Noise or Art

現代美術作家・平林 幸壽氏によるノイズと現代美術に関する考察の一連のツイートのまとめ。
3
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art1」あるアンダーグラウンドなHC/NOISE/SCUM系のイベントのステートメントをたまたまweb上で見て気になった。そこでは相変わらず「体制」「資本主義」が糾弾されていた。しかし「アート」と「美術館」も攻撃対象とされていた。これは意外だった。

2010-11-22 21:31:12
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art2」現代美術作家レイモンド・ペティボンは実兄が80`sHCバンドBLACKFLAGのクレッグ・ジンで兄のバンドやレコードレーベルのアートワークを手がける事で頭角を表した。 http://www.operacity.jp/ag/exh31rp.php

2010-11-22 21:32:38
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art3」日本では横浜ビエンナーレという国際的な美術の場にメルツバウや灰野敬二といった日本のNOISE系ミュージシャンが参加した。或はノイズコアバンド アブラハムクロスのVoソウジロウはギャラリーMAGICAL ARTROOMのクロージングイベントに参加した。

2010-11-22 21:34:08
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art4」現代美術作家が実験的で攻撃的音楽を行なった例として伊東篤宏のOPTRUM。現代美術は時にノイズに近い攻撃性や実験性を伴うが音楽とアートの距離感は未だ日本では遠いのか。http://www.youtube.com/watch?v=qrZXfAm6p7E

2010-11-22 21:41:47
拡大
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art5」伊藤篤宏のOPTRUMが元々伊藤自身が現代美術作家でありOPTRUMのバンド形式だけでなく蛍光灯の発するNOISEを増幅させる自作楽器オプトロンの単独パフォーマンスも行なう。このパフォ―マンスはNOISEとというよりは現代美術の範疇という印象が強い。

2010-11-24 10:25:21
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Nise or Art6」ドラびでおはドラムに取り付けられたセンサーに反応する映像のザッピングが「音楽/美術」の間の「/」を凌駕するhttp://www.youtube.com/results?search_query=Doravideo+in+Rotterdam+&aq=f

2010-11-24 10:28:46
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art7」80年代から活動するバンドBOREDOMSは00年代に入り表現を従来のNOISE的アプローチから77Boredrumの様なパフォ―マンスアートの範疇にまで拡大した。http://www.youtube.com/watch?v=Vjk01Wo-aEs

2010-11-24 10:32:26
拡大
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art8」BoredomsのEYEによるアートワークは国内での作品集出版、個展が開催され77BoredrumはNYのギャラリー側の要請で行なわれたパフォーマンスであった。00年代の国内ではこのような「音楽~NOISE」と「美術」の境界を凌駕する試みが行なわれた

2010-11-24 11:48:16
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art9」日本国内だけでなく古くは70年代の既存のROCKのフォーマットに捕われないNYのNO WAVE~ART PUNKから現在のブルックリンシーンの流れやイギリスのPUNKシーンは美術学校出身者が多くその事がジャケットワークやファションを生み出した。

2010-11-24 11:49:45
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art10」近年の興味深いPUNKシーンとアート、文芸だが、この関係で生まれたシーンに米国の「Taqwa core」がある。白人ムスリム作家により自費出版されたこのパンク小説は実際に在米ムスリムの若者の共感を呼び、ムスリムの若者達によるパンクシーンが発生する。

2010-11-24 11:50:56
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art11」「Taqwa core」の著者マイケルムハメドナイトは戦後生まれの両親を持ち冷戦終決と9.11を体験した「ジェネレーションY」,日本でいうのロスジェネ世代だ。 http://www.youtube.com/watch?v=jTkaqHhmpws

2010-11-24 11:53:14
拡大
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art12」米国では冷戦終結と9.11という政治的緊張状態の崩壊と政府による新たな仮想的としてのイスラームが反動としてムスリムによるPUNKシーン「Taqwa core」を生み出した。日本での90年代のカルト事件は宗教離れとスピリチュアルブームを生み出した。

2010-11-24 11:55:50
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art 13」日本のロスジェネ世代の政治不信とスピリチュアルなものに魅かれる傾向に対しそれ以降の世代ジェネレーションZ(仮)では政治への無関心と自虐的傾向や喪失感の様に感じる。それが冒頭の既に価値が認められている「アート」への反動に繋がっているのかもしれない

2010-11-24 12:09:42
平林幸壽(元現代美術作家の住職) @Hirabayashi76

「Noise or Art14」ジェネレーションY~ロスジェネ世代以降のジェネレーションZ(仮)に取ってアートは自分達と距離のあるハイカルチャーに写るかもしれないが今までアートして認められていなかったものをアートとして提示する事もまた現代美術の典型であることは明示しておきたい。

2010-11-24 12:14:59