ライブ文学館『死者の魂と語らう ー京極夏彦を迎えてー』の感想一覧

2014年9月12日(金)に仙台市青年文化センターでおこなわれた、ライブ文学館Vol.14『死者の魂と語らう ー京極夏彦を迎えてー』(仙台文学館主催)。観客の皆様の感想をまとめてみました。 自分のツイートが載っていない、もしくは使用されたくないという方は @blackwood_RG までご連絡ください。
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鶴川 @crane_river1

第一部は京極先生による京極作品の朗読 津軽三味線奏者の山上進氏と舞踏家の森繁哉氏とともに演出された朗読 こういう形の朗読会は初めてだったのですごく新鮮だった

2014-09-13 00:14:54
鶴川 @crane_river1

特に印象的だったのが舞踏 朗読と音楽(三味線)という聴覚に関するものに、舞踏という視覚的な演出を付け加える朗読だった この舞踏という視覚的な演出に非常に技巧が凝らされていたように思う

2014-09-13 00:18:57
鶴川 @crane_river1

ややもすると視覚的な演出というものは受け手に印象・イメージを与えすぎてしまうことがあるように思う 舞踏による動きがストーリーとしての京極作品のイメージングにある種の限定さを与えてしまいかねない危うさがある しかし今回の舞踏はその絶妙なバランスを持って表現されていた

2014-09-13 00:22:02
鶴川 @crane_river1

朗読の中で読み上げられた遠野物語remixの中の、ある男が自分の母親を釜で切りつける話 この話が朗読されているとき、舞踏は「踊り」という範疇から越えることなく物語のイメージを膨らませることに注力されていたように思う

2014-09-13 00:27:18
鶴川 @crane_river1

どういうことかというと、舞踏の中で「男が鎌を振り下ろす直截的な動作」というものがなかった 物語の一番の山場(話の中での一番の衝撃のある部分)でその動作はなく、ただ舞踏としてそのときの衝撃を表現していた 舞踏の振り付けとして鎌を振り下ろす動作があるとしたら違う印象になっただろう

2014-09-13 00:31:13
鶴川 @crane_river1

舞踏の視覚的な演出として「鎌を振り下ろす動作」というものがあったのなら、そのときの聴衆(受け手)は恐らくその視覚的な動作によってイメージがその舞踏に限定されていたかもしれない しかし、その動作が排除されたことにより、聴衆一人一人の脳内に己が想像する凄惨なシーンが想起された

2014-09-13 00:35:03
鶴川 @crane_river1

演者の動きは正面から見る限りはただ前に進んでいくだけなのだが、この浮かび上がる影は、得体の知れない何かがそろりそろりと動く様に見えていて非常に不気味さがあった 物語の不気味さ・不思議さ・妖しさというものがこれによって一層際立っていた

2014-09-13 00:40:28
鶴川 @crane_river1

第二部は京極先生と『幽』編集長の東雅夫氏と荒蝦夷の土方正志氏による対談 京極先生による解説や裏話みたいなのが聞けた

2014-09-13 00:44:20
鶴川 @crane_river1

京極作品で伝えられている「虚実の見極めと、虚実を越えた向こう側にあるもの」について素晴らしく解説されていた この部分は俺が語るよりも実際に京極作品に触れて知るべきだと思うのでここでは言及しない

2014-09-13 00:47:54
鶴川 @crane_river1

特に面白かったのは「遠野物語の解釈」について 遠野物語の表面的な「幽玄のあわい」を越えた物語の解釈 それは京極作品によく出てくる「事実の表面的な部分に囚われることなく演繹的に推論していく」という面白さとまったく同質のものだったと思う

2014-09-13 00:51:24
鶴川 @crane_river1

京極堂シリーズではその担い手は京極堂本人だがこの対談では京極先生がまさしくその演繹的推論をしていた ただ京極堂とは違い、簡潔に、かつ面白味を交えて解説していた 既存の遠野物語の魅力を、聴衆にわかりやすく気付かせるその解説はとても素晴らしかった

2014-09-13 00:54:46
鶴川 @crane_river1

その解説は、ともすれば遠野物語や怪談にある、オカルティズム・神秘性というものを奪いかねないものではあった しかし、この朗読会に聴きに来るような人であればそういった街談巷説や怪談の本質というものについて京極作品を通して知っている訳なのでそこについては気にする必要はない

