茂木健一郎(@kenichiromgi)さんの連続ツイート第1321回「「今、ここ」を生きる子どもたちにとって」
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宮崎駿さんにうかがった素敵な話。「子どもには今しかない」。スタジオジブリに、子どもが遊びにきて、帰りに送っていくとき、オープンカーの屋根を開けようと思った。しかし、小雨だったので、今度にしようとやめた。あとで、今度といっても、子どもは変わってしまう。その日は戻ってこないと気付いた
2014-09-11 07:48:40「あとで」と思っても、その日、今日は戻ってこない。これは、子どもの学びを考えるときに本質的なことだと思う。人生の今日という日は戻ってこない。学びのあり方、教育のシステムについて議論するのはよいが、「10年後にはよい学校になります」というのでは、今日の子どもには間に合わない。
2014-09-11 07:49:43最近、いろいろな方とお話していると、国などの公の教育システムが改善されるのを待つのではなく、現時点でいろいろな情報を集めて、自分の子どもにとっての良い学びの環境を考えようという傾向が増してきているようだ。良いことだと思う。巨体は、そう簡単には変わらない。待っていては間に合わない。
2014-09-11 07:51:21私は日本の「偏差値入試」は根本的に間違っていると思っているが、いつかは入試のシステムが変わる、と待っていては、今現に育っている子どもたちには間に合わない。だから、大学とか国のシステムが変わる前に、今、現に育っている子どもたちが、最適な学びができるように、自ら工夫するしかない。
2014-09-11 07:52:57「システム」を変えることはもちろん大切で、そのための議論は尽くすべきだが、そのようなシステムの変化も、結局、個々人がシステムの前に思考停止になるのではなく、自ら動いて最適と信じる選択をすることによって、一つの市場原理が働くのだと思う。ある意味では、システムなど関係ない。
2014-09-11 07:54:17今、日本では国際バカロレア(IB)の準拠校が増えていて、文科省も認知している。mext.go.jp/a_menu/kokusai… 批判的思考などを重視するIBのカリキュラムは、文科省の教育指導要領とは異なる。個々の家庭、生徒が、選択をすることで、ボトムアップで市場が変わっていく。
2014-09-11 07:56:05東京大学が秋入学への移行をなかなか実行に移せないように、システムを変えるのは、時間がかかる。「今、ここ」を生きる子どもたちにとっては、システム論よりも、自分たちの具体的な選択の方が大切である。今日は、二度と戻ってこない。それは、実は大人たちも同じことである。
2014-09-11 07:57:29