気候変動分野での排出削減の責任配分の論理の変動

2010年11月21日での学会報告を通じての、気候変動分野での排出削減の責任配分の論理の変動に関する問題意識を記したつぶやきのとりまとめです。
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Yukari TAKAMURA @yukaritaka

学会報告終了。私は楽しかったが聞いた人は面白かったかしら。財と資本の自由化の進行によって、新興国の台頭が後押しされ、国際社会の政治力学が変わり、現行の国際法制度が変動しつつある。特に、温暖化の文脈では、排出削減の責任の配分をめぐって変動しつつあると言えるのではないか

2010-11-21 19:30:00
Yukari TAKAMURA @yukaritaka

先進国は、特に新興国の排出の増加ゆえ、「共通だが差異のある責任」のもとで、先進国のみが排出削減の責任を負うのかを問うている

2010-11-21 19:39:04
Yukari TAKAMURA @yukaritaka

(つづき)他方で、京都議定書は、排出源に実効的な規制を及ぼすことができる排出源所在国がその削減の責任を負うという考え方で責任を配分している。中国の排出量の20%以上が中国国外(多くは先進国)で消費される財の生産に由来することを考えると、この責任配分の論理は再考を迫られるだろうか

2010-11-21 19:49:07
Yukari TAKAMURA @yukaritaka

中間選挙を受けて2013年までは大きな動きがでてきそうにない米国となかなか政治的な妥協を見せない中国を見ると、残念ながら両国から今以上に画期的に野心的な中期の削減目標は容易には出てきそうにない。そんな文脈でも削減を進める知恵、手立てを考える必要がある

2010-11-21 19:54:38
Yukari TAKAMURA @yukaritaka

例えば、中国の輸出される財の生産に由来する排出量は、輸入国の側の対応で一定の削減インセンティヴを与えることができないか。EUのRoHS規制が、EU市場にアクセスしたいEU域外の事業者の製品への重金属使用の制限(RoHS対応)を促したように

2010-11-21 19:57:32