資本主義の「構造改革」がお嫌いなら、ファシズムかスターリニズムしか無いよ

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

現在、資本主義に対する立場は、「構造改革主義（資本主義左派）」「スターリニズム」「ファシズム」の三つしかない。構造改革主義の批判者はスターリニストかファシスト、スターリニズムの批判者は構造改革主義者かファシスト、ファシズム批判者は構造改革主義者かスターリニストということになる。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

だから、批判対象を「ファシズム」と形容する者は、本人の主観はどうであれ資本主義左派でしかない構造改革主義者かスターリニストになり、そのファシズム批判を思想にしたければ、構造改革主義かスターリニズムを肯定する理論が不可欠だ。同様のことは構造改革主義やスターリニズム批判者にもいえる。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

なぜか。空論ならいざ知らず、思想が現実性を持つためには、現実に依拠しなければならず、そして現実は、資本主義以外では、資本主義の肯定的な批判派である構造改革主義と、第二次大戦で敗れたファシズム、冷戦で敗れたスターリニズムしかないからだ。それ以外は、空想か文学だろう。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

例えば、反スターリニズムの共産主義（トロツキズム、ローザ主義、他）も、それが反帝国主義、反ファシズムであるかぎり、当人たちの意識が、どれほど反スターリニズム的であろうとも、その現実はスターリニズムに回収されるだろう。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

また反全体主義としてファシズムとスターリニズムを批判する立場は、当人たちの意識がどれほど資本主義に批判的であろうが、その政治的現実は資本主義に回収され、構造的に資本主義の無自覚な手先となっていよう。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

虫のいい話は現実にはない。だから、資本主義左派でもスターリニズムでもファシズムでもない現実はなく、このいずれでもないと人間性や正義や倫理を掲げる立場は、単なる自我の空想にすぎず、どこにもない絵空事にほかならない。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

日本の皇室制度（天皇制）も、その現実的な展開は、資本主義左派的かスターリニズム的かファシズム的になるだろう。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

政治は現実に責任をとらねばならず、思想はその現実を自らの概念とするならば、現実から逃げてはならず、また、もし、構造改革主義、スターリニズム、ファシズム以外に「現実」があるというのなら、それを示す必要があるだろう。

千坂恭二 @Chisaka_Kyoji

資本主義を否定し、資本主義左派でしかない構造改革主義を批判するマルクス主義派の共産主義者や、反マルクス派のアナキストは、スターリニストになるかファシストになるかという決意とその思想が必要だ。それが嫌なら資本主義に屈服するか、資本主義左派に靡くしかあるまい。