モーニング編集長@asashima1の語る、名作の「厚み」

島田英二郎 @asashima1

いい漫画や映画や小説って「厚み」がありますよね。シリアスとは程遠い、コメディやギャグであってさえ、ある種の「重厚長大」感を感じることがある。軽佻浮薄がウリみたいな作品に重厚って表現は変といえば変なんだろうけど。

島田英二郎 @asashima1

うまい言葉が思いつかないけど、その重厚感みたいなものの正体は「描ききれなかったもの総量」なんじゃないかと思います。「あれもこれも描きたかったんだけど、積み込み損ねた」もんが多い作品ほどそういうものを感じる気がします。

島田英二郎 @asashima1

水面下に隠れている氷山のボリュームを、読者は無意識に感じ取るのかもしれない。ある意味、描き手にとっての後悔があるくらいのが、作品の重厚感が増すのかも。

島田英二郎 @asashima1

新人さんと打ち合わせしてると、とにかく思いついたことすべてを入れないとっていう強迫観念にとらわれちゃってる人がいるけど、思いついたことを全部入れられなくてもいいと思う。

島田英二郎 @asashima1

思いついたことを描ききれないのはもったいないけど、むしろ盛りきれたらアイデアも設定も足りないってこと。

島田英二郎 @asashima1

新人さんのネームを読んでます。「その１話でいいたいことをはっきり認識して」という話は繰り返ししてますが、「その１コマで言いたいこと」もはっきり意識したほうがいい。その１コマで言えることは基本的には１つではないでしょうか。

島田英二郎 @asashima1

新人さんの場合は、基本的にそのコマに入ってる要素が一点にフォーカスされてればされてるほどいいコマだと思っていいのでは。あくまで基本であって、高度な漫画になってきたらそんな簡単なことじゃないかもしれないけど。基本の話。

島田英二郎 @asashima1

１コマの中には０・００００１秒から３０秒まで、どんな時間も入れられるけど、２人の登場人物が一往復半もしゃべるコマはよくないですよ。 「

島田英二郎 @asashima1

「漫画っていうのはモザイク画みたいなもんだ」って教わったことがあります。全体を通すと一枚の絵（物語）が浮かびあがる。だとしたら一枚一枚のタイルは純度が高いほどきれいなモザイク画ができあがるはず。 「