納得の「富岡製糸場世界遺産登録」―意外に日本の産業に貢献してる紡績業と企業の自然淘汰―

自動車メーカーとして有名なトヨタですら、紡績業関係のメーカーとしてスタートしたとは知らんかったわ。時代に合わせて自己変革した結果が、今のトヨタの成功につながってるわけだ。
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ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

本業がすでに時代に合わずに悲鳴が上がっているのが新聞やテレビなわけだが、その前に映画などからシェアを奪っていったわけである。奪う側から奪われる側へと転換したからこその凋落であって、いつの時代でも新技術や新形態によって埋没していったものは多い。

2014-08-10 18:04:40
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

朝日新聞を初めとする新聞社の発行部数は低下している。紙媒体自体がそもそも低下しているのだから、まあ、当たり前といえば当たり前なわけで、そうした時代背景や技術への対処が出来ない奴は淘汰されていく。これは歴史上の必然。

2014-08-10 18:06:22
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

そもそも、昔からずっと同じ商売をやり続けて倒産しない会社なんて存在するわけがない。日清のカップヌードルは四十年近いロングセラー商品だけど、当然、味や材料は開発当初と同じじゃない。現在においても試行錯誤を繰り返した結果、売れているわけである。

2014-08-10 18:08:34
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

ちなみに、この印刷不況の中で順調に収益を出しているのが大日本印刷。長年の印刷業の中で生み出してきた、技術から、反射防止フィルムのほか、液晶ディスプレー向けカラーフィルター、半導体向けのフォトマスクといったエレクトロニクス事業で利益を出している。

2014-08-10 18:12:16
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

大日本印刷の場合、ここまで来るともう印刷業が本業ではなく、印刷業から派生した技術を生かした「総合化学・技術メーカー」に転身しているようなもの。 印刷もやるけど、こうした仕事もやりますというのが大日本印刷の転身なわけである。

2014-08-10 18:14:57
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

例えば、三井物産を抜いて今や第二位となった伊藤忠商事も、元々は総合商社ではなく、繊維専門の繊維商社、専門商社だったわけで、丸紅や今は無き、ニチメンやトーメンなどもそうした繊維商社から総合商社に転身している。

2014-08-10 18:18:10
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

富岡製糸場が世界遺産になったが、日本が近代化するにあたって真っ先に自動化されたのが実は紡績業である。トヨタも元々は豊田佐吉さんが作った紡績用機械の製造販売からスタートしている。東レや帝人などの会社も繊維メーカーだし、日本はかつて紡績業世界シェアナンバーワンだった。

2014-08-10 18:23:24
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

が、シェアは今や東南アジアや中国に奪われているわけだが、東レや帝人などは何をやっているのかというと、繊維を製造していく過程で生まれた技術などを生かした商売を行っている。 その例が、炭素繊維や浸透膜などの技術になる。これは未だにトップクラスの技術を有している。

2014-08-10 18:24:53
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

鉄鋼にしても、中国やアルセロ-ル・ミッタル、ポスコの台頭でシェアは低下しているが、自動車に必要不可欠な高張力鋼やチタンの加工などの特殊鋼の技術まで捨てたわけではない。 トップであることに胡座をかいて今や見る影がないのが、世界一の製鉄会社だったUSスチールなわけで。

2014-08-10 18:27:27
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

というように今でもシェアは取られても、継続して事業を続けている会社というのは、長年積み重ねてきたノウハウによる技術の販売で生き残っているわけである。 こういうものがないと簡単に沈むのが、経営というもの。翻ってメディア、テレビや新聞はこういう努力をしているのかということである。

2014-08-10 18:30:13
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

昨年、半沢直樹が驚異的な視聴率をたたき出したわけだが、テレビの一強だった時代のビューティフルライフらとの視聴率と、これだけネットが発達している中での視聴率ではハッキリ言って今の方が昔よりも数字の意味合いは強い。何しろ、今やエンタメは戦国時代である。熾烈なな競争を行っている。

2014-08-10 18:33:00
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

という状況であんな数字を出した番組を作れるということは、テレビそのものが駄目ではなく、商売のやり方が不味いわけで、その商売をいかにして替えていくのかが、今のテレビや新聞には求められている。 まねをするべきは大日本印刷らの巧みな経営姿勢であって、USスチールになってはいけないのだ。

2014-08-10 18:35:06