家族がギャンブル依存症になってしまったら？ 考え方と対処法

ギャンブル依存症問題を考える会 @SCGAsince2014

ギャンブル依存症者の家族が、本人を手放すことについて。それが解決になるのか？という疑問をちらほらいただいたので、解説します。（ま）→

ギャンブル依存症問題を考える会 @SCGAsince2014

ギャンブル依存症者の家族は、「本人さえまともになってくれたら、すべて解決する」と考えます。普通の考えに見えるでしょう？ しかし、この考えではやっていけないのです。何故なら、家族が希望する回復スピードと、本人の回復スピードは多くの場合、一致しないからです。（ま）

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→家族は本人に求めます。今すぐ100%回復してほしい。まともな人間になってほしい。ギャンブルのことなど一瞬たりとも考えない人間になってほしい。真面目に仕事をして出世してほしい。――まるで今まで苦しめられた分を取り戻すかのように、求める気持ちを抑えられません。（ま）→

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→本人が回復する道を選ばない場合。家族は本人のことで頭をいっぱいにし、どうにか回復してほしいと説教したり脅したり泣き落としたり…そんな毎日を過ごしてしまいます。これらは一向に効果がないので、家族は一番大切なものを失ってしまいます。それは何か。家族自身の、自分の人生です。（ま）→

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→よくあるケースが、父親はギャンブルで家におらず、母親はいつもイライラする家庭で育ってしまう小さな子供。父親さえまともなら、と考える気持ちは痛いほどわかります。ですが、子供に必要なのは今日この日、明るく朗らかに接してくれる親なのです。父親が無理なら、せめて母親だけでも。（ま）→

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→だからまず、ギャンブル依存症の夫に対して、回復してほしいとあれやこれやするのをやめることから始めるべきなのです。優先順位を自分と、ギャンブラー以外の家族に置くことで、ギャンブル依存症の二次被害を防げます。金銭的にも被害を被らないよう、家族のお金を守りましょう。（ま）→

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→ギャンブル依存症者が自分の子供であっても同じです。子供をどうにかコントロールすることばかり考えて、忘れていた趣味はありませんか？　夫婦の優しい時間を持てていますか？　心から笑うことができなくなってはいませんか？（ま）→

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→例えギャンブル依存症者が回復の道を歩んでも、ゆっくりゆっくりとしたペースです。そんな時、すぐ側にいる家族がピリピリと神経を尖らせ、自助グループに通っているだろうか、スリップ（再ギャンブル）していないだろうか、仕事はちゃんとしているだろうか…と、監視するように見ていたなら（ま）→

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→そんなプレッシャーをバネにして頑張れるギャンブル依存症者はいません。うつ病の人に頑張れ頑張れと叫んでいるようなものです。ただでさえ、やめたくてもやめられない自分を責めて責めて、疲れ切っているのです。家族からのプレッシャーに耐えきれず、回復を諦めることになりかねません。（ま）→

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→だからギャンブル依存症者の家族に必要なのは、本人に手を貸さず、お金も口も出さず、自分自身を大切にし、タフラブ（厳しい愛）で見守ることなのです。本人の問題は、本人に返してあげましょう。自助グループというツールを教えるだけに留めましょう。（ま）→

ギャンブル依存症問題を考える会 @SCGAsince2014

→ここまで読んだら、多くの家族は思うでしょう。「そんなのできない！　目の前にいたらイライラするし、どうしても口が出ちゃう。何百万も借金こしらえてる家族のことを考えずに趣味に打ち込む？　普通の神経じゃ無理無理！」そこで家族にもツールがあるのです。（ま）→

ギャンブル依存症問題を考える会 @SCGAsince2014

→それが家族の自助グループです。ギャンブル依存症者の自助グループとは別に、家族には家族の自助グループがあります。そこでグループカウンセリングと12ステッププログラムにより、自分の気持ちを整理し、家族の問題を冷静に客観的に見て対処する力を養うことができるようになります。（ま）→

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→家族は多くの場合、神経をすり減らして疲れ切っています。長年の恐れと恨みで、正常な判断ができなくなるまで追い詰められています。自助グループに通うことで、「ああ、私は家族のギャンブル問題で、おかしくなっていた。健康な心と生活を取り戻そう」と前向きになることを学ぶのです。（ま）→

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→ギャンブルの問題で、家族は十分頑張り、苦しみました。自分が癒されても良いのです。（ま）→

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→家族の自助グループには、ギャンブル依存症者の家族のための自助グループ「ギャマノン」 gam-anon.jp ほかにも→（ま）

ギャンブル依存症問題を考える会 @SCGAsince2014

→依存症者の家族のための自助グループ「ファミリーズ・アノニマス」 families-anonymous.wix.com 共依存の自助グループ「CODA」 coda-japan.org などがあります。連投失礼いたしました。（ま）

ぬっくん @marimononukkunn

@SCGAsince2014 この家族の回復の道は、ギャンブルを「ひきこもり」「アルコール」など様々な問題に応用できる方法ですね。タフラブいい言葉ですよね。

ギャンブル依存症問題を考える会 @SCGAsince2014

@marimononukkunn そうですね。タフラブ、私も大好きな言葉です。（ま）