中国がインターネットから降りる日が来る?

サイバー空間をめぐる中国の姿勢が最近顕著に現れている。その際たる事例が、中国政府内の海外製品締め出し事件だ。
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サイバー空間をめぐる中国の姿勢が最近顕著に現れている。その際たる事例が中国政府内の海外製品締め出し事件だ。 ow.ly/Aji6l 中国がインターネットから降りる日が来る?(塚越健司氏)

2014-08-14 16:34:51
リンク WEDGE Infinity(ウェッジ) 中国がインターネットから降りる日が来る? サイバー空間をめぐる中国の姿勢が最近顕著に現れている。その際たる事例が、中国政府内の海外製品締め出し事件だ。

Appleの締め出し

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Bloomberg(8/6)によれば、中国の政府機関が使用する公共調達品リストから、「iPad」「MacBook Air」などを含んだ10種類のApple製品の除外が判明した。 ow.ly/Ajify 中国がインターネットから降りる日が来る?

2014-08-14 16:36:56
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7月11日、中国の国営放送であるCCTVがiPhoneのセキュリティ問題を取り上げ、iPhoneの「Frequent Location」という機能でAppleがユーザーの追跡や情報収集が可能になり、これが国家安全保障上問題だと指摘ow.ly/Ajiz6

2014-08-14 16:40:59
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Appleは、中国側のセキュリティ上の懸念に対し、位置情報はユーザーのiOSデバイス上でのみ保存され、Appleのサーバーに情報が渡ることはないと反論している。 ow.ly/AjiDk 中国がインターネットから降りる日が来る?

2014-08-14 16:42:15

Microsoftの締め出し

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今年5月、中国政府は政府機関が利用するコンピュータから、Microsoftの「Windows8」の利用を禁止。さらに8月6日、独占禁止法違反にあたるとして、国内4箇所あるMicrosoftの事務所を同時に家宅捜索。 ow.ly/AjiPg

2014-08-14 16:45:02

シマンテックの締め出し

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さらに、「人民日報」は8月、中国政府がセキュリティソフトを調達するサプライヤーリストから、「ノートン」で知られる米シマンテック社と、ロシアのカスペルスキー社を除外したことを報じた。 ow.ly/AjiVf

2014-08-14 16:46:56
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米シマンテック社とロシアのカスペルスキー社は、両社とも今回の措置は一部の種類の調達のみの禁止であり、すべてが中国から締め出されたわけではないと述べているが、いずれにせよ海外製品の中国における影響力は減少する一方だ。 ow.ly/Ajj5i

2014-08-14 16:48:30

締め出しの背景と、国際社会への影響

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こうした措置から考えられることは、中国の海外製品に対する不信。海外、特にアメリカ製品にはバックドア(裏口)が仕掛けられており、海外製品を利用すると国内の秘密が知られてしまうのでは、といった危機感を持ったこと。 ow.ly/AjjgW

2014-08-14 16:51:11
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海外製品の締め出しは、中国産のIT製品の普及を同時に意味する。自国製品にこだわるほど、中国が国際情勢に関心を向けなくなる可能性も。一歩間違えば、中国の国際政治からの離脱、世界情勢を無視した単独プレーに走ることを意味しかねない。 ow.ly/Ajjva

2014-08-14 16:55:48
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事実上インターネットの管理権限に影響を及ぼしているアメリカは、2015年にドメイン管理組織ICANNとの契約更新をしないと発表。その後のインターネット管理は、マルチステークホルダーと呼ばれる様々なステークホルダーで管理することになる。 ow.ly/AjjZI

2014-08-14 17:00:41
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中国がインターネットの管理に対して異を唱えれば、中国のインターネットからの脱退、あるいは、中国内サーバーへのアクセスを中国政府の承認なしには不可能にさせるなど、インターネットの根幹にある思想を分断させることにつながりかねない。 ow.ly/Ajkf1

2014-08-14 17:03:06
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現にアメリカのインターネットへの影響力に強く反発していた中国は、最近ではあまりインターネット管理に関心を持っていないと取られる態度が見える。中国は「独自路線で行く」という方向を打ち出している可能性がある。 ow.ly/AjksP

2014-08-14 17:05:24
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インターネットの分断化は、最悪の場合ネットサーフィンにも国家ごとのパスポートが必要になることを意味する。そうなれば、インターネットによる取引や、世界中の人々とつながるというインターネットの思想は変質せざるを得ない。 ow.ly/AjkJ9

2014-08-14 17:06:26
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もしこのような事態が現実化すれば、中国は自国民の統制をより強固に図り、メディアプロパガンダにより国際政治の視点からは到底許容できない、経済的・政治的・軍事的行動を取りやすくなる。 ow.ly/AjkPQ

2014-08-14 17:08:55
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中国の戦略にも納得できる点はある。海外製品締め出しの背景には、アメリカ製品のセキュリティ不信があり、アメリカが中国に秘密裏のサイバー戦争を仕掛けているとの指摘は正しい(無論、中国もアメリカに同様の攻撃を仕掛けていることは間違いない)。 ow.ly/Ajl2S

2014-08-14 17:10:57

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塚越健司(つかごし・けんじ) 1984年生。専修大学非常勤講師。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍中。専攻は情報社会学、社会哲学。著書に『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)、共編著に『「統治」を創造する』(春秋社)、など。ネット社会におけるハッカー文化に着目し、「文化系トークラジオ Life」(TBS)をはじめ各メディアで積極的に発言を続けている。