FirecrackerのPC88用音楽ディスクについて

コミケ86にて「今どき5インチフロッピーのPC88用同人ソフトが!?」とちょっと話題になったらしいので便乗で宣伝と解説など
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ふじわらたかあき @fujiwaratakaaki

まさか PC-88用2Dの同ソを頒布してるとは思わなかったw pic.twitter.com/XA1m7tRlJi

2014-08-17 10:25:05
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そんそん @sonson1919

個人的に一番熱い戦利品 FirecrackerV40 実メディア購入可能とは恐れ入りました p.twipple.jp/zBHJO

2014-08-18 01:16:48
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CHEMOOL @chemool

ちょい5インチディスクでバズったのに便乗してうちのサークルの宣伝と説明などをしておきます。かなりの連投になりそうです。後でセルフtogetterもしておくので面倒な人はそちらで

2014-08-21 03:56:45
CHEMOOL @chemool

Firecrackerは同人音楽サークル。1990年からPC88用音楽ディスク(プログラムによる音楽演奏を主体とした同人ソフト)「Firecracker Music Collection」(以下FC88V??)を主として活動してきました。

2014-08-21 03:57:01
CHEMOOL @chemool

他にも色々やったりしてますがここではこのシリーズについてだけ書きます、 (その他作品の詳細と履歴は「爆竹オンライン」ホームページにて) sound.jp/chemool/ 内容はゲーム音楽のコピーに始まり、その後自身関わったゲーム音楽のFM音源アレンジなどが中心。

2014-08-21 03:57:17
CHEMOOL @chemool

シリーズは途中からほぼPC88のサウンドボード2(YM2608、SR~MH,FE,FE2では拡張音源)を固定ターゲットにし、ミュージックドライバーPMD(梶原正裕氏作)を利用させてもらっています。1996年のFC88V34を最後にシリーズは途絶えていたのですが、

2014-08-21 03:57:34
CHEMOOL @chemool

2006年にWindows上のレトロPCエミュレータに当時の開発環境をほぼ完全にバックアップした事から、始まりであったPC88音楽ディスクへ原点回帰と温故知新でシリーズを再開しました。

2014-08-21 03:57:48
CHEMOOL @chemool

5インチ2Dフロッピーディスクの新品が入手困難&手持ち在庫もごく僅かということでエミュレータ向けのディスクイメージでの配布を軸とし、メディアはCD-Rなので大量に余る(笑)容量にオーディオトラック(全曲は収録しきれないので試聴用サンプル抜粋という位置づけ)という形態に。

2014-08-21 03:58:01
CHEMOOL @chemool

完全に当時の続きとして1996年のV34に続けて2006年のV35からリブート。実機を経由してFDに書き戻せばそのまま動作する物を制作しています。 初回限定として5インチFD用ディスクラベルを付録にし、実FD版も数枚用意するのがV35からの恒例です。

2014-08-21 03:58:25
CHEMOOL @chemool

PC88実機を所持しているということはエミュレータ環境も作れるということなのでゆくゆくはtipsなど書いて啓蒙していくつもりでしたが…いつのまにか最近のWindowsPCにはRS-232Cシリアルポート自体が消えてるんですよね。USB変換ケーブルなどはあるようなのですが。

2014-08-21 03:58:40
CHEMOOL @chemool

その後実FDを有志から分けて頂いたり海外輸入版などを入手したりで在庫はあと10回分ぐらいは安泰になったのが現状で、まだしばらくは続けるつもりです。 そしてもうすぐサークル歴も四半世紀、ほぼ半生を捧げたこれはもはやライフワークでしょうか。

2014-08-21 03:58:57
CHEMOOL @chemool

事情によりwebでは収録曲リスト、試聴サンプルは用意していませんが、ディスクイメージのサンプルとして特別編集版FC88VA2というのを公開しております。PC88エミュレータ環境、もしくは実機+FD書き戻し環境が必要です。 dropbox.com/s/l0u3p4mg6f5l…

