.@kikuchi_kun 佐々木中 講演会@早稲田 2010/11/22mon

連続講義「大学の夜」第十二夜 『切りとれ、あの祈る手を』(河出書房新社)刊行記念 「われわれの足音は鳴りやまない ――革命の始まりの夜、白い薔薇を手に」 講師:佐々木中(現代思想・理論宗教学) ●日時:11月22日(月) 19時15分~21時00分 ●場所:早稲田大学生協ブックセンター(閉店後) 続きを読む
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@kikuchi_kun

さて、早稲田にやってきたなう。

2010-11-22 18:56:34
@kikuchi_kun

佐々木中講演会始まった。

2010-11-22 19:16:39
@kikuchi_kun

佐々木「今日は司会の人にそうしてくれと頼まれて、何も準備していない、インプロビゼーションです」

2010-11-22 19:19:08
@kikuchi_kun

佐々木「僕は昔から講義で手を抜く大学教授というものが嫌いでした。ヘーゲルだってドゥルーズだってウィトゲンシュタインだって、大哲学者たちはみんな講義をしっかりやってきた。語ることに情熱のない人間、論舌のできない人間が哲学者であれるはずがない」

2010-11-22 19:22:21
@kikuchi_kun

佐々木「戦争機械というのは考え煎じ詰めれば、何が暴力なのかを定義する装置なわけで、アプリオリに剥き出しな暴力というものが存在するのではない。無前提に暴力がラディカルなことというのではない」

2010-11-22 19:30:49
@kikuchi_kun

佐々木「道徳を倫理とか、言葉を言い換えていい気になってるやつはバカです。バカ」

2010-11-22 19:34:13
@kikuchi_kun

佐々木「ある時から人は、意味のあることがださいもの、意味のないもの、非意味的なものがかっこいいと言って求めだした。でも、そんなガキのしょんべん臭いもんがかっこいいか?」

2010-11-22 19:39:13
@kikuchi_kun

佐々木「剥き出しの論理だけになってしまった人間のことを狂気と言います」←康史ェ…。

2010-11-22 19:40:11
@kikuchi_kun

佐々木「道徳の内容は道徳を語る。しかし道徳それ自体は人を拘束する非道徳的なものです。だから非道徳的な道徳に対して、非道徳的であれ!これが一般的なニーチェの読まれ方ですね。しかしこの読み方は間違っています」

2010-11-22 19:47:11
@kikuchi_kun

佐々木「何が本当にラディカルなのか?ニーチェは言っています。非道徳的な道徳に対して「とことん道徳的であれ!」つまり、「新たな道徳を作れ!」と言うわけです。ニーチェの主張をここまで分かっていた人間は、フーコーかな?クロソウスキーも分かってたのかな?多分フーコーが一番分かってました」

2010-11-22 19:49:31
@kikuchi_kun

佐々木「フーコーは意味である権力に対して従属してもダメだし、権力に反抗してもダメだと言う。道徳的でも非道徳的でも「うろうろしてんじゃねえ!」とフーコーはばっさり切り捨てるわけです。フーコーは酷いやつですね笑 しかしこうした思想はニーチェの「新しい道徳を作れ!」から来ているのです」

2010-11-22 19:52:39
@kikuchi_kun

佐々木「論理と道徳を究める、一言で言うと鍛錬、ですね。それは意味がないかもしれない。でもその先にしかラディカルなものはない」

2010-11-22 19:57:23
@kikuchi_kun

佐々木「論理と道徳を究める、一言で言うと鍛錬、ですね。それは意味がないかもしれない。でもその先にしかラディカルなものはない」

2010-11-22 19:57:23
@kikuchi_kun

佐々木「ハイデガーは非常に頭がいい。あの野郎笑 根拠律というのは「全てのものには理由がある」と考えますが、「でもさー」とハイデガーは言います。「「全てのものには理由がある」と考える根拠律には理由がないよねー」。まあハイデガーはここで終わっちゃうんだけどね笑」

2010-11-22 19:59:33
@kikuchi_kun

佐々木「正気に耐え難い、というなら、新たな「正気」を作るべきだ。正気であること、論理的であること、理性的であること、それに対する反抗が狂気なのではない。そんなものはただのぼっちゃん嬢ちゃんのハードコアゴッコだ。「正気」を作れ!」

2010-11-22 20:07:11
@kikuchi_kun

佐々木「意味の意味…そう…でも、意味の意味ってなんだろうね?笑 これで一冊本書けそうだな笑 まあとにかく、無意味なものがいいなんていうのはただの甘えなんです」

2010-11-22 20:09:58
@kikuchi_kun

佐々木「10年後に、例えばお前らはここにいたことを忘れるだろう。俺も忘れる。でも、それで悲しいこととか言うのは甘えてるわけです。人生に意味がないとか言って戯れることは甘えなわけです」

2010-11-22 20:12:15
@kikuchi_kun

佐々木「そもそも、本当に無意味なこと、本当に無目的なことなんてできないわけです。「お前今から本当に意味がないこと、本当にデタラメなことやってみろ!」。どうしますか?できないでしょう?笑」

2010-11-22 20:14:03
@kikuchi_kun

佐々木「ベケットには伝えるべきものがあった。伝えたいことはない、伝える技術もない、伝える相手もいない、しかし、彼は伝えなければならなかった!彼は伝える義務があった!…こういうのが芸術ではないのか?俺はそう思う」

2010-11-22 20:22:27
@kikuchi_kun

佐々木「ベケットとかは反芸術だとされていますが、彼には何か言いたいことがあるように見える。だけど、彼は恥ずかしがり屋だからああいう形でやったわけです」

2010-11-22 20:22:28
@kikuchi_kun

佐々木「生きることに必要のあるもの。正気に耐え難いから新しい正気を作るためのもの。それが、例えば芸術です」

2010-11-22 20:22:30
@kikuchi_kun

佐々木「我々はもう既に意味なんです。我々は意味を持ってるんです。違う!意味を持ってるんじゃない!我々は意味そのものなんです!」

2010-11-22 20:24:40
@kikuchi_kun

佐々木「人間の人生に意味がない、目的もない、とみんな簡単に言うだろ?でもそれは人生の目的の中に投げ込まれて人生を浪費してるからなんだよ。人生に意味がない、目的がないのはお前らが目的の奴隷になってるからなんだよ」

2010-11-22 20:30:33
@kikuchi_kun

佐々木「我々は意味そのものである。しかし、我々の存在には目的がない。ロラン・バルトは盗作という概念を「何かの目的のために作られたものを別の目的のために使うこと」と言っていますが、それによれば、「何かのために生きる」なんて目的的な人生を送っているやつは人生を盗作しています」

2010-11-22 20:30:34
@kikuchi_kun

佐々木「それがいかに無意味なのだとしても、我々は人間なのだ。我々は浪費されている。この世界に「果たされている」。我々は果し合いをしながら、生きているんです」

2010-11-22 20:36:40