『黒子のバスケ』脅迫事件第6回公判を傍聴してのメモと感想

三崎尚人 @nmisaki

【速報】黒子のバスケ脅迫事件の判決。求刑通り懲役4年6月の実刑。威力業務妨害では最も重い形。

三崎尚人 @nmisaki

うわー、スゴイ時間になっちまったんですが、黒子の判決について、まとめましたので、連投いきますよ。

三崎尚人 @nmisaki

１）「黒子のバスケ」脅迫事件の第６回公判。この日が判決。前回に引き続き、ＴＶカメラが入り、法廷画家も２名。被告は、白いワイシャツと黒のズボン。

三崎尚人 @nmisaki

２）最初に、判決主文の読み上げ。懲役4年6月。未決勾留日数中160日をこれに参入。

三崎尚人 @nmisaki

３）注：威力業務妨害の上限は懲役3年だが、併合罪が適用されて1.5倍となっている。検察側も限度一杯の求刑をして、判決もそれを認めて減じることなく、求刑通りの判決となっている。

三崎尚人 @nmisaki

４）主文の読み上げの後、判決理由へ。最初に、犯罪事実の確認。a)上智大学、b)ユウメディア、c)ケイ・コーポ、d)コミケット、e)ジャンプフェスタ、f)セブンイレブン（最初の脅迫）、g)バンダイ（コンビニ菓子の販売）、h)セブンイレブン（実際にニコチンに浸した菓子を置いた件）

三崎尚人 @nmisaki

５）動機については、「藤巻氏に対する強い妬みの感情」を踏襲し、この事件が、大規模かつ連続的な威力業務妨害事件であることを強調。

三崎尚人 @nmisaki

６）上智大学に関連して、a)バスケットボールの部活の練習時間に合わせての、b)多数の学生が周囲にいる中の大胆な犯行、c)大きな被害が起こるのではないかという不安を大学関係者に抱かせた。

三崎尚人 @nmisaki

７）注：これは、被告に殺意がなかったと弁護士が弁護していることに対する反論的内容を含んでいるかと。

三崎尚人 @nmisaki

８）その他、それぞれの事件でなにが行われたかを取り上げて、被告がいかに執拗かつ陰険で悪質であったかを説明。さらに、被害各社・各団体が、どれだけ業務に支障が出たか、金銭的な被害を受けたかについても説明。

三崎尚人 @nmisaki

９）これらをうけて、裁判長は、「独りよがりの物の見方から発生した屈折した感情の捌け口」を被害各社・各団体にぶつけたもので、「犯行動機はまさに八つ当たりと言うほかなく、酌むべき事情などいっさいない」とバッサリ。

三崎尚人 @nmisaki

10）「被害各社・各団体に及ぼした影響を充分認識しながら、犯行をエスカレートさせ、迷惑を掛けることを自己目的化させていた」。

三崎尚人 @nmisaki

11）さらに「ネット上に書き込みをしたり、マスコミに手紙を送ったりと、自己顕示欲を満たすことに終始し、その姿勢は公判においても変わることがなかったばかりか、反省する気もない」。

三崎尚人 @nmisaki

12）ここで、まとめに入る。「本件各犯行は極めて悪質で、各被害者の業務の妨げられ度合いを考慮しても、相当に悪質で重大な威力業務妨害事犯。被告は長期間に多数その様な犯行を重ねてもいるので、本件は他に類例を見ない重大で悪質な犯行」と悪質の連続。

三崎尚人 @nmisaki

13）「したがって、被告に前科前歴がないとしても、上限の刑を科すほかない」という結論。

三崎尚人 @nmisaki

14）被告に対し、控訴ができることの説明を最後にして、閉廷。

三崎尚人 @nmisaki

15）この間、被告は退屈そうな態度に終始。阿蘇山大噴火さん(@asozan_daifunka)の観察によれば、判決理由が述べられている間、天井を９回見上げ、溜め息を１８回ついていたようだ。

三崎尚人 @nmisaki

16）まあ、その後、創・篠田氏のブログにアップされた判決後のコメントをみれば、そりゃ退屈な判決言い渡しだったでしょうな。

三崎尚人 @nmisaki

17）ところで、被告が公判中、いじめの話や虐待の話にシフトしたにも関わらず、本日のマスコミ報道は、相変わらず「無敵の人」がメイン。そりゃ、そっちの方がキャッチーですから。

三崎尚人 @nmisaki

18）それしても、この被告が、意見陳述で述べたいじめを受けていたとか、虐待されていたとかということについて、誰も（篠田氏ですら）検証していないまま、被告の言葉が一人歩きしているのですが、それはいかがなものかと。これ、誰も指摘してないんですが、まずくないかなあ。

三崎尚人 @nmisaki

19）まあ、「こんなキモイ奴ならそういう人生だったんだろうな」という先入観は、危ないし、今回の件については、被告の術中にハマっている可能性すらあるわけで。

三崎尚人 @nmisaki

20）加藤智大と渡邊博史のコラボレーションという美味しい状況に、いろんなことを言う人がいるとは思いますが、実は全然地に着いていないのではないか？　という懸念をぬぐい去ることはできないのでした。