2014-09-13 00:57:28
鶴川 @crane_river1

総括すると「京極先生すげえええええええええええええええええ」って感じだった あと予想してたより若い女性多かった 目の前の席に同年代くらいの女性二人が居た 「魍魎の匣」の冒頭が想起されたので、俺には「憑き物落とし」が必要だった いや必要なのは某沼から出る事だ ぐうううううううううう

2014-09-13 01:02:51
mayumi @mayumi0401ab

【死者の魂と語らう 京極夏彦を迎えて】京極先生の着物は黒地に赤の模様の着流し。濃鼠っぽい暗めの色の羽織。羽織紐は古銭が中央についているもの。草履は鼻緒が赤く暗い舞台に映えていた。紺地に白い蜘蛛の巣模様の手ぬぐいで汗を拭うその手にはもちろん黒革の指ぬきグローブを通常装備で。

2014-09-12 22:52:33
mayumi @mayumi0401ab

【死者の魂と語らう】京極先生の朗読は遠野物語と拾遺を取り混ぜて。津軽三味線の響きで心がぼぉっとして時間も場所もわからなくなった処に舞踏のダスダスと低く轟く足踏みでビクッと。瞬きしない眼力が強過ぎて正面から見られぬ怖さで鎌を持ってきた時、眉間にシワを寄せた京極先生の顔が印象的。

2014-09-12 20:52:18
mayumi @mayumi0401ab

【死者の魂と語らう】京極先生の朗読に津軽三味線だけでなく尺八や笛も。笛が上手な馬引きの話では高い笛の音をくゆらすように響かせるので山道を歩く馬と馬引きの姿が浮かんだ。舞踏の常軌を逸した動きと表情も恐ろしいが、客席の壁に映る影がまた怖かった。背景色の変化も話に合わせてあり転換効果。

2014-09-13 01:00:38
mayumi @mayumi0401ab

【死者の魂と語らう 京極夏彦を迎えて】 舞踏とのコラボは何度もしているが朗読してると見られず背後に気配を感じるのみ。「僕にしては珍しくリハーサルをしたんですけど鎌を持ってきた時はいつ刈られるのかと(笑)このまま本番を迎えられないかと」しかもリハと違ったらしい。それであの困惑顔かw

2014-09-12 22:31:49
mayumi @mayumi0401ab

京極先生20周年ながら昔から言ってることは変わってないと。一作目で「見えているものが全てではない」と書いてその後も「物事は順番が大事」と書いている。映像編集が大好きな京極先生「順番を入れ替えて音なんかつけたら別物になる」と。だから実物をそのまま書くのは困難。実話は実話じゃない。

2014-09-12 21:24:32
mayumi @mayumi0401ab

【死者の魂と語らう 対談】幽霊は居ないというのを大前提にしてそれでも見てしまう人はいるしそれを否定するのも居ると必要以上に肯定するのもナンセンスと。本人にとっては見えるし感じるのだから。会いたいという強い想いで現れたのなら「来てくれてよかったね」とするのが自然という話が印象的。

2014-09-12 22:58:22
mayumi @mayumi0401ab

【死者の魂と語らう】京極先生と東雅夫さんの対談で、壮絶な体験をした人々が虚構にあずけたくなったり虚構から来たもので足りないものを埋めたりするのは自然な事であるというような話が心に残る。人の心理状態を常態に保つために必要なシステムなのだと再認識。妖怪は賑やかし笑いで心を回復させる。

2014-09-13 01:17:04
星楳 @brownie_gemu

ブログ更新しました。「死者の魂と語らうー京極夏彦を迎えて」 ⇒ameblo.jp/a7010/entry-11…

2014-09-13 23:22:18
小波 @ripplings

ブログを更新しました。 『死者の魂と語らう~京極夏彦を迎えて@仙台(9/12)』 ⇒ ameblo.jp/konami211/entr…

2014-09-14 19:23:26

と、いうわけでお楽しみいただけたようで何よりです。
朗読コラボもトークも、また観たいですね。
観客の皆様、関係者各位、本当にありがとうございました。

大極宮 @taikyokuguu

北より帰還。(京極)

2014-09-14 14:31:25