原子力事故をめぐる社会の反応(スウェーデン)

原子力事故をめぐる社会の反応(佐藤吉宗) 2014 Isotope News 8月号 @yoshisatose さんの記事からの要約です(PDF) http://www.jrias.or.jp/books/pdf/201408_JIYUKUKAN_SATO.pdf
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発表から2ヶ月後にPDF公開

ryugo hayano 💉Pf💉Pf💉M😷 @hayano

「 原子力事故をめぐる社会の反応 ─スウェーデンにおけるチェルノブイリ原発事故後の混乱とその特徴─」 @birdtaka: 佐藤さんの論文がPDFにて公開されていました。 jrias.or.jp/books/pdf/2014… togetter.com/li/701755#c162…

2014-10-02 19:48:01

発表時の内容紹介

まとめ 佐藤吉宗さん「原子力事故をめぐる社会の反応─スウェーデンにおけるチェルノブイリ原発事故後の混乱とその特徴」(告知) とりあえず告知をまとめました。 PDF公開されたら掲載します。 6140 pv 127 4 users 2
Yoshihiro Sato @yoshisatose

【告知】 日本アイソトープ協会の機関紙『Isotope News』の8月号に寄稿しました。jrias.or.jp/books/cat3/201… チェルノブイリ事故直後のスウェーデンの状況や、行政機関や反原発団体の反応、行政不信・情報混乱の生々しい話について調べてまとめてみました。(続く)

2014-08-03 20:40:20
Yoshihiro Sato @yoshisatose

以前、『スウェーデンは放射能汚染からどう社会をまもっているのか』という邦訳を出版しましたが、その辺りの生々しい話については記述がありませんでした。 昨年末にいわき市で開催された「ダイアログセミナー」の昼食時にたまたま同席した方から、その後、寄稿の依頼を頂いたので、(続く)

2014-08-03 20:40:57
Yoshihiro Sato @yoshisatose

これは好機と、即諾しましたが、調べ始めると資料が次から次へと見つかり、まとめていくうちに原稿が依頼された分量の2.5倍!になってしまいましたが、編集部のご配慮によりほぼ全文を掲載して頂けました。残念ながらpdfでの公開は2、3ヶ月後だそうです。

2014-08-03 20:42:00
s_matashiro @glasscatfish

原子力事故をめぐる社会の反応(佐藤吉宗) 2014 Isotope News 8月号 @yoshisatose さんの記事です。通常3ヶ月後にPDFが公開されますが、一部を抜粋要約ツイート jrias.or.jp/books/cat3/201… pic.twitter.com/7yO6z2Acye

2014-08-05 19:46:57
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s_matashiro @glasscatfish

スウェーデン政府の報告書では、1986年のチェルノブイリ事故後の対応に当たった行政職員は準備や知識が不十分であり、チグハグとした情報発信が行政不信を招いたことを”情報の危機”と表現しています。佐藤吉宗さんは当時の状況を伝える資料を掘り起こして紹介されています。

2014-08-05 19:49:39
s_matashiro @glasscatfish

対象とされているのは、新聞記事ラジオ公的な発表、事故の対応にあたった行政職員(兼作家・当時 "核兵器に反対する作家協会” 役員)ローヴェベリの日記、反原発活動家アネールの日記など。統計中央局の資料調査もされています。

2014-08-05 19:51:07
s_matashiro @glasscatfish

佐藤吉宗さんが翻訳された報告書はこちら 「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのかamazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%8… 出版記念インタビュー hilife.or.jp/wordpress/?p=5… 勝川先生の書評 katukawa.com/?p=4875

2014-08-05 19:51:50
s_matashiro @glasscatfish

スウェーデンの被災状況:チェルノブイリ事故の5%が国土に降下。汚染が最も深刻だった地点の土壌セシウム濃度は 20万Bq/m2, 直後の線量率は 6μSv/h

2014-08-05 19:53:07
s_matashiro @glasscatfish

事故発覚後の政府の対応 「場所によっては自然線量の10倍を記録しているが、避難や屋内退避などの対策が必要とされる水準よりもずっと低いため、健康に害はなく、心配する理由はない」と発表。食品安全庁も乳牛の放牧の開始はまだ先なので牛乳の心配はないし、野菜や食肉も問題無い発表した。

