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【詩小説、レッズ・エララ神話体系】セリゼ・ユーイルトット(ほうき星町の人々)

詩と小説のあわせ技(詩小説)です。 これは第一回です。何回か、この「血の吸えない最強の吸血鬼」の過去話が続きます。 「ほうき星町シリーズ」の過去に書いた話は「小説家になろう」「note」で過去にアップされております。 http://ncode.syosetu.com/n7900bs/ https://note.mu/modernclothes24/m/mc6b011e4a4d3
レッズ・エララ Twitter小説 ほうき星町
RedsElrla 821view 3コメント
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  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:00:08
    ほうき星町の人々 セリゼ・ユーイルトット 1
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:02:33
    血が吸えないということは、吸血鬼においては、ゴミ糞のようなものだ。例え家柄が相当でも。例え彼女の力が相当でも。…いやだからこそ、彼女は排斥される。嫉妬、侮蔑、嫌悪…ゴキブリを食う人間に対するように 2
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:05:40
    公爵家に守られているうちは、まだ安全だった。彼女と、父親だけの家だったが、先祖代々の蓄えはあり。母はセリゼを産んで死んだ。それはセリゼの一生に影を刻んでいる。私が居なければ、なにもかもがうまくいっていたのではないか、と 3
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:08:57
    なぜ、父は、これほどまでに、自分を守ってくれるのか。父は、私をゴキブリ食いと思わないのか。 「その言葉をやめるんだ、娘よ。道に外れたことなければ…所詮食のことではないか」 だがセリゼは知っていた、父の立場が、急激に悪くなっていることを 4
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:13:05
    いつしか私は男装をするようになった。色素の薄い髪こそ切らなかったが…そしていつも、鷹の目をするようになった。せざるを得なかった。私に浴びせられるのは、存在の否定だ。 私にあったのは、莫大な力だった。けれどそれは個人の力にすぎない 5
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:17:33
    父は私を、魔女のもとへと学びに行かせた。それは、苛烈を極める私への迫害から逃がすためだった。 父は…茨の道にしか見えない。私は自分の死を身近に感じていた。そうだろう?私は、誰に「幸せ」を与えたというのだ …しかし、先生…年老いた魔女だ…は、言った。 「苦しみを濾過するのです」6
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:20:32
    「濾過した先に、光はあるのです」 「わかりません」 「あなたは、殺したくて仕方がないのですね」 「……!」 「それを否定はしません。しかしあなたは、弱い」 「…」 「せめて、身を守りましょう。最強くらいにはならないと」 最強くらい、という。なんと大きく出た 7
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:24:09
    「誰にもたどり着けない強さです」 「そうすれば奴らを」 「まず、逃げるための強さです。メンチきって、手をだせなくさせる」 「先生はヤンキーかい」 「いいですか。世界を敵にまわすのは、しんどいです。私がそうだったのだから、そうなのです。けれど。一地歩を占めてしまえば楽になる」8
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:29:27
    「全ては生きるため。生きてさえいれば。なにかにはなります」 「ですかね」 「死とは、まったき消去です。ネクロマンシーというのもありますが、まあ、あれは不完全。ひとがひとたる所以…意志のない泥。あなたはそれになりたいたいのですか?」 「…」 「あなたは、まだ吸血鬼、弱点が多い」9
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:30:57
    「よって。まあ、これは、あなたの希望に沿いますが」 「?」 「半ば、吸血鬼を、やめてみませんか?魔術ドーピングで、体を書き換えるのです」 10
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-03 04:31:51
    ほうき星町の人々 セリゼ・ユーイルトット (つづく)
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:04:24
    ほうき星の人々 セリゼ・ユーイルトット 2
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:06:57
