クライマーズ・ハイのオイディプス譚
- sunamajiri
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ドゥルーズを語ること=文学・思想だと思ってる連中がわんさか居て、そいつらこそ、浅田彰とかに「無教養」呼ばわりされれば良いと思います。
2014-08-20 08:21:33フジテレビかなんかの日航機事故のドキュメンタリーが話題だからユウツベでみたら、リンクで映画版クライマーズハイがあったから途中まで見た。ドラマ版とあまりにも設定が違うので、かなり違和感だ。主人公が社長の妾の息子で可愛がられてるとか、なんじゃそりゃ?
2014-08-21 03:09:02原作読んでないがクライマーズ・ハイはNHKドラマ版では主人公と親友という二人の父親が、それぞれ息子への葛藤を抱えていて、親友が亡くなることで主人公は社長とのオイディプスを抱えるも、20年後に息子と和解するダブルオイディプスが傑作だったのだが、映画版では主人公が社長の妾の息子とは。
2014-08-21 03:16:05クライマーズ・ハイは、あの昭和独特の新聞社の風景が、なぜかノスタルジックで、元気がなくなると繰り返しDVDで観ていて、現代風の風景にリメイクされている映画版は受け突かなかったのだが、去年からDVDを紛失して観ていなかったので、やっと映画版をみてみたのだが、設定が違いすぎて違和感。
2014-08-21 03:22:14とくに、あの日航機事故の一晩、私もテレビに釘付けになった思い出があるのだが、NHK版ではその気分がよく表現されていたのだが、映画版ではあっさりと朝になってしまう。あの事故の記憶は、あのバブル前夜の時代の独特の記憶なのだが、映画版の監督はあまり思い入れがないのかもしれない。
2014-08-21 03:24:18ドラマ版はネット上にないが、映画版はYoutubeにある。でもドラマ版のほうでぜひみてみてほしい。映画版は半分までみたところ。また明日後半をみてから、クライマーズ・ハイ独特のオイディプスロマンが映画版では、どう改変されているのか評論するかもしれない。
2014-08-21 03:25:43クライマーズ・ハイのNHKドラマ版は、音楽も印象的だった。あまちゃんのサントラの大友さんの担当、あの80年代前半にぽっかりと心の空白のように訪れた日航機事故の記憶が、どこまでも心象のようにせまってくる傑作だった。: youtu.be/00-KNtAUzA4
2014-08-21 03:29:19NHKドラマ版のクライマーズ・ハイは、このサントラ3曲目のように、80年代にぽっかり心の空白のようになった御巣鷹山事故から20年たち、同じように傷を負った記者が息子と和解するハッピーエンドのように、カタルシスがあったのだが・・。youtu.be/00-KNtAUzA4
2014-08-21 03:35:39映画版では、そういう20年たって心の傷が癒えるための設定の部分がかなり省略・改編されていて、その代わりドラマ版では再現されなかった、墜落事故現場が大規模に際限されたりしているのだが、日本映画的になればなるほど物語れない何かを予感させるドラマ版との違いある。
2014-08-21 03:40:48あまちゃんが、ダブルヒロインの力で、ヒロインがママを祖母と和解させる3代のサーガだったのだが、クライマーズ・ハイも、主人公のオイディプス的な葛藤が息子に転移して、それが和解するまでに、20年かかるという物語。
2014-08-21 03:50:27クライマーズ・ハイ、ドラマ版では、主人公は父親に失踪されていて、部下を死に追いやり、息子と心を通わせられない。山仲間の親友が急死した直後に、部下の遺族をかばおうとムキになってしまい、社長に目の敵にされ左遷されるが、20年後に親友の息子によって、実の息子と和解する話。
2014-08-21 03:56:03ドラマ版では、主人公の失踪した父親は謎のまま(失踪したまま)で、父代わりの社長には忌み嫌われている。それがクライマーズ・ハイ映画版では、社長の妾の息子という設定で、社長は表向きクズ息子とは口にするが、新聞社の社内では社長に可愛がられている、と思われている。ずいぶん設定が違う。
2014-08-21 03:59:49映画版みおわった。ドラマ版とあらゆる点で対照的な脚本ね。主人公は息子と別居してるし、主人公を子供扱いする社長は主人公の母を妾にしていたセクハラ親父。主人公が辞表を叩きつけるが、日航機遺書が思いとどまらせる。ドラマ版では部下の遺族の抗議文を掲載して社長に左遷されるのだが。
2014-08-21 06:00:57遺書の扱いが対照的。ドラマ版では死なせた部下に遺書はないが、遺族が恨んでいて墜落事故報道を批判する投書を掲載しろと迫り、それが社長の逆鱗に触れるのだが、映画版では墜落現場の雑感を遺書に部下が車にはねられ、辞表を書いた主人公を思いとどまらせるのが日航機事故の遺書なのね。
2014-08-21 06:12:26リトさん、映画版いまここにある。youtube.com/watch?v=dKNWgw… @LitoSnowfield
2014-08-21 15:36:01もしよければ暇な時に同時に観たい。なぜならトラウマが想起しようとすると、抑圧を生むように、このオイディプス譚と遺書の物語は、別なバリエーションにされると一々想起がトラウマになりそうだからなのだ。オイディプスを含むので物語療法的に誰かと観る必要がある。@LitoSnowfield
2014-08-21 15:37:10クライマーズ・ハイ、ドラマ版と映画版、オイディプス的な原作に対して、脚本のオリジナリティーの可能性を比較したいのだが、どうしても一方が他方を抑圧するようなオイディプスの問題を含んでいるから、比較という行為が一方の記憶を抑圧・排除させようとして辛い。@LitoSnowfield
2014-08-21 15:43:58とにかく、私は自分が読んだことがある小説や、観たことのある映画を、他人に見せて、反応を楽しむのが大好きなもので(^-^)/ @LitoSnowfield
2014-08-21 15:45:57@sunamajiri 映画の方は予告編で、テレビ版の昭和な味わいが無さそうで見ていませんでしたからね〜(*^o^)>
2014-08-21 15:46:31うん、ドラマ版を観たことがない人が映画版だけみている場合、何か意味が生じているのかとかね。息子=私生児の主人公が、父親が代父であるために、父殺しできず、息子が父殺しするオイディプス譚だからね。そこから解釈学が始まる。@LitoSnowfield
2014-08-21 15:51:38@sunamajiri あ…(・o・)! ということは、ドラマ版を忘れているので(笑) 予習しない方が面白いかもですね〜(*^o^)>
2014-08-21 15:53:35ハイデガーが存在と時間の未完を補完すると自称したカント書と並ぶ「形而上学入門」は、いわゆる現代思想の原書のようなものだが、そこでは仮象と存在は、オイディプスの話だからね。解釈学とはそういうものだから。bit.ly/1uZFsZo @LitoSnowfield
2014-08-21 16:04:46ドラマ版では、主人公が「降りるために山に登る」という親友が急逝した心境から、社長に左遷され、20年後に息子と和解するダブルオイディプス。映画版では親友は「悠さんを降ろすために登る。衝立岩は悠さんにとっての社長だ」という遺言を遺して植物人間になるのだ。@LitoSnowfield
2014-08-21 16:11:21