2014-08-21 03:59:23
CHEMOOL @chemool

あとは蛇足になりますがどうやって今作ってるいるのかという手順など。

2014-08-21 03:59:57
CHEMOOL @chemool

音楽データ自体はFMPMDなどのWindows上演奏プログラムがあり、MMLコンパイルもDOSコマンドなので(ただし64bitOSの場合ひとつ間にまたプログラムが必要です)テキストエディタでMMLを編集しつつ制作することが可能です。ここまでWin上でも可能な作業。

2014-08-21 04:00:11
CHEMOOL @chemool

自分の場合は慣れ親しんだUIのPC98上の方がやりやすいのでPC98エミュレータ上で直接元MMLデータを作っています。PMDはPMD88とPMD98で音楽データバイナリの互換性もあります(もちろん同バージョン同士のみ)。

2014-08-21 04:00:36
CHEMOOL @chemool

FC88で使用してるのはPMD88のver3.3、MMLデータが揃ったらまずはPMD98のver3.3で演奏できる内容かどうか、コンパイル後の異常はないかどうかをチェックし修正してからコンパイル後バイナリをPC88上へ運びます。

2014-08-21 04:01:04
CHEMOOL @chemool

PCMデータはYM2608用4ビットADPCM、PMD98のpmdb2で使用するPPCと中身は同じなのでこれもデータコンバートでPC88上へそのまま持っていきます。ここまでがPC98(エミュ)上での作業。

2014-08-21 04:01:18
CHEMOOL @chemool

FC88は2Dディスクの容量320KBとADPCM RAMの容量256KBの兼ね合いから、音楽データバイナリとADPCMデータあわせて256KBのサイズを最大として編集しています。ディスク残り容量はプログラム、CGデータ、解説用テキストデータでほぼ埋まるのでぴったりかなと。

2014-08-21 04:01:33
CHEMOOL @chemool

ここで容量オーバーした場合、ADPCMを削ったり、音楽データバイナリをなんとかして最適化して縮める作業に。前者はともかく後者はなかなか骨が折れます。ccccc より [c]5 の方が2バイト縮むとかそんなレベルで。大きくループ囲える場所が見つかればラッキーみたいな。

2014-08-21 04:01:44
CHEMOOL @chemool

無事収まったらコメント、CGなどを用意して完成!ね、簡単でしょ? …なわけないか。CGコンバートもなかなか変態的な紆余曲折を経て作られます。

2014-08-21 04:01:59
CHEMOOL @chemool

ここしばらくろみゅ氏にイラストをお願いしてますが、ジャケット絵と同時に画面CG用にそれをアレンジなどした640x400ピクセル(正確にはそのうち画面半分程度44%ぐらいのサイズ)16色まで減色したデータも作ってもらってます。

2014-08-21 04:02:19
CHEMOOL @chemool

PC88では640x200ピクセル8色なので、なんとかしてコンバートします。白と黒を固定とすると事実上6色しか使えません。PC98のマルチペイントへ運び、中間色をタイルペイントに変えたり(後に垂直1ライン置きに削られるのでそれも考慮しつつ)近い色は同じにしてしまったり。

2014-08-21 04:02:38
CHEMOOL @chemool

アナログパレットにしてもPC98の時点ではRGB各16段階の4096色中16色がPC88では8段階512色中8色となります。8色以内に収めた所でPC88のLALF(テクポリソフトのCGツール、セルというレイヤー機能が強力)へCGを運びます。

2014-08-21 04:02:51
CHEMOOL @chemool

ここで解像度を半分に、垂直奇数ラインのみのデータと偶数ラインのみのデータ、2枚のCGデータに分けてコンバート。どちらが無難か決めたら輪郭線など強調したい部分だけ2枚のマージや差分などで加工。細かい部分はもうこの解像度では直接ドットポチポチ打って直した方が早いのでそれで。

2014-08-21 04:03:02
CHEMOOL @chemool

一番難儀したのは最近だとこれかな…パステルポップな配色でもう!w2枚並べてみます (左が完成したPC88用CG、右が16色400ライン時点) pic.twitter.com/GG379UzBeF

2014-08-21 04:04:20
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