    神はいるか、といったら、いる。この世界…「レッズ・エララ」では。レッズ・エララ。古代語で「血塗られた世界」を意味する。 …ああ、わからんでもない。ひとの一生なんて、血塗られた山河を踏破するもんだ。左手には用が済んだ折れた剣、右手には事切れた生首ひとつ 1
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:09:28
    どこの誰だ貴様、と問うてみれば、さぞ偉い貴族の伯爵のご子息だという。開口一番、このゴキブリ食いが、といわれる毎日だ。それがセリゼの日常だった。侮蔑、偏見、最初から検討もされない彼女の美質。それは無視ではない。音のない、色のない殺意だった。それが、吸血鬼のプライド 2
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:11:56
    黙った。黙って耐えた。ワインを頭からかぶせられるのは普通のこと。後ろから、殺虫剤を濃度700%にしたものを、注射されたこともある。いつも父が一緒にいるわけではない。 セリゼの力は、少女の時分から、すでに大人の吸血鬼を軽く凌駕していた。血が吸えない。しかし、その力は、盆百の…… 3
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:13:32
    ……凡百の吸血鬼を、ただのひと、みたいに手玉にとれるくらいの力は、ゆうに持っていたのだ。 それでも、彼女が相対していたのは、吸血鬼のコミュだった。貴族社会……闇の血族の、ノーブルな社会の、ほぼすべてであった。それは、最強に近づきつつある彼女、セリゼでも、相手どるには……4
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:15:24
    先生(せんせい)(セリゼは、この老婆を呼ぶとき、暖かなアトモスフィアを保って呼ぶことにしていた)は、セリゼの話をすべて聞いた。その上で、魔術ドーピングを、提案した。それは、魔女魔法……「既存のものを書き換える」という老婆独特の魔法の極地だった。5
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:17:32
    「決めるのはあなたです。あなたは、あくまで吸血鬼として生まれました」 「望んでそうなったわけではないです」 「それでも、あなたは、あなたなのです。それを捨ててでも、「ふつう」に近づける道をえらびますか?」 「無論」 「はじめは、骨を折ったり、処女幕破るくらいじゃすみませんよ」6
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:19:21
    セリゼは言った。 「見下される意味をご存知ですか?」 「ええ、私も魔女です。よく、よーく知っています」 「道具として扱われるのです。自ら……自分が、息をするくらいしか、特技がない連中が、己を保つために、劣ったものを道具として使うのです」 「殺したいですか?」 「……」7
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:21:35
    老魔女はいった 「まあ、それはいまのところはいいでしょう。私も復讐に生きたこともあります」 「先生も……?」 「もちろんです。ひとは、その一生において、なんらかの憎悪を抱いて、それを処理するのに勤めるものなのです」 「消えやしない……!あんなのは……!」 「濾過するのです」8
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:23:21
    「濾過……先ほどもいいましたね、先生……?」 「力にせよ、といいません。その憎悪を。憎悪は、次の憎悪を解消さすために、続いていくものです。それも、否定はしません。ただ、あなたが抱えている憎悪は、エネルギーの消耗だといいたいのです」 セリゼは腹がたったが、師の前にそれを出せぬ 9
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:24:50
    「憎悪の濾過とはですね。憎悪のきっかけを忘れることです。憎悪のあらましを忘れることです。ディテールも忘れて。ただ、怒りを、そのたぎりを、何かほかのものにするということです。心理学でいうところの昇華」 「そうして、どうなるというのですか?」 「それ以降はあなたが決めなさい」10
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:26:12
    「あなたの憎悪を、私が消せるなんて、到底思えません」 「では先生は、何をされたいのですか?」 「あなたが、憎悪と戦う際の、武器を授けたいのです。かつて……私が必要とした類の、ね」 …… ………… それは、セリゼに一番、すっと、入った。戦う。それが、セリゼのスタイルだからだ 11
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-04 05:27:01
    【レッズ・エララ神話体系】セリゼ・ユーイルトット 2 (ほうき星町の人々) つづく
  • レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla 2014-08-05 21:21:50
    【twitter小説、レッズ・エララ神話体系】セリゼ・ユーイルトット(3)【ほうき星町の人々】

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