2014ホラゲー風モブサイbot簡易まとめ 【イシツ箱と僕】

2014ホラゲー風モブサイbotの簡易まとめです。フォロワーコメントは無し。今来た人用。復習したい人用です。
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格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

『……あ』 『これ友達から借りっぱなしのソフトだ』 『…………』 『……プレイしてから返そう』

2014-08-24 00:02:07
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

ガチャ            ……フーッ フーーーッ!    ガチャガチャ……       ――パチンッ

2014-08-24 00:05:51
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

  ~イシツ箱と僕~   rァはじめから   つづきから   オプション

2014-08-24 00:11:40
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

学校の帰り道、小さな箱が僕のあとをついてきた。 ルービックキューブくらいの大きさ。何かの金属でできていて、銀色をしている。古いものなのか、ところどころが錆びていた。 「なんだろう……」 その箱は、転がりながら僕についてくる。まるで意思を持ってるみたいに。

2014-08-24 00:15:29
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

この箱がどこから来たのか。なぜ僕についてくるのか。中身はなんなのか。まるで分からない。 後ろの箱を見ながら、僕は歩いてみる。道路の上をころころと転がりながら、僕を追っかけてくる。 『こりゃやべぇぞ。シゲオ、厄介なもんに目ぇつけられたな』 エクボがいつもより深刻な声で言った。

2014-08-24 00:18:15
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

「なんか犬の散歩みたい」 『緊張感ねぇこと言うなよ。とにかく追っ払えって。放っておいてもロクな目に遭わねぇぞ』 「エクボはこれが何か知ってるの?」 『いーや。全然知らねーけどな。かなりやばい”魔”が憑いてるぜ』 「エクボ役に立たない」 『面と向かって言うなコラ』

2014-08-24 00:21:05
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

箱はいつまでもついてきた。走ってみても歩いてみても、同じ速度でついてくる。気が付いたら家の前までついてきた。 『おいおい、どうすんだよコレ』 「家の中に入れちゃいけない物なの?」 『入れない方が無難だろ。何とかしろよシゲオ』 「触ったり開けたりしてもダメ?」 『ああ、やめとけ』

2014-08-24 00:23:36
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

「……どうしよう」 A超能力で遠くに投げ飛ばす B無視して家に入る ※多数決をとります。AならRT、Bならファボ。五分後に統計をとり、多かった方のルートで進みます。

2014-08-24 00:25:26
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

箱が家に入る前に、僕は扉を閉めた。ごつごつと、箱がドアにぶつかる音が聞こえる。 『ラジコンが引っかかってるみてーだな』 「エクボだって、緊張感ないこと言ってる」 自室に入り鞄を床におろした時、こつんと何かが扉を叩いた。ドアを開けると、あの箱があった。  ――モブ 19%――

2014-08-24 00:30:33
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

『結局、部屋までついてきちまったな』 「どうしよう」 『俺が知るかよ。知ってそーな奴に聞いてみろって』 「じゃあ、師匠に聞いてみる」 『なんでよりにもよって霊げ……。いや、もうお前の好きにしろ』 僕は師匠に電話してみた。部屋の中央で動かない箱を見つめながら。

2014-08-24 00:33:23
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

『モブか? 何の用だ?』 「師匠、変な箱が僕を追っかけてきました」 『なんだそれ。まるで話が見えねえぞ』 「僕にもよく分からないんです。突然、学校の帰り道に箱が現れて……」 僕は簡単に経緯を説明する。師匠は僕の話を全部聞いてくれた。 『とりあえず、その箱写メして俺に見せろ』

2014-08-24 00:35:14
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

僕は一度通話を切り、師匠の言うとおりに、箱の写真をメールで送った。メールしてから、一分もたたない内に、師匠から電話があった。 「師匠、何か分か――」 『 お前、それどこで手に入れた? 』

2014-08-24 00:38:00
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

師匠の声がいつになく真剣だった。目の前にいなくても、切羽詰った表情をしてるのがわかる。 「この箱が何か知ってるんですか」 『ああ、相当ヤバい奴だぞ。それは“イシツ箱”と呼ばれてる』 「イシツ箱」 『継ぎ目のない金属の箱。サイコロ大のものから、人の頭ほどのサイズのものまである』

