女性という生き方と心理

男である私には十分な理解が難しいが、それでも「もし自分が女性だったら」を考えてみると、ある程度理解できることがある。その程度の理解もなしに女性の社会進出を政策的に実現するのは難しかろう。
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shinshinohara @ShinShinohara

女性の社会進出を促進する政策が叫ばれる中、都議会議員がヤジを飛ばすなど、ギャップが甚だしい。女性は家庭に入るべきと考える男性は今も少なくない。果たして女性はどのような生き方を強いられているのか?その心理に分け入って考えなければ、有効な政策は打ち立てられないだろう。

2014-09-18 23:25:00
shinshinohara @ShinShinohara

女性が専業主婦になる場合「無重力空間に浮遊する感覚」に襲われるという。それまでは学生、または社会人として社会と直接つながりを持って生きてきた。だが専業主婦になると「○○さんの奥さん」「○○君のママ」と、間接的にしか社会とつながれない。社会から必要とされているのか、不安になるのだ。

2014-09-18 23:30:26
shinshinohara @ShinShinohara

学生や社会人の場合は、勉強なり仕事なりを頑張れば誰かが評価してくれる。しかし専業主婦になると評価者は夫か子供しかいなくなる。しかも仕事内容は料理や洗濯などのルーチンワーク。できて当たり前、という評価しかもらえないことも多い。女性は自分の存在意義を確認することが難しくなる。

2014-09-18 23:35:17
shinshinohara @ShinShinohara

専業主婦の仕事である家事は、飲料メーカーに例えれば品質管理に似ている。缶コーヒーにハエなど異物混入のない実績を10年続けても誰も褒めないが、ひとたびハエが入ったとなると猛烈な批判を浴びる。メーカーの信頼を支える重要な仕事なのに、評価されないという点で共通する。

2014-09-18 23:39:21
shinshinohara @ShinShinohara

あるいは電鉄における保線の仕事にも似ている。線路に歪みがないか、深夜にチェックする地道な仕事は、車掌や運転手と違って地味で目立たない仕事であり、10年無事故でも誰も誉めないが、もしレールの歪みが原因で事故でもあれば、責任をとことん追求される。最重要だが評価されにくい仕事である。

2014-09-18 23:42:54
shinshinohara @ShinShinohara

社会人として仕事をやってきたことのある女性が専業主婦になると、大いに戸惑う。仕事は発展性があり、誰かが評価してくれる。しかし料理や洗濯、皿洗いは「賽の河原」のようにキリがない。積んでも積んでも鬼に崩される石積みのように、家事は同じことの繰り返し。誰も評価してくれないことに戸惑う。

2014-09-18 23:46:51
shinshinohara @ShinShinohara

社会的つながりがブツブツに切れてしまうのも大変。学生時代、そして社会人時代に築いてきたつながりは、結婚して専業主婦になるとほとんどが切れてしまうことも多い。見知らぬ土地の家に一人ぼっちでポツンと。しかも、「○○さんの奥さん」というフィルターが邪魔して、社会と直接つながれなくなる。

2014-09-18 23:50:46
shinshinohara @ShinShinohara

人は、誰かとつながることで自分の位置を確認し、自分の価値を確認する生き物である。なのに専業主婦になると社会とのつながりが断絶し、夫を通じてでしかつながれなくなる。もし夫が無理解だと、女性は自分の位置と価値を確認できなくなる。「無重力状態」に浮遊する感覚となる。

2014-09-18 23:53:49
shinshinohara @ShinShinohara

妻が宇宙飛行士となり、男性が「専業主夫」になった山崎氏は、まさに女性が専業主婦になったときと同じ心理状態に陥って苦しんだようだ。妻の夢を支えるために専業主夫になったものの、それまで培った社会とのつながりが断ち切られ、精神的に不安定になったという。

2014-09-18 23:58:11
shinshinohara @ShinShinohara

ご近所やママ友との付き合いが増え、社会とのつながりが別にできたとしても、社会人としてバリバリ仕事をしてきた女性にとっては、果たして社会に貢献できているのか確信が持てない。精神的安定を得るのは容易ではない。このことを男性は理解しているだろうか?

2014-09-19 00:03:19
shinshinohara @ShinShinohara

子育ては重要な仕事、ということは頭で分かっていても、納得するには時間がかかる。これまでの学生や社会人としての成功経験は「頑張れば誰かが評価してくれる」というもの。しかしどれだけ頑張っても子どもは泣きやまず、寝てくれず、そばを離れようとしない。これまでの成功パターンが通じない。

2014-09-19 00:09:41
shinshinohara @ShinShinohara

学校や仕事には休みがある。しかし家事と子育てに休みはない。子どもは朝から夜までくっついて離れず、朝が来たと思ったら昼飯の準備、そうかと思うと夕飯の準備。泣いたりわめいたり知らない間にケガしたり。気が休まる間もない。勉強や仕事のやり方が通じない。しかも、誰もほめてくれない。

2014-09-19 00:12:37
shinshinohara @ShinShinohara

社会とのつながりを断たれ、自分の位置と価値を確認しづらくなる専業主婦という特異な環境に置かれると、精神的代償を求めてしまいがち。悪くすると、グチっぽくなったり、子供の成長に自分の全存在を賭け、子供からも疎まれる程になったり。何かに依存せずにいられなくなってしまうのもやむを得ない。

2014-09-19 00:24:07
shinshinohara @ShinShinohara

グチっぽさや子供への過度の依存は、これまで女性の性質のように捉えられてきたが、そうとも言い切れない。専業主婦という社会的孤立状態と同様の状態に追いやられれば、「専業主夫」になった男性でも、自分の精神状態を保つのに非常な困難を強いられるだろう。

2014-09-19 00:27:59
shinshinohara @ShinShinohara

女性が結婚後も社会とのつながりを維持・構築し続けることができることは、女性の精神状態を健やかに保ち、ひいては子どもの発達にも家庭の円満にもつながると思う。ただし、社会とのつながり方は一様ではなく、もう少し実情にあわせて多様なものであってほしい。

2014-09-19 00:32:00
shinshinohara @ShinShinohara

今の政策は「女性は家庭を支えつつ仕事もバリバリやって、親の介護もして子供の面倒も見て」と、何でも押しつけすぎ。女性は昨今の「女性の活用」を「女性を利用」としか感じられないのではないか。女性がどんな環境におかれ、どのような心理状態におかれているのかの精査もなしに、有効な政策はない。

2014-09-19 00:35:45

コメント

くりあ/CLEA-R-NOT-3 @Clearnote_moe 2014年9月22日
品質管理や保線といった保守系統の仕事を無自覚にdisる人がいるから、家事というインフラ事業が軽視されてるんだと思いますけどね。
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