口永良部の噴火は予知できなかった

2014.08.03に発生した口永良部火山の噴火は,近代火山学の敗北か?
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Ryusuke IMURA @tigers_1964

「15年前から予兆があった」ではなく,「15年前から観測網を整備してきたのに直前予知ができなかった」のだ.火砕流が2kmも流下する噴火だったにもかかわらずだ.(つづく)→15年前から噴火予兆 口永良部・新岳 専門家「マグマ噴火も」 hisafumi-foot.blog.so-net.ne.jp/2014-08-13-3

2014-08-15 10:47:49
Ryusuke IMURA @tigers_1964

(つづき)確かに15年くらい前から,口永良部島火山の活動度は上がっていた.「噴火するんじゃないか?」と,観測網が整備され,観測が続けられてきた.実際に,これまでにも地震の増加や微動,地殻変動が捉えられ,「予兆ではないか?」と噴火警戒レベルが上げられたりしていた.(つづく)

2014-08-15 10:49:18
Ryusuke IMURA @tigers_1964

(つづき)しかし,今回の噴火は,それらの観測データからは「火山活動は静穏(レベル1)」としか判断できないような状況で発生した.火口周辺の観測機器のほとんどは,その瞬間だけを記録し,その後,ダウンした.私にも「まさか!」の大変なショックだった.(つづく)

2014-08-15 10:51:00
Ryusuke IMURA @tigers_1964

(つづき)2011年新燃岳噴火では,「火口周辺に観測点がなかったので噴火の前兆をとらえられなかった」と言われたが,今回の口永良部新岳の噴火では,そんな言い訳は通用しない.(つづく)

2014-08-15 10:52:27
Ryusuke IMURA @tigers_1964

(つづき)離島ではあるが,ある意味,採りうる万全の観測体制の中で噴火の前兆が捉えられなかったことは,日本の火山学にとって大変大きな問題を突きつけたと言える.日本には口永良部より観測網が整備されていない活火山のほうが多い.

2014-08-15 10:55:20