私がスカルノを嫌いな理由

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

スカルノが嫌いな理由について連続ツイート。Bung Karno やデビ夫人が好きな方はフォロー外してください。では。

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スカルノ嫌いの理由その１）女にだらしなさすぎる。一番はじめにこれをもってくるのはどうかと自分でも思ったけど、やっぱりこれだな。糟糠の妻インギットを捨てて自分の教え子ファトマワティと結婚した経緯は如何なものか。一応理由はインギットとの間に子供が出来なかったことにせよ　続

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スカルノが一番苦しく悶々としていた時期に文字通り献身的に支えた妻を捨てるのは男としてどうなのよ？しかもインギットは元々人妻だったのに前の夫との結婚を解消してまでスカルノについてきたのに。そして若い女に目がないスカルノはその後も根本七保子を筆頭に女をとっかえひっかえ。　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

「指導される民主主義」時代は特に酷くてデビ夫人をジャカルタへ戻すために東京まで大臣派遣とか公私混同どころじゃない、完全に国家の私物化。なんでプラムディヤがこういうスカルノのダメな点を等閑視できたのか不思議でならない。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

理由その2）その１ともつながる公私混同のひどさ。「運命の長女」にして土偶そっくりのメガワティが幼少期を過ごした大統領宮殿を自分の家みたいに思うのはまあ仕方ないとして、金にも女にもだらしなさすぎた。デビは言うに及ばず、他の夫人（ファトマワティは多分別）も政治に口出し　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

革命資金と称してさまざまなプロジェクト（含む日本からの戦後賠償）から手数料を徴収して自分の手元にプール、失脚後はどうなったのかもわからない。自分のカネと国家のカネの区別ができない。汚職まみれのスハルトとどう違うのか？むしろＫＫＮの下地はスカルノ時代に作られたというべきでは。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

嫌いな理由その3）どうしようもない経済音痴。政府にカネがないとの報告を聞いて、それはいかん、すぐに中央銀行に紙幣を刷らせろと言ったとか言わないとか。この話は笑い話だとしても、技師の称号を持つスカルノが経済のことを全然分かってなかったのはその政権末期の経済状況をみれば一目瞭然　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

数百パーセントのハイパーインフレとか滅茶苦茶である。庶民がどれだけ苦労していたのか、裸の王様が本当に理解していたのか大いに疑問。自伝では幼少時に貧乏で苦労したとか言っているがこれは嘘、控えめに言っても事実を誇張している。誇大妄想狂にして大言壮語が好きなのが性格としても　続　

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

そのせいでインドネシア経済を破滅の淵に追いやり、結果としてスハルトのクーデターを誘発、PKI及びそのシンパと目された人たちが百万人以上殺害され迫害された。その全責任をスカルノに負わすのは酷としても、そうした状況をお膳立てしたのは彼の無謀な革命の夢に他ならない。革命よりメシだよ！

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

嫌いな理由その４）ナショナリズムを煽りに煽った挙句の自滅。ナショナリストではない私ですら、スカルノの演説が非常に情熱的で民衆を鼓舞しインドネシアの統一を導いた事実を認めることはやぶさかではない。が、明らかにやりすぎた。オランダ企業国有化はその手法が強引だったことだけ　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

強引だったことだけが問題なのではなく、オランダ資本の穴を埋めるために日本の戦後賠償資金が流れ込み、その後の日イネ癒着の原点になったことが全然評価できない。当時の首相は現首相の祖父にしてＡ級戦犯だし。さらにオランダ企業国有化は本格的な国軍ビジネスの始まりでもあり　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

本来国防に専念すべき国軍とりわけ陸軍のあり方を歪めた。その残滓はまだ残っている。また西イリアン解放にはまだ大義があったが（パプア人の政治的意志表明の件はひとまず置く）、マレーシア粉砕は言いがかりに近い。いちゃもんつけているとしか思えない。他にも数々の冒険主義的外交。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

アメリカもソ連も日本も散々インドネシアには振り回された。援助や資金協力をおこなって過激なスカルノをなだめようとするもうまくいかず。大国を手玉にとったスカルノを外交上手と見る向きもあるかもしれないが、そうした見方は北朝鮮の瀬戸際外交を高く評価するようなもので決して本当の意味での　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

