Wikipediaに特筆性の無い個人のページを作成してはいけない理由

Wikipediaは比較的偏りの少ない情報源の一つですが,絶対唯一の存在ではありません.しかしWikipediaの仕組みを知らずに過大評価し,そこに自分の名前が存在することを想像してカタルシスを得る人が少なからず居ます.そして自分のページを本人あるいは信奉者が作成してしまう.なぜそれはダメなのか.
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自分に関するWikipediaのページが削除されたというツイートを目にした.

そもそもWikipediaの見出し語になるほどの特筆性のある人物ではないので疑問に思って色々と調べて,考えた.その一連のツイートを記録として残す.

T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

Wikipediaに特筆性の無い個人のページを作成してはいけない理由. まず,Wikipediaは”何では無いのか”: ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia… @mariscontact

2014-06-01 22:55:38

1) Wikipediaは「~ではない」

T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

"ネットワーク上の百科事典であり、また、それを実現するために、互いに尊重しあう精神の下で高品質の百科事典を作成しようとする人々のオンラインコミュニティ"である.巧みなのは,先に上げたURLに挙げられた物以外ならばOKという訳では無い点ですね.だってNGって書いてないモン!じゃない

2014-06-01 22:57:31
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

"辞書でなない", ”名鑑ではない”,つまり「何でもいいから情報さえ詰め込んでおけば,あとは利用者が取捨選択するもの」という物ではない.当然ここを"演説台に使ってはいけない"し,信憑性の怪しい”独自の研究”は載せてはいけない. ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia…

2014-06-01 23:02:39
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

いわずもがなだが"自分自身の記事は作らない"ものである.理由は既に述べてある. ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia… Wikipediaには編集長が存在しません.独断で「こいつ嫌い」という理由でページは削除できません.一定のガイドラインの上で合議によって判断される.

2014-06-01 23:05:04
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

誰でもページを作成でき,編集も可能.そのページの信憑性や特筆性に対して疑義が生じれば削除依頼を誰でも出せる.たとえば以下のように. ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia…

2014-06-01 23:06:49
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

記述したのは本人では無いかも知れないが,ごく身近な者が聞き取りを行って代理投稿したのでは単にガイドラインの抜け穴を通ったに過ぎない.「要出典」の注意が多く,出典があっても自身のブログのように客観性が無いのでは意味がない.一緒に行動した知人のブログでも無意味なのは言わずもがな.

2014-06-01 23:51:15
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先に挙げた削除されたWikipediaのコピー(+加筆)を見ると削除された理由がよく分かる.「○○はなになにと考えた」,「○○はなになにと主張している」という形式を使って,独自の研究の結論を根拠なく主張する演説台としてWikipediaを利用(悪用)しようとしている.

2014-06-01 23:57:10

2) 特筆性とは

T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

次は特筆性について考えて見よう.たとえば私の名前のページは無い.同様に,たとえば以下の検索語で探しても『ベルセルク』(読んだことない)の天使長は出てきても,あの人は出てこない.とある界隈ではとても有名なのに ^^)y ja.wikipedia.org/wiki/Void

2014-06-02 00:03:23
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

先に述べたように辞書でも名鑑でもない.同じ「白井達也」には宇宙物理学の立派な研究者や行政書士に俳優にサッカー少年(もう大人?)と暴力団員(故人)が少なくとも存在する.曖昧性の回避のページが曖昧過ぎて役に立たないだろう.

2014-06-02 00:05:37
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

例えばTwitterでフォロワー数が1万人を超えていたとしても,それは”たかがTwitter”であって全利用者数の0.01%以下(←要出典^^;)だし,そもそも単に面白半分でウォッチしているだけかも知れない.

2014-06-02 00:12:41
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もし何らかの事件の関係者となれば二次情報で触れられて条件を満たすかも無いが,その場合は記述される内容はその事件に関する客観的な情報に限られ,無関係な主義主張や行動は記載すべきではない.

2014-06-02 00:14:02

3) 無料でサービスが提供されている仕組みも考えよう

T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

今度は公益性の視点から”無料”であることの背景と意味を考える.著作権や肖像権については最低限の知識があるという前提.Googleの各種サービス,facebook, TwitterやWikipediaを我々は無料で利用できる.アラブの石油王が趣味で提供している訳では無い.

2014-06-02 00:16:29
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

広告収入など,何らかの収入源があって初めて,サービスを提供して維持するためのハードウェア・ソフトウェアの代金を賄い,開発者その他の人件費が支払える.無料で利用させて貰うためには,言論の自由を制限する,サービス独自の利用規約が存在することぐらい,ちょっと考えれば分かるだろう.

2014-06-02 00:18:42
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

公益性が高いサービスであっても,それで商売を成り立たせている者のビジネスがまず根底にあった上での自由に過ぎない.フリーライド,つまりタダ乗りさせて頂いている訳だから,サービスが悪い,情報が操作されている,バグだと,言いたい気持ちは分からなくは無いが,最低限のエチケットがある.

2014-06-02 00:22:07

4) 情報はタダではない(著作権,肖像権)

T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

インターネット上に公開されているWebページへのリンクを張る際に,事前許諾が必要か?といった議論がかつてありました.この場合,あくまで行先を示しているだけなのでコンテンツを自サイトに勝手にコピーしている訳でも無いので著作権上の問題は無い.

2014-06-02 00:33:03
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

誹謗中傷のコメントと共にリンクを用いた場合は別問題が生じる.リンクを張った行為ではなく,その誹謗中傷による侮辱罪や名誉棄損罪に問われる危険.無断で他人の写真を自分のウェブサイト上に表示させた場合,肖像権の問題が生じる場合がある. ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%96…

2014-06-02 00:37:35
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

ネット上に公開されている写真ならば,なるほど肖像権の侵害にならないかも知れない.だが,勝手に落書きをしたりすれば,同一性保持権の侵害になるかも知れない.”かも知れない”が多くて申し訳ない.専門家に相談して下さい. ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C…

2014-06-02 00:39:01
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

以下のツイートを参照することは特定個人への批判になるのだが,公共性の高いサービスを利用する上での著作権や人格権を考える上で,特にサービスを構築して提供する側に立つ予定の学生たちにとっては重要な意見である.笑わないで読んで欲しい. twitter.com/mariscontact/s…

2014-06-02 00:41:33
Mari Takenouchi-竹野内真理-Save Kids Japan & World @mariscontact

@motoken_tw @yoshi_yabe そんなことは知りません。グーグル社の画像を使うことはネット使用者の権利です。グーグル社に問い合わせてください。また、あなたは一度も答えていないが、私の再三にわたる粘着ツイートを止めて下さいという懇願を無視したことはどう考えますか?

2014-03-26 10:29:53
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

主張は,Google画像検索を行って表示された画像なので,その画像の著作権は提供したグーグル社が所持するはずである.グーグル社は無料で様々な情報を提供してくれる.したがって検索して得られた画像(厳密には画像へのリンクのURL)はグーグル社のサービスの利用者が自由に使って構わない.

2014-06-02 00:45:04
T.Shirai(ほぼ個人)もたまに呟く @tatsuva

コンテンツの二次利用の際に「これって著作権者から怒られないだろうか」とドキドキしながらちょっとHな絵を描いたり,CDなどの音源等を加工してMADを作っている者たちはグレーゾーンを綱渡りしているので著作権について敏感ですね.

2014-06-02 00:47:29