かいづかわたる氏による、『徴用船を考える』

日中戦争~太平洋戦争における戦時徴用船に関する、かいづかわたる氏( @junni_800 )のツイート。
36
リンク t.co 漁師たちの戦争 徴用船の悲劇(1) 利用された操船の技 | カナロコ 日中戦争さなかの1940(昭和15)年9月。1本の記事が、神奈川日日新聞(現神奈川新聞)の紙面に載った。「三崎の漁船が揚子江で撃沈され、船員たちが犠牲になった」-。旧日本軍に徴用された漁船が、三崎か
かいづかわたる @junni_800

【徴用船を考える】 「漁師たちの戦争 徴用船の悲劇」神奈川新聞カナロコ kanaloco.jp/article/75869/… 前の戦争の内容ですが、なし崩し的に起こる事態に対する官僚的対処はあまり変わっていないと感じるので、大変参考になると思いました。 まとめてみました。(下10連失礼)

2014-08-12 14:32:43
かいづかわたる @junni_800

①日中戦争さなかの1940(昭和15)年9月。1本の記事が、神奈川日日新聞(現神奈川新聞)の紙面に載った。記事は結果的に「軍が漁船まで徴用している」という事実を、すっぱ抜いた形となった。執筆者の樋口宅三郎記者は、海軍の基地である横須賀鎮守府に呼び出され、厳しく査問。

2014-08-12 14:32:59
かいづかわたる @junni_800

②陸軍は船舶輸送司令部、海軍は経理局の代行として横須賀鎮守府などの出先機関が、船主に通告して契約を結ぶ形を取っていた。これは「中央徴用」と呼ばれた。一方、海軍では「地方徴用」と呼ばれる形態も存在した。各鎮守府の配下である警備隊などが地元の漁師らと契約

2014-08-12 14:33:08
かいづかわたる @junni_800

③終戦までに徴用された船舶数は、判明しているだけで100トン以上の大型船が3575隻、100トン以下の機帆船(小型輸送船)が2070隻、小型漁船が1595隻に上る。米軍などに沈められ、戻ってくることはなかった。

2014-08-12 14:33:17
かいづかわたる @junni_800

④操業中に無線連絡で徴用の事実と寄港後の行き先を指示された漁船、「秘密作戦」として家族に知らされないまま港から連れて行かれ、「お父さんが帰ってこない」と騒ぎになった家族-

2014-08-12 14:33:25
かいづかわたる @junni_800

⑤レーダーが未発達だった日本では、「漁師の目」はさながら「人間レーダー」だった。「敵艦を発見して打電すると、敵に傍受されてこちらの居場所が分かり攻撃された。そうすれば撃沈は免れなかった」

2014-08-12 14:33:33
かいづかわたる @junni_800

⑥監視艇に軍人だけが乗り込んだのは、開戦当初。戦没が増えるにつれ、漁師が戦力となっていった。中には軍人が艇長の1人だけ、という例もあった。45年の終戦までに、全国で監視艇として徴用されたのは407隻。うち7割強の約300隻が帰還できなかった。

2014-08-12 14:33:41
かいづかわたる @junni_800

⑦補償金が給付されなければ、遺族年金も同様だった。厚生労働省の担当者は「(徴用漁船の遺族年金は)戦死の確かな証拠がなければ、残念ながら支払いはできない」。泣き寝入りを強いられた漁師や遺族は、人数すら把握されていない。

2014-08-12 14:33:50
かいづかわたる @junni_800

⑧当初は学校や研究所が所有していた調査船、訓練船などの公的な船に、軍は目を向けていなかった。だが、米軍が攻勢に転じた1942(昭和17)年ごろから船が次々に沈められ、新たな船を集め続けなければならない状況に陥った。公的な船も、戦力に加えられるようになっていった。

2014-08-12 14:33:58
かいづかわたる @junni_800

⑨「秘密作戦なので、身内だけでひっそりと出撃祝いをした。お兄ちゃんたちは『お上の仕事だからしょうがない。どうせ死ぬなら、古兵のしごきがある兵隊より船員のほうがいい』と仕方なく徴用漁船に乗り、戦争に行った」

2014-08-12 14:34:08
かいづかわたる @junni_800

⑩最後に、「そういう状況をつくり出すことを避ける外交努力が、果たして尽くされていただろうか。国際社会に背を向け国内だけで通じる理論を積み重ね、怒涛(どとう)のように戦争に突入していったのではないか。」と神奈川新聞はまとめた。(了

2014-08-12 14:34:35
かいづかわたる @junni_800

リツイートしてくれる方に感謝。 日本の海上物流を黙々と支えている内航船員の姿を広く一般の方に知ってもらう事が、船員への応援となり、励みになっていきます。市民社会からの海運への理解は、最終的には産業自体の活性と発展にも繋がっていくからです。 ありがとうございます。

2014-08-12 17:11:06