
『ラーマーヤナ』と『西遊記』の類似は指摘されるが、それに『桃太郎』も加えて良いのではないか。ラーマも桃太郎も、島を城とする悪鬼を倒すのに猿の助けを借りている。また『ラーマーヤナ』にはガルーダ、『桃太郎』には雉、『西遊記』では悟空のキント雲と、いわゆる空軍も登場する。
2014-08-11 09:56:54
30年ほど前にタイに行った時、現地ガイドさんが『ラーマーヤナ』の壁画を指して『西遊記』と『桃太郎』の元ネタだと解説していました。タイに伝わった話だとシータは赤ん坊の時、壺に入って川を流れてきたことになっているということで @nagabodhi
2014-08-11 10:00:23
桃太郎研究の第一人者というか日本最大の桃太郎グッズコレクターであった小久保桃江先生も桃太郎と『西遊記』と『ラーマーヤナ』はもともと同じ話から派生したという説でしたね。 @nagabodhi
2014-08-11 10:02:29
『西遊記』の三蔵法師も生まれたばかりの頃に父を失い、自分も川を流れていたところを拾われて育てられた(史実の玄奘と異なる)という出自になっています @nagabodhi
2014-08-11 10:04:12
@gishigaku 昔の説教ネタでは「西遊記の孫悟空と猪悟能八戒と沙悟浄はそれぞれ仏教の三毒、貪欲(豚)・瞋恚(猿)・愚癡(河童)を表し、それを人間の玄奘が教導しながら百八煩悩妖怪を倒すのだ」と。桃太郎では、三匹が知仁勇の三徳を表すといわれていたそうです。
2014-08-11 10:10:42
@gishigaku なるほど。聖人渡来伝説や貴人流離譚の変形でしょうか。まぁ、西遊記の玄奘は「李世民と義兄弟の契りを結んだ」とか、とにかく盛りまくってますからねえ。
2014-08-11 10:16:06
@nagabodhi 面白いですね。『西遊記』の沙悟浄、『桃太郎』の犬に相当する『ラーマーヤナ』の登場人物とかもいるのでしょうか。
2014-08-11 10:01:56
@vostokintheair 犬と河童ですかぁ。「忠義の参謀」と捉えれば類似した役回りはあると思います。沙悟浄の原型と見られる深沙大将はインド神話の魔神でした。ちなみに西遊記の悟浄はもともと天界の巻簾大将だったので位階が共通してます。
2014-08-11 10:24:19
三蔵法師の弟子・妖怪三匹が仏教の三毒「貪欲(豚)・瞋恚(猿)・愚癡(河童)」を表すとして、思い出すのは、かつてTV『西遊記』で岸部シロー氏が演じた沙悟浄。やたらと屁理屈ばかりでグチっぽかった。…悟浄(=愚癡)だけに?
2014-08-11 10:31:53
前rt 西遊記の話になるとちとウルサいオイラにとっては、少々大ざっぱすぎる。ラーマーヤナとの関連は多少理解するが、日本の中世それもかなり遅めにできた桃太郎とは全く関係ないといいたいなあ
2014-08-11 10:42:37
@gishigaku @nagabodhi ちと不正確。悟空は元々石猴で殺劫を逃れるために道術を修め、閻魔の帳面から自分の名を消して不死になった。西王母の桃を食う以前に悟空は不死。さらに太上老君の八卦炉に入れられ火眼金瞳の不壊の肉体になった。
2014-08-11 10:48:42
@gishigaku @nagabodhi 差し出口失礼しました。悟空が火眼金睛という言葉通り、金気と火気の化身であるところがポイントなのです。
2014-08-11 10:53:47
手塚アニメ『悟空の大冒険』TV版の最終回、三蔵一行がようやくインドへ辿り着いたとき、悟空は天に向かって怒鳴る。「こんなとこの、どこが天竺なんだ!ただ暑いだけじゃないか!やい!シャカ、出て来い!」(取意)。これこそ真実。
2014-08-11 10:56:06
ラーマーヤナのストーリー自体は西遊記とはほぼ没交渉。ただ、神話としてのハヌマーン信仰が南方の海運を通じて中国南方にまで伝わり「斉天大聖」信仰になり、これが孫悟空と一体化したと思われてます。ソースは中野美代子師。
2014-08-11 10:57:51
唐末のごく初期の西遊記説話は、玄奘のお供は猴の行者一人だけだったことが、楡林窟壁画からわかっている。 pic.twitter.com/i9uHfnDOit
2014-08-11 11:01:27

@yuri_no_meikyu @gishigaku 勉強になります。釈迦の手→五行山でしたよね?仏教では五大「地水火風空」(これに識を加えて六大とも)が世界の構成要素とするので、その辺のミックスも興味深いです。
2014-08-11 11:03:35
なぜ玄奘のお供がサルになったかというと、玄奘自身がその大業が伝説化し降龍伏虎の羅漢として崇拝されたのと、さっきの斉天大聖信仰が南方で中国化し降龍伏虎の化身として崇められたのが一体化したのではないか、と言われます。
2014-08-11 11:08:43
例えば、これが図像デザインとして伝統的にパターン化された玄奘なんですが…(続) pic.twitter.com/FZgVJ76n0C
2014-08-11 11:12:27

この図像がやがて「虎をつれた取経者」として描かれ、強力なボディガードを連れた高徳の行者像として玄奘本人のイメージになります。そして悟空が初めて玄奘に会った直後に虎を殺して毛皮を服にするのを思い出してください。 pic.twitter.com/NyQlEcjKDu
2014-08-11 11:16:31

悟空は竜宮の龍王を倒して宝物を奪った。玄奘と出会って最初に虎を殺し衣服にした。悟空は猴でありながら龍と虎のパワーを奪い取った究極の存在であるわけです。
2014-08-11 11:22:53
そんな設定あったっけ?と思ったら、『李卓吾先生批評西遊記』にはなかった www9.plala.or.jp/riversite/saiy… RT @gishigaku: 『西遊記』の三蔵法師も生まれたばかりの頃に父を失い、自分も川を流れていたところを拾われて育てられた
2014-08-11 11:24:48