エコノミスト誌のオンライン売春サイトのリサーチ (抄訳: @shorebird2000)

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エコノミスト誌のオンライン売春サイトのリサーチ，12カ国84都市19万人のデータを集めている．進化心理学徒は刮目して読むべし. economist.com/news/briefing/…

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現在ベルリンでは売春や売春広告が違法とされてなく，ちょうどUberのような売春アプリ（Pepperというそうだ）があって，現在地を入力すると，近くの売春婦のリストが顔写真，サービス内容，価格つきで表示され，簡単に商談を行うことが出来るそうだ．

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そして非合法とされる地域でも実際にはオンラインの仲介サイトやアプリがあり，そういうサービスではユーザーレビュー付きでサービス品質が担保されていることが多い，19万人のデータはある大手サイトのもので，1999年からのものを価格はインフレ調整している．

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エコノミスト誌は得られた知見のうち，ここ15年間の価格の低下傾向と売春婦の特性やサービスと価格の関係を詳しく解説している．価格低下トレンドについては景気，需要と供給（背景には移民政策やオンラインの仲介サービスがある）など詳しく分析しており，いかにもエコノミスト誌らしい．

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売春サービスと価格の分析は進化心理学的には興味深く，多くのグラフ付きで解説されている．体型はアスレチック体型が最も高額で，少しやせているぐらいが次に高額だ．髪の色はブロンドに強いプレミアムがある．髪の長さは長いほど高い．バストサイズは大きいほど高い．

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これまでの進化心理学の知見と整合的だが，突出したブロンド好きや髪の長さの好みはなかなか興味深い．データ上は白人が黒人より高くなっているが，人種への好みは場所により異なり，エキゾチック好みを示唆しているとされている．単に好みなのか供給の希少さなのかを含めて面白いところだ．

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学位があると単価が高くなる．学位は売春婦の30%の収入上昇に結びつく．これは進化心理学的な短期配偶戦略と非整合的で解釈はやや難しいように思う．なおやや整合的な部分としては，学位売春婦の顧客はより年をとっており，より長いセッション，親密さを求めるということがある．

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東京のデータもあり，ロンドンやニューヨークより単価が大幅に高い．エコノミスト誌はこれは英語サービスなので，富裕な外国人向けの特別サービス価格が反映しているのだろうとコメントしている．このほかオンライン化の売春婦の健康や安全，労働形態に与える影響なども分析されている．

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なおエコノミスト誌は，オンラインサービスは売春婦にとって搾取やリスクを避けるために大変有益で，違法とされているとオンライン化は進まずトラブルに対する公的な保護も受けられないので，売春の合法化を検討すべきだという関連記事も載せている． economist.com/news/leaders/2…