【詩小説、レッズ・エララ神話体系】セリゼ・ユーイルトット(ほうき星町の人々)
詩と小説のあわせ技(詩小説)です。
これは第一回です。何回か、この「血の吸えない最強の吸血鬼」の過去話が続きます。
「ほうき星町シリーズ」の過去に書いた話は「小説家になろう」「note」で過去にアップされております。
http://ncode.syosetu.com/n7900bs/
https://note.mu/modernclothes24/m/mc6b011e4a4d3

私は言う。 「不確定なことをよくもまあ」 預言者は言う。 「基本的推理というものだよ、君」 私は答えられない。 預言者はいう。 「君の「この先」は死山血河だ。それでも、この夢を覚めて、その道を歩むかい?」 私は、答える。 「わかりきったことを」笑う。…笑う!「…私は選んだ!」11
2014-08-13 15:27:19
「行け、セリゼ・ユーイルトット。第十四代、ユーイルトット家公爵。最後の当主よ。誇り、ただひとつ持て、そして行け。夢はここで覚める。だが現実は恐ろしいほど長く続く。しかし、決意は一秒足りとて捨ててはいけないのだ。…これは罪だろうか。我々の…原初の18人の罪だろうか」12
2014-08-13 15:29:28
「レッズ・エララ。ああ、君たちは「血塗られた時代(Red's Era)と呼ぶのだったか。だが我ら原初の18人はむしろ「さあ、バグを引き起こしてみようか(Let's Error)」の意を込めたように思うのだよ…悲しみのシステムか。まあ、この会話を君がどれほど覚えているか。夢か」13
2014-08-13 15:31:49
「君が吸血鬼かどうかは、私にもわからんよ。だが、君は……貴族だ。貴族とは、選ぶ者。それに責任を持つもの。最後まで誇りを保つもの。それは……世界に対する矜持だからだ……さあ、行け。新たなる身体でもって行け。いざ、「本当に死ぬ」そのときまで」14 #twnovel
2014-08-13 15:33:37
そして私は夢から覚める。 白い光に満ちた、幻惑の悪夢から……日常の、ああ、陽の光のもとへと。15
2014-08-13 15:34:33
【詩小説、レッズ・エララ神話体系】セリゼ・ユーイルトット 4【ほうき星町の人々、過去話】つづく。
2014-08-13 15:35:47