- Eric_Ridel
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ツイッターを見ていると、日本の新聞やテレビをまだかくも大勢の人たちが関心を持っていることに驚く。とっくに見放されたと思っていたのに、新聞やテレビはさぞかし喜んでいることだろう。
2010-11-23 19:28:44内情があまりくだらないのでうんざりした。しかし外のみなさんがあまりに内情を知らされないままになっているので、これはいけないと思った。
2010-11-23 19:30:33日本発のニュースで、世界の中でも大ニュースなどというニュースはほとんどない。私の記者歴24年の中で、外国の報道機関から取材電話がかかってきたのは、4件だけだ。
2010-11-23 19:31:57地下鉄サリン事件、阪神大震災と、あとは私が書いた東京のドラッグ市場とセックス産業のルポ。その4件だけだ。オリコン裁判もそうだが、これは当事者なのでカウントから外す。
2010-11-23 19:33:17いま私が日本発のニュースに関心を持つのは(1)納税者として(2)有権者として(3)消費者としてのみっつの視点からだ。それらをまたぐ領域に「(4)勤労者としての視点」がある。4は若干座りが悪い。
2010-11-23 19:36:10私は全国紙の新聞記者として5年過ごし、週刊誌の記者として10年過ごし、月刊誌の編集者として2年過ごした。書籍やインターネットの筆者でもある。最近はテレビの動画も撮影する。会社員記者もフリーも、ペン記者もカメラもやった。日本のマスコミのほぼ全職能制覇かもしれない。笑
2010-11-23 19:38:37日本の警察の横暴、マスコミの腐敗など、海外メディアの記者とよく話はします。が、「記事になる?」と聞くと首を横に振って「あまりに日常的すぎてニュースにならない」と言われます。笑
2010-11-23 19:42:44それに、虐殺やテロが世界でいうニュースなのであって、日本はよくできた平和な国だと外国人のジャーナリストはみんな言います。東京に来ると「ニュースがないのでラクだ」と言います。まあ、それも怠惰の言い訳としての一面は否定できませんが。
2010-11-23 19:45:54そして案外みなさん外から見てマスコミが望むような誤解=過大評価に陥っている。これも書いたけれど、実際はもっと間抜けで怠惰で、がっかりするほど矮小です。
2010-11-23 19:52:16岸田秀が言うように、マスコミや官僚には「清廉潔白で勤勉な、国民のために自己を犠牲にして働く有能な人々」がいる、と仮定すると心理的に安定する人が多いようです。岸田さんはさすがに御慧眼だった。
2010-11-23 19:53:57ちまたに流れるマスコミ批判の大半は過大評価または他人の言っていることに雷同しているだけなので、言われた方が痛くもかゆくもないんです。それどころか「いやあ、そんなに過大評価してもらっているなんて、うれしいなあ」とうれしそうにしている。このへんも拙著に書きましたが。
2010-11-23 19:55:18本当に言われたマスコミが「これは痛い」と身をよじるような批判というのは、(1)実務レベルの欠点を突かれた(2)一般論ではなくピンポイントという特徴があります。これ以前の箸にも棒にもかからないのは「〜べき」論です。マスコミは「同じ思いです。努力します」とにんまりして終わりです。
2010-11-23 20:54:52例えば、ちまたで非難囂々の「検察リーク」ですが、批判されているマスコミは痛くもかゆくもないのにお気づきですか。なぜなら「リーク」の定義すら一定せず、リークが実務として、どのような行為を指すのか、あるいは行為者は誰なのか、特定して非難している論がほとんどないからです。
2010-11-23 21:04:25重要なことですので繰り返しますが、ちまたの「リーク批判」が本気で痛いと思っているマスコミはないと思います。悪意で無視しているのではない。具体的にどのような実務をリークと呼ばれ批判されているのか、特定されないのでわからないのです。(あるいはわからないふりをしているのかもしれません)
2010-11-23 21:07:43しかし、その具体的行為が特定されていません。批判者の数は多く、音圧は高いのですが、なにせ批判者本人もそれが何かわからない。言えばマスコミが「ああ、あれのことですね」と察して直すかのように錯覚している。
2010-11-23 21:10:05残念ながら、それはカスタマーサービスの発想なのです。消費者のように金銭を出して商品を買った人は昨今「絶対善」扱いですので、いかに抽象的な注文をつけても「後は理解するのは手前どもの責任です」とメーカーは言う。
2010-11-23 21:11:28しかし日本のマスコミは権力/統治の一端です。そしていま既得権益を賭けて必死の戦いをしている。彼らは口では批判者のことを「読者とともに歩」とか言っては「私たちのパートナーです」と持ち上げる。
2010-11-23 21:12:45しかし、それで批判者が酔っぱらってしまうと、後はすたこらと逃げます。マスコミに限らず、官僚、検察、裁判官、およそ既得権益を防衛する権力には同じ現象ではないでしょうか。
2010-11-23 21:15:42「インターネット時代になってマスコミ批判が強まった」とちまた言われますが、マスコミ側にその自覚はなさそうです。ネットが広告費や読者を奪って彼らが苦しんでいるのは事実ですが、ネットになってから批判を真摯に聞くようになったという形跡はありません。
2010-11-23 21:18:22