古野まほろ同人誌『陽炎天幕』製作秘話

@tomarin

さて、公式RTしてばかりいないで、自分の言葉で語ろう。……さて、どこから話そうか。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

さて、僕が全作絶版（に近い状態）を知ったのは４月初め。『陽炎天幕』用の原稿を書いていて、気になる点があって講談社ノベルスのHPにあった『ゴシック』特集ページ（の登場人物座談会）を見ようとした時でした。あの時は世界が真っ暗になった。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

翌日職場に行って客注担当の人に頼み、講談社に電話してみたところ全作取り扱い無しで、取り寄せすら出来ないとのこと。もともと少しアレだっただけにこの事実は僕の中で決定的となった。『陽炎天幕』→新作ハードカバーで知名度広げるというのは叶わぬ夢となった。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

だから僕が一番鬱々としていたのは『陽炎天幕』入稿直前の５月初めだったはず。だって、同人誌なんか出しても意味ないんだもん。古野まほろの新作が出ない以上、『陽炎天幕』で知名度やファンを増やそうが、飢えて彷徨う人々を増やすだけ。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

ただそれこそ、"師匠"のおかげで作家生命が絶たれずに済んだこと、「古野まほろQ＆A」の原稿を頂いたこともあり、文フリの頃にはとてつもなく前向きになっていたはず。それこそ、「古野まほろのためじゃない、本格ミステリのために、やるんだ」である。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

コアラ @774_noface

@tomarin あぁ、だから発行部数少なかったのか? 明らかに需要読めてないだろと思ったんだけど。

@tomarin

その時の余波で今現在まで来ている。賛否を問わずまほろを正しく評価してくれる人の増加。それが目的であり、５月には達成できなかったこと。それが今やどうだ。社会のごく一部のインターネットのごく一部であるツイッターの限られたクラスタにではあるが、『ゴシック』がランキングで１位になった。

@tomarin

少なくとも伝えるべき人達に、正しい評価を下せる人達に魅力を伝えることにはある程度成功したと思う。そして『陽炎天幕』増刷とほぼ同時に来月の『群集リドル』である（これは全くの偶然であり、意図されたものではない）。ようやく、僕は、まほろは、正しく評価して貰える土俵にたったのだと思う。

@tomarin

だから、邪教徒にとって、そして古野まほろにとって本当の闘いはこれからなのだ。マイナスだったイメージが０になった過ぎない。これからのありようで、評価の針はプラスにもマイナスにも動きうる。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

古野まほろが本格ミステリベスト10で1位をとるその日まで、本格ミステリ大賞をとるその日まで、自分たちが思うところの"本格ミステリ"が評価を得るその時まで、僕らは前進していかねばならない。そう思うのでありました。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

あれ……こんなに熱く語る予定じゃなかったんだが、まあいいか。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

そういえば、『古野まほろトリビュート（仮）』（現在の『陽炎天幕』）は昨年10.18に行われた邪教淫祠の宴in帝都で話が出て、その翌月には北は北大から西は京大まで、知り合いのつてを頼って執筆者捜しに奔走していたのだった。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

sad @Sotobato_Nihu

@tomarin この際ですし、そのあたりのエピソードを聞かせてもらっても構いませんか？

@tomarin

@ysk_ickw すんません。だって、部数を相談したTさんが売れるの70部くらいじゃねって言うんですもの（責任転嫁）。……いやまあ、そこまで自信がなかったんですよ、あの時は。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

とりあえずオフでは、「古野まほろを腐女子に薦める方法」とか話が出ていて、その流れでBL→トリビュート小説という話になったはず（笑） （だから僕以外誰もBLネタを書かなかった事実には驚愕させられた。笑）ただこの時点では「Ans.」みたいに簡単にできるコピー本をイメージしていた。

@tomarin

あとは、「質疑応答集」をちゃんとした本の形にしたらどう？ って蔓葉さんに言われた気がする。オフセット印刷をするために必要な金額を聞いて「高すぎるー、俺らには無理！」って思いましたです。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

コアラ @774_noface

@tomarin それでも70は刷ったのか?あの時点で邪教徒は結構な勢力だったのか。俺、多めに買ってるけどw

@tomarin

ところが、トリビュート小説を書いても良いですか、と古野さんに伺ったら「せっかくなので、交流がある他のミス研からも書き手を募ってはいかがですか」と返事が来たため、わずかながらにある僕のつてを総動員して北大、慶応、早稲田、東大、明治、関西、京都の各ミス研にも声をかけてみた。

@tomarin

（そういえば、京都の窓口になって下さった方はその時期、とんでもなく忙しい時期だったのではなかろうか。この場を借りて多謝） [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

で、話が大事になってきたので、コピー本ではなく、印刷所に頼むことに。表紙も冗談で出た"ウスダヒロにとりあえず頼んでみる"案が出て、依頼をしたら受けて頂いて、この辺りからもう後戻りできなくなったんじゃないかな。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

あれ、どこで終われば良いんだ？ もう少し続ける？ [陽炎天幕は文フリJ-05]

@tomarin

@ysk_ickw 今だから言いますが、刷ったのは100です。なんか、予約数の伸びが異常でした……。 [陽炎天幕は文フリJ-05]

円居挽 @vanmadoy

@tomarin 確か、最後のゲラと格闘していたような……いや、本が出た頃かもしれません。 どの道トリビュートに参加できる人材はいなかったんですけどね。いやあ、お力になれずに申し訳ない。

百石 @hyakuishi

とまりさん(@tomarin)のお話を聴き、メーリス内を検索してみると、確かに「2009/10/23」に「古野まほろファンがいたら返信下さい。筑波大学のミス研が何か企画したいそうです」と……。あの頃の自分は正式な部員ではなかったですし、何より古野まほろ自体知らなかった時期でした。

@tomarin

@vanmadoy あ、あえて名を伏せたのに（笑） たしか11月末だったので出る前ですよね。あの時はメールの相手が"円居挽"だとは知りませんでしたけど（笑） それでも、本当に助かりました。京大ミス研に声をかけられたことだけでも嬉しかったですよ。 [陽炎天幕は文フリJ-05]