【ニンジャの二次創作】フラッシュ・ダガー、バニシング・ソウル #3
- simanezumi88_n
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(当アカウントはこれからニンジャの二次創作投下マシーンとなります。これはやさすい漬けのマグロが水槽の中で見た夢であり、本編・公式とは一切関係がございません)
2014-08-24 10:49:13(TLが私のツイートで埋まる可能性は実際高いです。煩わしく感じられたならリムーブ、ミュート等をお願いいたします)(専用の実況タグ #yasasui_nj が用意されております。生暖かい目で突っ込み感想何か実況用にどうぞお使い下さい)
2014-08-24 10:49:29(これまでのお話。「フラッシュ・ダガー、バニシング・ソウル」 #1 togetter.com/li/673467 #2 togetter.com/li/691564 )
2014-08-24 10:49:54(あらすじ:アシナガ・ストリートをパニックに陥れた連続殺人犯!そして現場調査へ赴いたソウカイヤのシックスゲイツ、アースクエイク!とうとう対峙した二人。さらにはウォーターボードがエントリー!混乱!イクサ!いかなる結末が待ち受けているのだろうか)
2014-08-24 10:50:36「アースクエイクだと…!ソウカイヤのシックスゲイツがなぜここに!」ウォーターボードが跳ね起き、カラテを構える。「ほう、俺を知っているのか」アースクエイクは油断なく辺りを窺う。重金属酸性雨の降りが激しくなる。時刻は既に昼だが、雨脚は強く視界も悪い。 1
2014-08-24 10:52:47ウォーターボードが顔をしかめる。「オムラめ…、何が楽なツジギリだ…陸ってだけで気に入らねぇのに…」「オムラのサイバネ武器のテストか。成る程」アースクエイクが腰を低く落とし、腕を腰へ移動させる。威圧的なキリングオーラが周囲を竦ませる。 2
2014-08-24 10:56:00ウォーターボードが踏ん張ろうとした瞬間、痛みにがくりと右膝をつく。「なッ…?」「イヤーッ!」その直後、頭上を衝撃が吹き荒れる!アースクエイクの右ストレート。ウォーターボードはちらりと己の右足を見る。小指が僅かに骨ごと削られている。 3
2014-08-24 10:59:12更にその直後。倒れ伏した男の哄笑が周りを憚らず響き渡る。「後…1つ!ハハハーッ!」 男の仕込み刃が、昼なお暗いネオサイタマに煌めく。 4
2014-08-24 11:02:39先程のアースクエイクによるカラテ衝撃で男とウォーターボードが激突した際。男の腕に仕込まれた刃が展開し、アースクエイク同様に骨ごとウォーターボードの右足小指を削り取ったのである。 5
2014-08-24 11:05:58「ハハハハハハハハ!」男の哄笑は止まらない。そして、アースクエイクとウォーターボードのイクサが加速する!ウォーターボードは足裏に取り付けたサイバネ推進装置をオンにし、円運動を開始!アースクエイクはパワーと体格を生かしウォーターボードの進路を塞がんと円運動を開始! 6
2014-08-24 11:09:44「「「「アバーッ!」」」」己の飛び込んだ混沌から逃れんとするウォーターボードと、場を収拾せんとするアースクエイク!2つの異なった円運動はいつしかトモエめいて絡み合いカラテマニ車を形成し、残ったクローンヤクザ達を吹き飛ばしていく! 7
2014-08-24 11:12:55絶え間ないカラテマニ車の真ん中に晒され、男はいつしかブッダを眺めていた。「おお…、これで…、タダオ様に捧げた俺の108の刀剣が報われる…。108の罪と救い…」男はカラテ曼荼羅を眺め、ソーマト・リコールめいた過去を眺めていた。 8
2014-08-24 11:16:06…アシナガ・ストリートは猥雑だ。ケミカルなネオンが街をけばけばしく照らし、スカム排水がストリート脇の排水溝から常にゴボゴボと濁った音を立てて溢れ、人々の活動の生み出した不快な臭いが鼻を刺す。違法LAN職人、居所を失った植木職人、オイラン、ペケロッパ、アルコール中毒スモトリ。 10
2014-08-24 11:19:44競うように繰返し明滅するストリートの過剰なネオン看板に誘われ、蛾のように多種多様な人間が出入りする。男は、ストリートが静かな時代より代々続いてきた古物商をひっそりと営んできた。だが、先の見えない時代で誰が店に訪れようか。 11
2014-08-24 11:23:16やがて、日々の暮らしに逼迫するようになり、近所のダイモジ寺に借金を申し込む。ダイモジ寺では生きるブッダと言われる僧・タダオの教えを取り入れ、近頃は素晴らしい功徳があると言われていた。成る程、山門に控えるコマイヌ像も近頃では新しいものになっている。 12
2014-08-24 11:26:58ダイモジ寺からの返答…、借金の担保に、店の倉庫に眠っていた刀剣108本を提供するものであった。罪の象徴である刀を提供することにより、救われるとも教えられた。古くはエド戦争、平安時代のものであると伝えられる刀剣の価値は幾らになるものか、男にも値踏み出来ずにいた。 13
2014-08-24 11:30:37男は、貴重品をむざむざ手放す己の不甲斐なさと世の理不尽さに嘆き、重金属酸性雨より尚黒い気分のまま三日三晩泣き暮らし、ダイモジ寺へ入り浸るようになった。罪滅ぼしのために一日一善、功徳を積めば救いが来る。タダオの教えに彼は嗚咽をあげ続けた。 14
2014-08-24 11:34:19いずれ自分にブッダの糸が降りてくる…。そのために尽くさなければならない。ブッダのために!タダオ様のために!108の刀剣のために!俺は!108の罪人を処罰し、その罪と共に生きよう!俺が刀だ! 15
2014-08-24 11:38:15男のニューロン内であらゆる炎がないまぜとなって燃え盛る。アシナガ・ストリートを秩序と安らぎに満ちたものへ作り直さんと眼前にあるブッダ・ウォーリア像のように心を焦がす。 16
2014-08-24 11:42:08そしてダイモジ寺のスダバチ住職へ己の念を打ち明け…、紹介されたサイバネ医師の手で、男は倉庫に転がっていた最後の一振りの刀を腕に移植。ネオン眩しく七色に罪深く光輝くアシナガ・ストリートへ消えていった。 17
2014-08-24 11:45:29金の屏風眩しいダイモジ寺では僧達の微笑みが残るばかり。「あの男に任せておけば邪魔な貧乏人や罪人は消えていきますね」「そうともそうとも、しかも何かあってもワシらには咎めなし。これで更にタダオ様へドネート出来、我々もバックマージン…功徳で贅沢出来る」「なんて素晴らしいんだ!」 18
2014-08-24 11:48:58