中東紛争をめぐる鍵要因としてのパレスチナ人の帰還権とイスラエルの帰還法

【関連まとめ】 ・「「ユダヤ国家」に抗うユダヤ人 ― ボヤーリン兄弟におけるディアスポラ主義と反シオニズム」(http://togetter.com/li/697836
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直立演人 @royterek

Israel boycott campaign risks backfiring, says Noam Chomsky gu.com/p/3qj3e/tw チョムスキーはイスラエル・ボイコットの戦略を批判しつつ、イスラエルを南ア型アパルトヘイトと類推するのは誤りと指摘。

2014-07-10 15:32:06
直立演人 @royterek

その上でこう述べている。「(アパルトヘイトとは)極めて対照的に、イスラエルはパレスチナ人の重荷を取り除くことを望んでいる。前途は、広く言われているように南アフリカではなく、それよりもひどいものである」

2014-07-10 15:36:27
直立演人 @royterek

「イスラエルでは、ユダヤ人以外に対する差別は過酷である。土地に関する法はその最も極端な一例である。だが、これは南アフリカ型のアパルトヘイトではない。占領地では、白人ナショナリストらが黒人人口を必要としていた南アフリカの状況よりもいっそうひどい。」

2014-07-10 15:42:26
直立演人 @royterek

「それ(黒人人口)はこの国(南アフリカ)の労働力だったのであり、バントゥースタンがグロテスクであったように、ナショナリスト政府は自分たちに対する国際的承認を維持し、確保すするために、資金をつぎ込んできた」

2014-07-10 15:47:25
直立演人 @royterek

チョムスキーによるイスラエル・ボイコットの戦略批判の是非はともかく、占領地の状況がアパルトヘイト時代の南アフリカよりもひどいという評価は傾聴に値する。占領下のパレスチナ人を労働市場からすら排除するイスラエルの実践は、「ヘブライ労働」という労働シオニズムのイデオロギーとも符合する。

2014-07-10 17:55:16
直立演人 @royterek

2014/07/21 パレスチナで支援活動を続ける、JVC今野泰三さんインタビュー【前編】 〜2年ごとの攻撃、イスラエル政府の狙いとは?(聞き手:ぎぎまき) iwj.co.jp/wj/open/archiv…

2014-07-22 16:37:49
直立演人 @royterek

「ハマース憲章が常に問題になるのですが、そこには、「パレスチナの土地がイスラームのワクフ(寄進地)」であると書かれています。ハマースはオスロ合意にも反対していましたが、現実政治を見ていると、イスラエルはもう存在しているし、2国間でも仕方ない、と。」

2014-07-22 16:43:54
直立演人 @royterek

「強い国だからそれはそれで認めて、自分たちの民族的な自決権を認めてもらう、東エルサレムに関しては、自分たちの町であり首都であることを認めてもらう、西岸からの入植者は全部撤退する、グリーンラインを境界とする二国間でも仕方ないんじゃないかという人たちも、ハマースの中にちらほら出て…」

2014-07-22 16:44:40
直立演人 @royterek

「しかし、イスラエル軍は「ハマース」という理由だけで、そうした人々まで暗殺してきたのですが。  今、ハマースが停戦の条件として挙げているのは、難民の帰還権については全然挙げていなくて、基本的にはオスロ合意の取り決めを、イスラエル側がちゃんと守れということを言っている。」

2014-07-22 16:45:02
直立演人 @royterek

イスラエルという国家の問題は数多くあるが、根本的な問題の一つは、イスラエルの建国とともに難民化したパレスチナ人の帰還権は頑なに拒む一方で、「帰還法」という名の特権的な移民法を通じて、世界中に暮らすユダヤ人の「帰還」という名の移住と即座の国籍付与を許すとともに、奨励してきたことだ。

2014-07-24 21:44:03
直立演人 @royterek

イスラエルがユダヤ人にとって世界中で最も危険な国であり続ける限り、世界中のユダヤ人の「避難所」としてのイスラエルというシオニズムの主要理念の一つは根底から揺るがざるを得ない。アメリカがまだユダヤ人難民に門戸を閉ざしていた建国直後に制定された帰還法もまた時代錯誤と言わざるを得ない。

2014-07-24 22:12:04
直立演人 @royterek

「排他主義と支配権力を免れた、他者と空間を共有するユダヤ人の集合意識を取り入れたイスラエル、つまりディアスポラ的意識を逆輸入したイスラエル。こういったイスラエルをわれわれは提唱する」(ボヤーリン兄弟「ディアスポラ」)

