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『ラテルナマギカ ~寅と鼠と桜の巫女~』 発行:room-butterfly 作:うるめ氏 絵:黒のあ氏 92p
2014-06-16 00:26:21去年の冬コミから半年間積んでた……が、実に勿体無いことをしていたな、というのが正直な感想。素直に面白いと思える
2014-06-16 00:28:33内容としては、宝塔を失くした星ナズがそれを探しに明治の東京を訪れる所から始まる。また主人公である女学生・宇佐見桜子は学校卒業後の人生に迷っていたところ、東京の空を翔る唐傘を見掛け、それを追って『幻想京計画』なるものに巻き込まれる――というのがあらすじ
2014-06-16 00:33:54一巻は、まさに序章でこれから大きな作品になること請け合いだが、個人的に少ないページ数でメリハリが付いていることが実に素晴らしかった
2014-06-16 00:35:07本作はネットで週次公開されている作品で、おそらく一巻は七週分であろう。92ページを単純に割り付けると12~13ページずつしかないのだが、節ごとにきちんと緩急と見せ所、引きなどがあってダレるところがない。有体に言って密度が濃い
2014-06-16 00:38:05自分も文字を並べるのが趣味だが、どうしても内容はポエムを並べることが多いのだが、この本はそういうところが一切ない。アクション映画的……いや、週刊少年漫画的にガンガン状況が進むので、エンターテイメント性は極めて高い
2014-06-16 00:40:34世界観に少し触れると、明治の東京というのは二次創作の一大ジャンルであるキャラ過去モノ以外では、やはり少ない。幻想郷を飛び出してしまうと、オリジナル性が必然的に高くなってしまうからだ。
2014-06-16 00:42:41本作の主人公である宇佐見桜子も一部では唾棄されてしまうオリキャラであり、登場する幻想郷のキャラも部分部分ではオリジナル要素が含まれている。しかし、断言しよう。これは確かに東方である、と
2014-06-16 00:44:08例えばキャラの口調や設定だけを模倣するなら誰でもそれらしく書けるが、言動の細部に作者なりに分解・再構築が見受けられる。「この世界観に、このキャラがいたらたしかにこうしそう、こういう戦闘もありそう」と想像できるのだ。いい意味で二次創作している
2014-06-16 00:47:12とりわけ戦闘シーンは弾幕ごっこがないためか、実に派手で面白い。こんなの書けたのかと関心することしきりだが、そも作者はニンスレ大好き人間なので、当たり前といえば当たり前なのかもしれない
2014-06-16 00:49:33妖怪が裏で跋扈する明治~大正の妖都というのは、菊池御大に代表される伝奇作品では愛用される舞台設定だが、まさにそれに東方を放り込んだ感じである。いつ日本陸軍やら、滅法強い破戒僧が出てくるかと思ってしまう
2014-06-16 00:55:04全六章・作品内時間は一年間というリミット付であるので、このノリのまま……いや、より加速して一気に駆け抜けて欲しい。感想終わり
2014-06-16 00:57:06#明治の秘封出されると創作意欲的に大変都合が悪いので、マエリベリー・ハーンは出さないで欲しいなぁという顔をしている
2014-06-16 00:58:34room-butterfly『ラテルナマギカ〜寅と鼠と桜の巫女〜<上>』。時は明治、瓦斯の灯りが妖を駆逐する時代。謎の《幻想京計画》が蠢く帝都。廃仏毀釈にて宿りを失い、散逸した寺宝を探して流れ着いた寅鼠主従は、博麗となった娘と出会う。 pic.twitter.com/5Fh3oqbDLg
2014-08-18 18:46:17大葬祭、帝都に復活する化け物ども、主人公格が長物持ちの虎、そして最初に出現する巨大なバケモノが塵塚怪王……と、大復活祭!? ちう感じになりますが、非常に読みやすい文章、構成でするする読めるガスライトアーバンオカルトアクション。やはり時代は戦う秘封倶楽部を求めているのだ!
2014-08-18 18:48:36嫌味のないラノベ装丁に洒脱なカラー口絵が素敵。Web連載をまとめたもの(連載分は今でも読めます)であっても、手元におきたくなる一冊です。本であることの魅力。下巻というか、続きの連載も非常に楽しみ。異能もの要素全部乗せなのも見逃せない。 pic.twitter.com/MIvlHFV6lZ
2014-08-18 18:51:01突然謎の力を押し付けられた学生、男装の麗人、苦労性の探偵役、パワー系で努力家理論家のライバル、そして異様に強い喫茶店のマスター! 次々とあらわれる、それぞれ依拠する理論すら違う異界の住人たち! これを喜ばずして何を喜ぶかという感じですよ!
2014-08-18 18:53:18あ、ラテルナマギカ(上)読み終わりました。ふっつーに冒険活劇しててストレスなく読み進められる良作です。私はどちらかというと本媒体のが読みやすく感じました。オリキャラたくさんは大好きなんで期待です。
2014-08-18 21:42:17