- eighter_rieko83
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丸山隆平 1 ○○ちゃんの料理はやっぱりおいしくって、また食べ過ぎてしまった。 大倉は酔っ払って、散々亮ちゃんや横山くんに絡んで、そのうち寝てしまっていた。 誰からともなく、そろそろ帰るかってなって、信ちゃんを先頭に片付けを始める。 ○○ちゃんは、自分が片付けるからって遠慮。
2014-09-07 22:36:32丸山隆平 2 信ちゃんがシンクの皿洗いを始め、他のみんなはテーブルの片付け。 ○○ちゃんは信ちゃんの横で、洗った食器を拭き始めた。 俺の隣には物がなくなったテーブルをキレイに拭いたヤスが、何とも言えない表情でキッチンを見ていた。 ちょっとだけ目線を外してキッチンへ向かう彼。
2014-09-07 22:36:58丸山隆平 3 安田「テーブル拭いたでぇ。」 ○○「ありがとー!」 また俺の隣に戻ってきた。 渋谷「なぁなぁ。」 小声でテーブルの周りに集合がかかる。 渋谷「ヒナ、あれやろ。」 横山「せやな。」 2人がニヤニヤしてみんなの顔を見た。 錦戸「えっ?えっ?何?」
2014-09-07 22:37:34丸山隆平 4 安田「・・・・・。」 渋谷「ええから、先帰ろや。」 丸山「えっ………?」 渋谷「はよ!」 錦戸「大倉はぁ?」 渋谷「あー、も、ほっとけ。」 横山「○○ちゃん、ごちそぉさま!」 錦戸「先帰りまーす!」 村上「え、ちょ!」 ○○「わ!ま、またね!」
2014-09-07 22:38:01丸山隆平 5 渋谷「ヒナ、大倉頼むな!」 村上「えぇっ!?」 安田「○○ちゃん、 ごちそぉさまでしたぁ!」 丸山「ご、ごちそぉさまでしたぁ!」 びっくりしとる2人と寝ている大倉を残し部屋を後にした。 エレベーターに乗り込みながら、亮ちゃんが興奮気味に喋ってる。
2014-09-07 22:39:37丸山隆平 6 錦戸「えっ?えっ?村上くん、 そぉなん?!」 横山「何年の付き合いや 思てんねん。」 渋谷「わっかりやすいやんけ。」 3人は盛り上がってるけど…、俺はてっきり○○ちゃんとヤスが両思いにって思ってたから…。 この流れは想像してへんかった…。
2014-09-07 22:40:05丸山隆平 7 ヤスは見た感じ落ち着いてるけど…、なんも喋らん。 ドライブん時、俺、煽ってしまったし…なんや責任感じるわ…。 スキになったんかは分からんけど、○○ちゃんを意識はしてるはずやしなぁ。 マンションを出ると、しぶやん、よこちょ、亮ちゃんは次々とタクシー乗ってった。
2014-09-07 22:40:44丸山隆平 8 安田「マル、先えぇよぉ。」 にっこり笑うヤス。 丸山「なぁ…、俺、この前 いらんこと言うた?」 安田「えぇ~?なにぃ?」 丸山「○○ちゃん…、」 安田「はは、ホンマやでぇ、マルの せいで、ちょっとスキになって もうたやんかぁ、ははっ。」
2014-09-07 22:42:06丸山隆平 9 いつもの彼らしい優しい笑顔、でもちょっと困った顔。 丸山「……ごめん。」 安田「ははっ!ちゃうよぉ、 マルのせいちゃう~!」 丸山「や、でも、」 安田「えぇねん!えぇねん、マルぅ。 そんなん関係なく、スキになる 時は、なんねん。なぁ?」
2014-09-07 22:43:04丸山隆平 10 いっぱいの笑顔で、そう言ってくれたけど、俺の気持ちはモヤモヤしたまま。 安田「ほら、タクシー来たで!」 タクシー止めて、背中を押された。 もぉ、ホンマ優しいんやから…。 笑顔のヤスに見送られて、俺は承諾も得ずに彼女の家へ向かった。 無性に彼女に会いたかった。