2014-08-05 19:54:36
s_matashiro @glasscatfish

しかし、ラジオは放射性物質を最初に検出した原発では自然線量の2〜3倍を超えた段階で従業員の避難が始まっていたと伝えていたため、政府発表との違いに戸惑う人もいた。 空間線量が大きく上昇した地域(自然線量の100倍以上の地域もあった)では薬局からヨウ素錠剤が売り切れる事態に

2014-08-05 19:55:58
s_matashiro @glasscatfish

ウプサラ大学の研究者がラジオに登場し災害対策本部の見解を否定。「実験室であれば除染が必要とされるレベルの放射線だ。できれば外出は控えて屋内にとどまるべき」と発言。不安に感じた市民の問い合わせが殺到。

2014-08-05 19:57:37
s_matashiro @glasscatfish

雨水を飲用としないように、という勧告に対して、「飲んではいけないのに水たまりの近くで遊んでもいいのは矛盾している」との疑問の声。内部被曝と外部被曝の違いを説明する。

2014-08-05 19:58:40
s_matashiro @glasscatfish

行政職員ローヴェベリの日記「問い合わせてくる多くの人びとが安全か・危険かの明確な情報を求めており、一方で危険、他方で安全といった説明では理解されにくい。」

2014-08-05 19:59:07
s_matashiro @glasscatfish

災害対策本部の勧告は当初の全く問題ないから、時期やリスクと重要度に応じて変化していった。より必要な手を逐次打っていったのであるが、市民やジャーナリストの目からは、当局が安心させるために誤った判断を下したと映っても仕方がない。基準値も引き上げ、引き下げの両方が。

2014-08-05 20:00:25
s_matashiro @glasscatfish

反原発活動家のアネールは、災害対策本部が放射性ヨウ素とセシウムばかりを測定していると批判実際は放射性ストロンチウムやプルトニウムも測定され、 大まかな量や放射性セシウムとの比率で把握されていた。

2014-08-05 20:00:57
s_matashiro @glasscatfish

反原発活動家のアネールはウクライナのキエフでは平均線量率が2μSv/hで子供を避難させているのに、4μSv/hと国内で最も線量が高いイェーヴェレ市ではそのような対策が全くないと批判。しかし、平均値とホットスポットの値を比較するという誤った理屈だが、信じる人も少なくなかった

2014-08-05 20:02:11
Yoshihiro Sato @yoshisatose

@glasscatfish 正確には、国内で最も線量が高かったイェーヴレ市の一地点で4μSv/hを記録、です。4μSv/hはあくまでホットスポットの値です。原文からはお分かりだと思いますがこのツイートから4μSv/hをイェーヴレ市の平均値と勘違いする人がいるといけないので念のため

2014-08-05 21:19:16
s_matashiro @glasscatfish

詳しい測定結果は公表されていたが、対策本部の記者発表では複雑な専門用語や数値を避け自然線量との比較と心配すべきかどうかだけを主に伝えられた。 しかし、それが一部の市民の間では対策本部は状況の把握が不十分なまま対策を決定している、という疑念につながった。

2014-08-05 20:02:30
s_matashiro @glasscatfish

対策本部の職員は交代で電話の対応。「子供は屋外で自由に遊んでよいのに、なぜ牛の放牧は禁止?子供より牛が大切か?」といった質問も繰り返し寄せられた。

2014-08-05 20:03:10
s_matashiro @glasscatfish

(ローヴェベリの日記)不安を抱える人々は何らかの対策を講じることで自分や子供を守っていることを実感従っており、「何も対策はいらない」とアドバイスし根拠を説明しても納得しない人が多かった。大きな事故が起こったのに、それまでと同じ生活をおくるのはおかしいと感じる人もたくさんいた。

2014-08-05 20:03:28

訂正:
不安を抱える人々は何らかの対策を講じることで自分や子供を守っていることを実感したがっており、