茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1322回【デジタルの限界、身体の奥深さ】連続ツイート

2014.9/12 茂木健一郎氏 【デジタルの限界、身体の奥深さ】連続ツイート …iPhoneのサイズを、4.7インチにするか、5.5インチにするか、未だに迷っていて、結局、店頭で実際に手にしてみないと何にも言えない気がする。これって、凄いことだと思う。ネット上で、デジタルデータだけで決められないんだから…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1322回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、ちょっと、きのうから今日にかけて、思い出したこと。

2014-09-12 07:43:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくは、面倒くさがり屋で、ズボンを買いにいくのがほんとうに面倒くさい。だから、ずっと同じズボンをはいていて、それがはきすぎて壊れると(どこか破れるんだよね、ポケットとか、股とか)仕方がなく、買いにいく。このスタイルは、今も変わらなくて、ある時期は必ずひとつのズボンをはいている。

2014-09-12 07:46:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

英国にするとき、行く前に心配していたのは、ズボンのことだった。行っている間に、ズボンがこわれたらどうしよう。案の定こわれて、おそるおそるウールワースというところに買いにいった。ところがびっくりしたのは、これはウールワースだけかもしれないけど、「直し」のステップがなかったのだ。

2014-09-12 07:47:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

ケンブリッジの街にあったウールワースの店舗では、ウェストのサイズに加えて、「股下」も、適当な刻みでさまざまな長さのがあって、それを試着してみたら、なんとぴったり! 「直し」のプロセスなしに、自分のからだにそれなりに合うズボンを買うことができた。なんだか、ほっとした。

2014-09-12 07:48:32
茂木健一郎 @kenichiromogi

ここで、ちゃんと股下とか裾とかあわせないで、最初から適当にカットしてあるものの中から選ぶなんて、ファッションとしてださい、と思う人はおそらく正しい。英国で、このズボンのずぼらな習慣が広がっているのかどうかは、ぼくはそこのウールワースしか知らないので、わかりません。

2014-09-12 07:49:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

それで、日本では、相変わらずズボンを買う度に、試着室に入って、お店のひとに、こんな感じですと見せて、ピンみたいなのでとめて裾を切る、というプロセスを経ないといけなくて、あれがぼくは本当に面倒くさいので、ズボンは壊れたら次のを買う、というスタイルを続けている。

2014-09-12 07:50:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

面白いなあと思うのは、これだけネット通販が発達しているのに、自分のサイズにぴったり合うズボンを買う、ということが、いまだに実際に店にいかないとできない、ということ。身体とフィットするという「アナログ」の情報は、どうもネットでデジタルでマッチするには向いていないらしい。

2014-09-12 07:51:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

なんで、ズボンのことを書いているかというと、iPhoneのサイズを、4.7インチにするか、5.5インチにするか、未だに迷っていて、結局、店頭で実際に手にしてみないと何にも言えない気がする。これって、凄いことだと思う。ネット上で、デジタルデータだけで決められないんだから。

2014-09-12 07:52:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくはiPhoneをAmazonの電子書籍(英文)を読むのに酷使しているけど、その時は5.5インチの方が良いように思う。だけど、走る時にポケットに入れてランニングアプリでタイムや距離を計測しているけど、その時は4.7インチの方が良いと思う。あ〜あ、もう、悩ましい!!!!

2014-09-12 07:53:55
茂木健一郎 @kenichiromogi

iPhoneは、どのサイズがフィットするかということと、ズボンの裾はどれくらいがいいかということが、ぼくの中で「身体のアナログ問題」としてつながってしまった朝だった。結局、店頭でもって見て確かめないと、決められないんだろうな。デジタルの限界、身体の奥深さがここにある。

2014-09-12 07:55:02
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1322回「デジタルの限界、身体の奥深さ」のテーマで、9つのツイートをお届けしました。

2014-09-12 07:55:35