2014-08-24 00:41:36
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

『必ずどこかの一面に、のぞき穴のような小さな穴が開いていて、高所から叩き落としても、トラックに轢かせてもぶっ壊れない代物だ』 「ずいぶんと詳しいですね」 『ネットサーフィンで見かけたからな』 ネット情報かよ、とエクボが遠くで呆れた顔をしている。僕はまだ肝心なことを聞いていない

2014-08-24 00:44:23
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

「この箱を持ってるとどうなるんですか?」 『その前に聞かせろ。――その箱、黒く変色した面はあるか?』 言われて僕は、箱を浮かせて全ての面を調べてみる。 「錆びてはいますけど、黒い面はないです」 『じゃあ、まだセーフだな。その箱を持ってるとな、一日ごとに一面が黒くなるんだ』

2014-08-24 00:46:45
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

「全部が黒くなると、どうなるんですか?」 『全ての面が黒くなる六日後――必ず災いが起きる』 「災いって……」 『とにかくいろんなケースがある。頭がイカれちまった奴や、事故で半身不随になった奴、行方不明になった奴、身内に不幸があった奴、最悪死んだ奴もいる』 「死――」

2014-08-24 00:48:14
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

『まだ色が変わらない内にそんな箱捨てちまえ。あと言い忘れてたが、俺はこれから出張マッ……出張除霊で一週間留守にするから、相談所は閉めてていいぞ』 「えっ、師匠いなくなっちゃうんですか?」 『なんかあったら電話しろよ。相談所にイシツ箱が載ってる本もあるから持ってっていいぞ』

2014-08-24 00:50:03
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

師匠との通話が終わってしまった。 『俺様もいろいろ調べてやるぜ。だからそう怯えるなって』 「うん……」 携帯をおろして、ふと箱に目線をやった時、僕は、あ、と声をあげてしまった。 イシツ箱の一面が、黒く変色していた。  ――モブ 33%――

2014-08-24 00:52:36
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

『……うわぁ』 『あ、もう寝なくちゃ。セーブ……』  rァSAVE    ROAD ※お疲れ様です。次のプレイは本日午前11:00を予定しております。

2014-08-24 00:57:18
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

『休日の二度寝、超最高』 『さーて、続き』    SAVE  rァROAD

2014-08-24 11:00:24
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

イシツ箱は三面が黒くなっていた。あれ以来、僕は箱を持ち歩くようにしている。結局どこまでもついてくるし、誰かに拾われてもいけないと思い、念動力で箱を巾着に入れて、学校にも家にも持っていってる。 「今日は部活が無いから、帰りに相談所に行ってみることにするよ」 『そうか』

2014-08-24 11:05:20
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

「……」 『なあシゲオ、元気出せって』 「大丈夫だよ。エクボ」 ((大丈夫って顔してないんだよなぁ……)) 僕は足元を見ながら歩いていく。登校中の他の生徒の声が、別世界から聞こえてくるようだった。箱について考えていた。何故この箱を持っていると大変なことが起きるのか。

2014-08-24 11:10:22
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

「影山君か?」 後ろから声をかけられた。振り返ると徳川副会長がいた。 「これはキミのものだろう? 鞄から落ちたのを見たぞ」 その手に、イシツ箱が握られていた。悪寒が僕の全身を走った。巾着が、地面の上に落ちていた。勝手に、鞄から、巾着から出ていったのか? まさか、

2014-08-24 11:15:21
格ゲー風ワンパンbot @vsone_bot

「へ~、珍しいね。箱細工かい?」 徳川副会長の後ろから、神室会長が顔をのぞかせる。おもむろにイシツ箱を手に取り玩んでいる。 「でも、継ぎ目がどこにもないね。どうやって開けるんだか」 自分の体が震えているのがはっきりと分かった。巻き込むわけにはいかない。絶対に

2014-08-24 11:20:20
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