長崎浜んまち商店街振興組合・高橋さん講演

木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

高橋さん「商社マンから商店街の呉服店の七代目として戻る。戻ったら商店街の人は話ばかり、視察して酒飲んでる。やる気がないのであれば、外してくれと話していた。そんな中、自由が丘などの共同決済の話を聞いた」 #nagasaki

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高橋さん「長崎市浜んまちエリアには6つの商店街がある。500店舗数350店舗が組合員数。面積約9ha。総売上高約500億円程度。自分が戻ってきたときには900億とか800億と言われていた」 #nagasaki

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高橋さん「また、長崎は土地がないので土地がずっと高かった。高止まり。自分のところは路線価の測定ポイントになっているが20年前に平米850万円もあった。なので、外部からの出店ができないような環境にあった。」 #nagasaki

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高橋さん「販促費として浜市商店街振興組合では商店街会費を月に4.5万円程度とっていた。各商店街のこういった取り組みも併せていこうという話になり、面的管理を進めるためにTMOという話になった。ただこのTMOは利便性の向上、経費削減という目的で話していた」 #nagasaki

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高橋さん「それをもとにTMOではなく、新たな商店街振興組合連合会を組織した。そこでクレジット、デビットの契約を包括化することとなった。」 #nagasaki

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高橋さん「うちの商店街振興組合連合会は、補助金で大きなものつくって仲良くやろうという性質ではない。ちゃんと数字をもとにして経費削減、来街者の利便性向上に特化して話をしてきている。(ここが重要by木下)」 #nagasaki

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高橋さん「従来、一般的にいって商店街各店舗が手数料が物販など5%、飲食店6%、スナック7%などと高かった。さらに各社のブランドと契約して明細処理までしなければならないと、中小零細にとっては重荷であった。」 #nagasaki

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高橋さん「長崎ではピークで43億円のトランザクションがあったので、そのようなボリュームで交渉する。浜んまちは独自カード発行はせず、包括契約し、清算代行の仕組みを作った。従来よりも手数料を削減、さらに無償で端末を提供する。」 #nagasaki

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高橋さん「このサービスは各商店街の加入していこうといまと利用できる。非組合員でも利用できるのが基本。共に取り組んでボリュームを出していくことを優先。また連合会としては組合費はとっていない。全て事業収入でまかなう事業会社型組合」 #nagasaki

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高橋さん「決済は300店舗、今のトランザクションは30億円、営業利益は1300万円程度。浜んまちwebもとむーで(駐車場の空車満車情報配信)、共通駐車場も全て黒字。黒字事業でやるのが原則。」 #nagasaki

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高橋さん「加盟店は売り上げがあがらない昨今、経費削減ができるので利益増加に寄与。組合としても一部手数料をもらうので、事業運営費を出したり内部留保金を積み立てている。」 #nagasaki

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高橋さん「内部留保がなく、新規事業やるときには必ず理事は連帯保証しなければならない。これは不健全。けど、上の世代は利益が出ると全て圧縮して税金を払わないようにしたいといって、結果内部留保を嫌った。税金はちゃんと支払って内部留保金につなげることが重要」 #nagasaki

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高橋さん「手数料削減によって8年間で累計4.2億円の資金流出を止めた。これは5%の営業利益率として考えれば80億円以上の売り上げに匹敵。地域内投資や運営維持に1.5億円程度、各店舗に1億円以上を支払っている。」 #nagasaki

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高橋さん「補助金は一番最初の立ち上げの時だけ活用し、その後は全て自己資金の事業利益とその内部留保によって積み立てて投資をしてきた。」 #nagasaki

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高橋さん「銀聯のお話。中国人観光客が徐々に長崎では5年以上前から増加してきていた。貨幣持ち出し規制があるため、それを回避するために銀聯システムにも対応することにした。」 #nagasaki

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高橋さん「ただシステムだけ入れたからといっても中国から人がくるわけではない。だから旅行代理店と交渉。代理店からすると、商店街が真面目にそんな誘致事業に対応するとは信じていなかった。けれども外貨を稼ぎたいのでどう実現するか課題をつぶしていった」 #nagasaki

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高橋さん「従来の中国人観光客は、箱もの施設にだけしか行くことができなかった。商業施設や大型電気店ばかり。自分が海外観光いったらダウンタウンとかみたいと思う。このままだと、中国人の方がそもそも日本にきてくれなくなる可能性もある。観光スタイルを変えようと話した」 #nagasaki

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高橋さん「代理店はまとまった駐車場がないのが問題と言い続けた。商店街内から商店街内にバスを止めようという案も出た。が、それは無理で地銀の駐車場を解放してもらうことになった。各種条件が整備されたので昨年、実施した。」 #nagasaki

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高橋さん「昨年は11,657名が来街。1億円超程度の売上高になった。これは新たに組合活動で作った売上。やらなかったらこの売り上げはゼロ。昨年から景況感が悪くなっているなか、重要な売り上げとなった。」 #nagasaki

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高橋さん「初年度は売り上げの恩恵に預かる店もあまり資金負担の納得がなかった。銀聯ばかり中国人が使うと考えたが、3割程度。その他はクレジットや現金支払いも結構多くて、手数料だけではまかなうのが難しかった」 #nagasaki

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高橋さん「ただ二年目以降を続けるためには自己負担を組織も加盟店もする必要があった。さらに組合ではイベント予算を大幅に削減し、売上げにつながる本事業に投下。駐車場も市役所のものが利用できるようになったりと経費構造も改善。送客手数料も圧縮できた」 #nagasaki

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高橋さん「最初は納得しなかった手数料負担をしない店はある程度減少してきた。それでもまだ支払わないというフリーライダーはまだいる。これから成果を生み出して継続していく仕組みへと展開しようとしている。」 #nagasaki

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高橋さん「商店街関連の事業は事業収益をつくっても、何にも返ってこない予算として使ってしまうようなことが問題。ちゃんと各事業で収益を循環できるようにしないと、いつか行き詰まる。」 #nagasaki

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高橋さん「マネジメント委員会をここ数年やってきている。ただし組織率が低くなってきており、中長期的な投資が全体的に難しくなってきている。新たな観光客誘致などによって売上高増加に繋がっている。しかし、これを皆で支える仕組みがないといけない。」 #nagasaki

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高橋さん「やはり今後はBIDのようなマネジメントシステムを導入して、中長期的なバリューアップを図っていく必要がある。自治組織を作って、水道や電力なども自主的に供給システムをつくるなどの工夫をしていく必要がある」 #nagasaki