2014-07-26 01:30:33
直立演人 @royterek

「「政治的ヘゲモニーにおいてのみ倫理的責任は果たされる」というA・B・イェホシュアの有名な発言をひっくり返して、われわれは「倫理的な回路があるとすれば、それはただユダヤ人ヘゲモニーの資格において自らユダヤ人のヘゲモニーを放棄することだけなのだ」と訴えたい」

2014-07-26 01:32:15
直立演人 @royterek

「そのためには手始めに宗教と国家を完全に分離する必要があるが、それ以上に必要なのは、イスラエルを多民族的・多文化国家ではなくユダヤ人国家としてコード化している帰還法をはじめとする文化的・言説的実践を廃止することである」

2014-07-26 01:34:21
逆光☆Against The Day @Gyakkou1

ユダヤ人のイスラエル入植は19世紀末には始まっていたはず。今さらイスラエルのユダヤ人に出て行けというのは無茶だ。 最終的にはイスラエルとパレスチナの人々は共生するしかないと思うのだが、道のりは遠い。 ただ、今の双方の憎悪の扇動は直ちにやめろ。どちらもアブラハムの子孫ではないか。

2014-07-27 00:21:21
よんほ @yonlee

パレスチナ人の多くが、理想的国家はユダヤ人とアラブ人の連邦制でいい、しかもその統治者がユダヤ人であってもいいという統計が出ています。しかし、当のシオニスト系イスラエル人は、「イスラエルは全てユダヤ人の土地だ。パレスチナという名前すら存在しない」と言う始末… @Gyakkou1

2014-07-27 00:38:16
直立演人 @royterek

@yonlee ほんまですか。ソースがあればご教示いただければ嬉しいです。

2014-07-27 00:43:23
直立演人 @royterek

いわゆるオスロ合意は今からすれば何から何まで欺瞞的なものだったと思うが、基本的な方向性としては間違ってなかったと思う。現状、パレスチナ全土を実効支配しているのはほぼイスラエルなのだから、紛争を終わらせたいのなら、イスラエル側が政治権力の一部をパレスチナ側に委譲する他ないのだから。

2014-07-27 00:51:11
直立演人 @royterek

それ以外におそらく唯一あり得る紛争解決の方法は、イスラエルがパレスチナ全土を事実上支配したままの状態で、パレスチナ人にイスラエル市民と完全に同等の権利を与えることである。これがいわゆる「一国家解決」の考え方だが、「二国家解決」よりも実現性があると考えている向きもあるようである。

2014-07-27 00:56:21
直立演人 @royterek

イスラエル批判における最も影響力のあるユダヤ系知識人であるチョムスキーは、イスラエル・ボイコットの主として戦術面をめぐって批判を先頃展開していたばかりだが、ボイコット陣営がイスラエルの建国前後に追放されたパレスチナ人の帰還権の容認をアジェンダに上げているのは逆効果だと論じていた。

2014-07-27 01:03:35
よんほ @yonlee

こちらのbadilというパレスチナ難民向けのサイトにユダヤとアラブ、二国家連邦制のリポートがありました。1993年のオスロ合意の失敗の後、現実的な政策として提示されたようです。 badil.org/en/al-majdal/i… @royterek

2014-07-27 01:15:18
直立演人 @royterek

現時点でそう考えてしまうのも無理はないが、帰還権の問題は、イスラエル側にとって致命的な問題とまでは言えないと思う。パレスチナ人の比較的リベラルな研究所が施した世論調査によれば、帰還権が得られたら郷里に帰ると答えたパレスチナ人がとるに足らぬ割合だったというのを以前読んだことがある。

2014-07-27 01:15:58
よんほ @yonlee

ユダヤとアラブ二国家連邦制については、私が出席したシンポジウムで別のリソースが使用されていたので、必要であればおっしゃってください。 @royterek

2014-07-27 01:16:56
直立演人 @royterek

他方、シオニストの多くにとってパレスチナ人の帰還権の問題以上にセンシティヴな問題はイスラエルの「ユダヤ人国家」たる所以である帰還法の問題だが、実のところ、帰還法については廃止ないしは改正すべきと考えているイスラエル人は少なからずいる。帰還法廃止論者は帰還権容認派以上にいると思う。

2014-07-27 01:20:22
直立演人 @royterek

というのも、帰還法の是非をめぐっては、イスラエルでは建国以来ことあるごとに活発に論じられてきたばかりか、旧ソ連からの移民(その3~4割近くが正統派ユダヤ教が立脚する宗教法の規定ではユダヤ人とはみなされない)を受けて、それまで以上に盛んに議論され、数多くの出版物が出されたのである。

2014-07-27 01:26:22