ヒグマ先生の欧州紀行 人工と原生自然の間のグラデーション

ドイツ、フランス、オランダを回られ、林業や資源利用、エネルギー関連の勉強をしてこられたモリオカヒグマ先生のお話を纏めました。
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moriokahiguma @moriokahiguma

さてちょっと早いけど朝ごはん食べて、ラッシュの前に空港へ行こう

2014-09-05 06:27:06
はみんぐばーど @kei_sadalsuud

@moriokahiguma おはようございます、いってらっしゃいヾ(*´д`*)ノシ

2014-09-05 06:27:37
moriokahiguma @moriokahiguma

さて羽田出発ゲート着。国際線の羽田利用は初めてだけれど成田よりコンパクトだし、便数が少ないせいかすいているので楽ちん。ほとんど並ぶ必要がなかったのはホントに良かった。さて欧州の林業や資源利用、エネルギー関連のお勉強にもうすぐ出発です。

2014-09-05 10:10:01
mizu @m_enviro

@moriokahiguma お気をつけて!欧州レポート楽しみにしています(^^)/

2014-09-05 10:11:45
Naomi @Naomi_ssd

@moriokahiguma おおお!いってらっしゃいませ、お気を付けて! 良き旅となりますように (*^-^*)

2014-09-05 10:12:40
moriokahiguma @moriokahiguma

@Naomi_ssd ありがとうございます。行ってまいります。お勉強も楽しみなのですが、実はビールが一番楽しみだったりします(笑)

2014-09-05 10:15:42
moriokahiguma @moriokahiguma

@m_enviro 有難うございます。うまいビールのレポートにならないようにように気を付けますね(笑)

2014-09-05 10:16:47

ドイツ篇

広葉樹林林業について

moriokahiguma @moriokahiguma

うーむ結局まともに寝られなかった(←自業自得)。 今から寝たら時差ボケ悪化しそうだし…。 朝の用事済ませて、少し休んで夕方からの打ち合わせに備えよう。  とりあえず着替えて朝食かな

2014-09-06 13:55:01
moriokahiguma @moriokahiguma

@kei_sadalsuud いまさらながらですみません。無事到着いたしました。

2014-09-06 13:57:35
moriokahiguma @moriokahiguma

さて移動のためにフランクフルト駅へ。お昼の駅弁はベトナム風焼きそばにしよう。ハムやパンやソーセージは嫌になるほど食べられるしね…

2014-09-07 15:46:32
moriokahiguma @moriokahiguma

ドイツの広葉樹林業について現地見学と意見交換。氷河期の影響で種数が少なくコントローラブルな森林生態系はモンスーンアジアの日本に比べ目標樹種による広葉樹林を低コストで誘導することが可能すなわちシカやイノシシによる種子や芽生えの排除を防げば自動的に成林する。

2014-09-09 15:02:43
moriokahiguma @moriokahiguma

広葉樹利用のマーケットも高級化粧合板、住宅内装、家具、樽、バイオマスなど多様である。それは長伐期の高品質ナラ材生産の途中で、最終収穫木に対する競争相手を間伐していくことで多品種少量生産を長期継続でき、コスト回収が容易な「社会的環境」が存在することを意味する。

2014-09-09 15:06:37
moriokahiguma @moriokahiguma

長期少量ずつの生産を可能にするには稠密な林道網が不可欠だが平坦な地形、安定した土質、政府による林道敷設支援がそれを可能にしている。また森林経営の経費はかさめどリターンに直接つながらない部分はの多くは公務員フォレスターが公金+私有林でも低料金でまとめて請負ってくれる。

2014-09-09 15:09:39
moriokahiguma @moriokahiguma

台風などの不確実性が少ない比較的安定した気候もあわせて、生態学的多様性と経済性を併せ持つ広葉樹林業が可能となっている。自然的条件における有利さと林業を単なる経済事業とせず環境保全的側面を担保するための社会的負担や公費による専門家の配置など視るべきところは多い

2014-09-09 15:12:54
moriokahiguma @moriokahiguma

翻って日本の状況を見れば、多様過ぎてコントロールが難しい植生、火山性の不安定な土壌、台風や大雪など不確実性の高い気候などヨーロッパ的林業を成り立たせる自然的条件はことごとっく反対であることが解る。くわえて社会的にも「経済事業としての林業による手入れ「のみ」で良い森ができる」という

2014-09-09 15:15:31
moriokahiguma @moriokahiguma

「単純化しすぎた予定調和論」にのっかって公共投資を惜しむ政府、専門家を不安定な外注で調達できると信じる人間使い捨ての発想など社会的条件の劣悪さは目を覆うばかり。こうした違いにもかかわらず近年のドイツ林業礼賛者は「ドイツ林業は黒字だ。日本の林業関係者は怠慢だ」とののしる。

2014-09-09 15:18:52
moriokahiguma @moriokahiguma

表面上の木材生産額と搬出コストだけを比べドイツ林業黒字論をぶつ人たちにはその後ろにある自然的背景や社会的構造ががまるで目に入っていない。その上で彼らは「ドイツ林業を見習って黒字化しろ」と叫ぶ。ドイツ林業を一番見習っていないのは彼ら自身だろう。

2014-09-09 15:21:07
moriokahiguma @moriokahiguma

ドイツに見習うべきは「地域の自然に対する深い省察」、「比較優位になりえない先進国一次産業でありながら、豊かな環境を造りだす自然としての森林を良好に管理するための産業「でもありうる」林業」という産業を社会的如何に位置づけて継続させるかの制度的担保の部分だろう。

2014-09-09 15:28:19
moriokahiguma @moriokahiguma

世界中のどこにでも通用する「正しい森林や林業」が存在しない以上、他国での勉強は常に自らの在り方を問い直すための鏡であって、無前提に、しかも表面的な技術だけを模倣するものではありえない。ここ数年の日本における「ドイツに見習う林業改革」騒動はその悪い見本以外の何物でもなかった

2014-09-09 15:30:43
moriokahiguma @moriokahiguma

さらに日本も広いのでどこでも通用する森づくりなどない。地位毎の風土に根差した森づくりや木材利用を作りなおす事が豊かない森林をもたらすだろう。また単純な競争に任せるならば労働多投型産業としての林業は日本では成り立つまい。それを支える仕組みを日本流に再構築することが大事だと思う

2014-09-09 15:34:52
Sakino Takahashi @sakinotk

@moriokahiguma うぅん、「ドイツに見習う林業改革」って、何度めなのでしょうか。ミミタコな、世界に冠たるドイツ林業^^;。

2014-09-09 15:39:10
moriokahiguma @moriokahiguma

@sakinotk ドイツの方々にこそ申し訳ないですよね…

2014-09-09 15:39:58
Sakino Takahashi @sakinotk

@moriokahiguma どこも、それぞれの制約のなかで一生懸命やっているというふうに、とりあえず理解しています。条件・環境・制約……といったことがらは、たとえとしては不適切かもしれませんが、論文でいえば「序論」とか「先行研究」の部分なのですよね。

2014-09-09 15:44:14

地域エネルギー自律について

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