LINEスタンプとフリー戦略―企業はどうしてスタンプを無料配信するのか―

マーケティングさん @MarketingTan

はい！それでは「LINEスタンプ」の連投ツイートを始めていきたいと思います。3週間ほど前「LINE Creators Market」にて私マーケティングたんのスタンプを配信開始したのですが、そもそもなぜスタンプを作ったのか、その理由を説明してないなというのが事の経緯です。

マーケティングさん @MarketingTan

はじめにまず、今回の連投ツイートのもくじを提示いたします。連投ツイートは全部で56個ですｗご迷惑をおかけします。リプなどを頂いた場合連投の最後にRTさせて頂く場合があるので、そちらも予めご了承ください。 pic.twitter.com/uLxBWf8vPo

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マーケティングさん @MarketingTan

また大変恥ずかしい話ですが、おそらくツイート内容は知っている人にとっては「あたりまえ」のことばかりかと思います。なのでより応用的な情報、考え・意見をお持ちの方は連投ツイートの最後に、ご指摘・ご質問などと同様にリプを頂けると嬉しいです！

マーケティングさん @MarketingTan

【1 はじめに】まずは、完全に中の人の趣味で制作したマーケティングたんスタンプですが、その配信が実現したきっかけとして4月から開始したLINEの新サービス「LINE Creators Market」の存在が非常に大きいものでした。

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「LINE Creators Market」とは簡単に言えば、いままで大企業などしか配信できなかったLINEスタンプを、一般のクリエイターでも制作し、一定の審査を通過した後、一律100円(機種などによって若干価格システムが異なりますが)で販売できるというものです。

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3月上旬にこの市場が事前に発表され、4月中旬に開始。今ではすでに1万以上のスタンプがひしめく市場になっています！ちょっとリアルな話をするとグループや小さな会社を作ってスタンプの大量生産をしたりと早速ビジネス展開する人たちも出たそうですよ。

マーケティングさん @MarketingTan

さて、そんなスタンプ市場ですが、私マーケティングたんの本来の思惑はちょっと特殊で、あわよくば「スタンプを無料配信できれば…」なんてことを思ってました。しかし当然スタンプは一律100円で販売するのがルールです！理由はおそらくこの二つ…

マーケティングさん @MarketingTan

ひとつは、100円の売上のうち半分の50円はLINE側の収入になるからです。LINEさんは既に今まで1万以上のスタンプの審査をこなしてきました。おそらく送られた一個一個のスタンプを丁寧に調べているのではと…そんな人たちにメリットがないのは確かにありえない。

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そしてもう一つの理由が今回の重要なテーマで、価格を一律100円にする(無料配信を絶対にさせない)ことで市場の公平さを守るということです。「あたりまえだよ！」と思うかもしれませんが、「無料」の恐ろしは想像以上にすごいんだぞ！とそんな話を今回はしていきたいと思います！

マーケティングさん @MarketingTan

【2 企業のスタンプが配信されるまで】まずそもそも今までスタンプ配信を許されてきた大企業はどのようなプロセスを経てスタンプ配信へと至っているのでしょう。思い返してみれば皆さんも楽天や資生堂などどこかしらの企業が配信しているスタンプを無料で手に入れたことがあるかと思います。

マーケティングさん @MarketingTan

ちなみにですが、LINEは無料で配信するタイプのスタンプを「広告商品型」と、200円など有料のスタンプを「レベニューシェア型」とに区別しています。後者の有料スタンプはその名の通り報酬を共有(山分け)するタイプのスタンプということになります。

マーケティングさん @MarketingTan

そして前者の広告商品型として、企業が無料のスタンプ配信をするにはLINE側に2000万~3000万もの金額を支払わなければいけません！ 高いですね…！しかし今やすっかり巨大なコミュニケーションインフラと化したLINEでなら当然の価格設定なのかもしれませんね。

マーケティングさん @MarketingTan

また、よく企業のアカウントを友達に追加しないとDL出来ないタイプのものがありますよね。友達に追加することで、たまにその企業から広告や通知・クーポンなどが送られてきますが、実はこの「友達に追加」の仕様の有無で価格も変わったりしています。

マーケティングさん @MarketingTan

こう見ると、企業のアカウントによる通知が無い方(連動無)がなぜか価格が高いですね。あえて通知ありの方を選ばせる戦略ともとれますが、違う考え方も出来ます。とはいえ、これについては後述させていただきますね。 pic.twitter.com/kNfwg6ze68

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マーケティングさん @MarketingTan

ですがやっぱり私たちの目から見れば、最低でも2000万は高すぎますよね。それでも現在まで企業が我先にとLINEスタンプ配信に飛びついているのにはしっかりとした理由があります。以降はそれについて、ようやくですが本格的なツイートをしていきたいと思います。

マーケティングさん @MarketingTan

【3 企業がLINEに注目する理由】今回は理由として2つの考えを挙げたいと思います。一つはLINEがコミュニケーションインフラとして十分強力であるという点。もう一つはスタンプを「無料」で配信することの影響力の大きさという点です。

マーケティングさん @MarketingTan

まずLINEがインフラとして強力という点ですが、現状LINEは国内でトップクラスのアクティブユーザー数と高いユーザーのアクション率(広告開封率)を持ち合わせいます。この点においてLINEは広告の場として非常に魅力的だと言えます。

マーケティングさん @MarketingTan

ここで一つ、サイトやSNSを評価する際に非常に重要な指標を紹介します。例えばtwitterでアカウントの影響力を知るのに私たちは一般的にフォロワー数を見たりしますよね。

マーケティングさん @MarketingTan

でも、フォロワーの割にリツイートやファボの数があまりにも少なかったり、フォロワーを詳しく見ていくとほとんど活動していないアカウントばかりだったりと、「アクティブ」なフォロワーが少ない場合があります。そうなるとそのアカウントのフォロワー数には実質的な意味がないと言えそうですよね。

マーケティングさん @MarketingTan

これはウェブサイトやSNS自体にも言えることで、見かけ上のユーザー数が多くても、そのユーザーが頻繁にログインしたりサービスを利用しないことには、その媒体に実質的な価値がないことになります。そこでこれらを正しく評価する基準として「アクティブユーザー数」という指標がよく使われます。