国益あるいはインドネシア一般庶民の利益とは言えないと私は思う。インドネシアという国への信頼を失墜させ正常な経済の基盤を破壊したことに確実に寄与したのがスカルノの過剰なナショナリズム、冒険主義的外交だった。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

嫌いな理由その5）節操のなさ。政治家として大成するためには必要な素質なのかもしれないが、言葉を操る職業なのだから自分の言ったこと書いたことに責任をもたない姿勢にはやっぱり釈然としない。具体的には対日姿勢。日本軍侵攻前はその帝国主義的拡張を明らかに非難していたのにあっさり　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

対日協力に転換。もちろん協力したのはスカルノだけではないが、シャフリルやイワ・クスマやタン・マラカらと比べるとスカルノに一貫性がないのは明らか。自分で書いた内容を覚えてないのかね？しかももっとだらしないことにスカルノは「テンノウヘイカ、バンザーイ！」とか平気で言ってしまう　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

しかもそれを叫んだのは今の独立記念塔広場だったというのは歴史の皮肉か巡り会わせか。当時のスカルノの対日協力は擬態であって本心はインドネシア独立のために耐えがたきを耐え忍び難きを忍ぶ、という解釈がインドネシアでは一般的らしい。映画Soekarnoもそうした見方。しかし、である　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

ここにスカルノの先輩にして民族主義共産主義者タン・マラカの対日姿勢、対日観を対比させるとどうか？これは誰がどう見てもタン・マラカの方が首尾一貫しており、彼は1920年代から全くぶれてない。神出鬼没の「インドネシアの紅はこべ」タン・マラカを私が高く評価するのはこの点が大きい　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

タン・マラカの自伝によれば、独立宣言直後よりもずっと前に彼はスカルノに会っていた。住友経営のバヤ鉱山で。そこでの労務者たちを鼓舞する大集会でスカルノは彼らの窮状も知らず（いや知っていたのかも）対日協力を訴えていた。当時偽名を使い事務員として潜伏していたタン・マラカが　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

失望したのは言うまでもなく。タン・マラカは病気や栄養不足でバタバタと死んでいくロームシャを毎日身近に見ていて何とかできないかと懸命に日本人とやりとりしていた。（それでも彼はまともな日本人とそうでない日本人の区別はついていた）それにひきかえ演説はうまいが口先だけのスカルノ。　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

そういう経緯はありながら、スカルノも先輩のタン・マラカには一目置いていたようで、自分に万が一のことがあればその時はタン・マラカを独立指導者にするよう「遺言」を残したと言われている。が、独立革命期の混乱と策謀の中で一時はスカルノを越える支持を集めたタン・マラカは牢獄行きとなり　続

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

その後はインドネシア国軍に殺害されてしまった。正しいもの、道理を訴えたものが勝利するとは限らないのが歴史の常であるとは言え、今日あまりにも振り返られることの少ないタン・マラカの一生を知れば知るほど、スカルノのダメさ加減がよくわかる。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

まだまだスカルノが嫌いな理由を挙げるのは無理じゃないけど基本的にはこの５つかな。禿げなのを帽子（ペチ）でずっと隠していたのはまあ嫌いじゃないけど、セルフイメージにこだわりカッコよすぎる肖像画を広めた（あの帽子の下は禿げだよ！）のはどうかなと思わないでもないｗ

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

演説ばっかりして各地にいろんなモニュメントを立てたはいいけど、当然それで庶民の腹は満たされないし、識字率向上とか妊産婦や乳幼児死亡率の低減とかには関心がなかったのも全然評価できない。革命、革命、ああ革命！こうした点は隣国のリー・クアン・ユー首相のほうが遥かに偉大。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

革命家スカルノと仕事師リー・クアン・ユーを比べるのは国家成立の歴史的経緯や背景や人口を考慮すれば不適当と見る人もいるかもしれないけれど、私はそうは思わない。スカルノが自ら大統領職をもっと早く退いていたらというIF、もうひとつの歴史を夢想することが無為だとは思わない。