2014-09-07 22:43:28丸山隆平 11 彼女にもらった合鍵で、玄関開けると、気付いた彼女がすぐに駆け寄ってきた。 ◎◎「隆平!おかえりなさい!」 そぉそぉ、この笑顔に会いたかったんやぁ。 思わず何も言わず彼女の腰に手を伸ばし、そのまま抱き寄せた。 ◎◎「隆平?何かあったの?」
2014-09-08 20:41:17丸山隆平 12 丸山「会いたかってん。」 ◎◎「とりあえず部屋入ろ?」 抱きしめたままの俺を引きずるように、部屋へ連れてく。 ◎◎「もぉお、重いよぉ~はい!」 倒れ込むようにソファーに。 ◎◎「酔ってるの?」 丸山「んー…俺、章ちゃんに いらんこと言うたわ。」
2014-09-08 20:41:39丸山隆平 13 ◎◎「いらんことって?」 丸山「この前のドライブん時さぁ、 ○○ちゃんと、えぇ感じなん やって勝手に思って…さ、 煽るよぉなこと…、」 ◎◎「…えっ、私も、○○さんに 安田くん…。」 丸山「・・・・。」 ◎◎「・・・・。」
2014-09-08 20:41:55丸山隆平 14 丸山「そ、そぉなん?」 ◎◎「う、ん…でもなんで?なんで いらんこと、なの?」 丸山「………村上くんが…、 スキ…みたいやねん。」 ◎◎「○○さんのこと?!」 丸山「うん。」 ◎◎「……そっか。で、でも、 でもね?あの、○○さんは?」
2014-09-08 20:42:26丸山隆平 15 丸山「え?」 ◎◎「○○さんは村上さんのこと スキなの?」 丸山「え、どやろ??」 ◎◎「じゃ、まだ わかんないじゃん。」 丸山「う、ん…。ん?」 ◎◎「もぉ、ほら、隆平が悩んでても しょうがないでしょ!」 俺の腕引いて立ち上がる。
2014-09-08 20:42:43丸山隆平 16 ◎◎「お風呂入っておいで。 私さっき入ったばかりだから まだ冷めてないよっ。」 丸山「えー、一緒入りたいー。」 ◎◎「もぉっ、ほらっ!」 背中押されて、お風呂場へ向かう。 丸山「てかさ、急に来たのに、 びっくりせんかったぁん?」
2014-09-08 20:43:15丸山隆平 17 ◎◎「○○さんちに行くってメール くれたでしょ?」 丸山「うん。」 ◎◎「だから、来るかもって。」 丸山「なんでそれで来る思うん?」 ◎◎「楽しいことあったり、何か あったら、隆平、私に話したく なるでしょ?」 丸山「へっ………?」
2014-09-08 20:43:35丸山隆平 18 ◎◎「今日は後者、でしょ?」 お風呂場のドア前について、背中押してた手を肩に置いた。 そして、にっこり笑った彼女が後ろから俺の顔を覗き込む。 丸山「やっぱ、一緒入らへん?」 ◎◎「入らへん♪」 丸山「えぇ~っ!」 そのままクルッと背中向けて行っちゃう。
2014-09-08 20:44:05丸山隆平 19 脱衣所の引き戸をガラガラと閉めた。 でも閉め終わってすぐ「あっ」て声が聞こえて、すぐにまた少しだけ開いた。 そこからそっと顔を覗かせる彼女。 ◎◎「隆平?」 丸山「ん~??」 ◎◎「早く出てきてね?」 返事も聞かんと、すぐ閉まる戸。
2014-09-08 20:45:47丸山隆平 20 えぇ~?なにぃ~? もぉ、めちゃめちゃかわいいやんかぁ! 俺のことよぉわかってくれてるし! こやってすぐ笑顔にさせてくれる笑顔やし! あーなんか、信ちゃん、しょうちゃん、ごめん! 俺はめっちゃ幸せ! あーはよ風呂入ろ! はよいちゃいちゃしたい………♪
2014-09-08 20:46:05