#変態不知火さんまとめ その２７

高峯みやび @sukamelancholy

磯風「性転換手術を受けて欲しい」 女提督「……はい？」 磯風「私の子供を産む為、その身に生やして欲しいのだ」 女提督「い、嫌よ」 磯風「なんちゃら細胞でも出来ると聞くが、私は聖菜とセックスで孕みたいのだ」 女提督「だからって無茶言わないで！？」 #女性提督版変態不知火さん

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不知火「需要はあります。あり過ぎると言ってもいいくらいに」 女提督「でも……嫌だよ」 不知火「転送された男性の司令は、それはそれはご立派な男性器を」 女提督「なにしてたのよ！？」 #女性提督版変態不知火さん

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不知火「司令、こちらを」 提督「んー？　……なんだこれ」 不知火「当鎮守府に所属する艦娘たちの、お風呂上がりの時の腋写真です」 提督「わざわざなんでさ」 不知火「この中で一番司令の股間が反応する写真を選んでいただき、ヤフオクで」 提督「提督として全力で止めるわ」 #変態不知火さん

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磯風「第十七駆逐隊、集結。会議を始める」 浦風「うん？ 何を話すん？」 谷風「随分と真剣な顔だねぇ」 浜風「……」 磯風「浜風」 浜風「はい」 磯風「やる気満々だな。良い心がけだ」 浜風「……？」 浦風「浜風ちゃんの事何か勘違いしとる」 谷風「だねえ」 #変態不知火さん

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磯風「今日の議題はこれだ。如何に早く司令に孕ませてもらうかだ」 浦風「しゃけらもねぇ事じゃった」 谷風「何となくそんな気はしてたけど」 浜風「ふむ」 磯風「何をぼさっとしている。浜風を見ろ。いつ受精してもいい格好ではないか」 浦風「うんやっぱり勘違いしとるね」 #変態不知火さん

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浦風「磯風ちゃん、浜風ちゃんはそういう意味であの格好しとる訳じゃないんよ」 磯風「何？」 浦風「ウチが言うより本人から聞きんさい」 浜風「これは命駆です。いついかなる時も忍べるよう最適な格好をしているのです」 磯風「成程。つまり夜伽か」 浦風「何を聞いとったん」 #変態不知火さん

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磯風「つまり浜風はくノ一と同じという事だろう。くノ一と言えばくノ一忍法帖だろう」 浦風「えっ」 谷風「知識が偏りすぎだねえ」 磯風「いざという時、母乳を噴射したり」 浜風「しませんが」 磯風「ぼ、房中術」 浜風「忍はそんな事しません」 磯風「なん……だと……」 #変態不知火さん

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磯風「では本当に忍として？」 浜風「はい。最適な格好なので」 磯風「つまり、爆乳ハイパーバトルという事か」 浜風「……！」 浦風「二人が何を話しとんのかウチにはさっぱり」 谷風「楽しそうだからいいじゃん」 浜風「わかっていただけて何より」 浦風「嬉しそうじゃの」 #変態不知火さん

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提督「あれ、五十鈴だけ？」 五十鈴「……なに？　五十鈴じゃ不満？」 提督「そういう意味じゃなくてな」 五十鈴「正妻の三人の方が良かったんでしょう」 提督「妙に噛みつくな」 五十鈴「ふん。五十鈴の事忘れてた癖に」 提督「忘れる訳ねぇじゃん」 五十鈴「忘れてるわよ」 #変態不知火さん

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提督「んな訳あるか。ましてやケッコンしてるってのに」 五十鈴「でも薬指じゃないわ」 提督「……そりゃ、そうだが。──えっ？　薬指の方が、よかった……か？」 五十鈴「べ、別にっ！　誠士郎と好き同士でもないのに薬指にされたって困るわ」 提督「そ、そっか」 #変態不知火さん

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五十鈴「それに、五十鈴の本当の名前を知ってる癖にやっぱり忘れてたんだもの」 提督「え？　え？　なにが？」 五十鈴「いーっだ！　間宮さんのアイス、奢りなさいよこのばか！」 提督「え、えー？　なに？　なんかあったっけ」 五十鈴「……ばーか」 #変態不知火さん

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──これは私の一方的な想い。 艦娘として生まれた私は、他の艦娘と同じように同じ名前の艦の記憶を得て、他の艦娘と同じように内地の里親に預けられ、他の艦娘と同じように学校に通った。艦娘として今後戦いの日々が始まるのだから、それの準備をしなくちゃいけない。 #変態不知火さん

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だから私は体力をつけるべく陸上部に所属し、毎日走っていた。艦娘だからか、元々私のオリジナルがそうなのか、運動する事は好きだったし、勉強もそれなり。どうせ最期は海の藻屑と化すのはわかっているけれど、それでも学生としての日々を楽しんでいた。 #変態不知火さん

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夢中になっていると他の事なんて見えなかった私が、その叶わない恋をしてしまったのは、丁度、二年生の今頃。運動会へ向けての準備をしていた。当然、私は陸上部だからクラスに一番貢献出来ると信じていた。だから、可能な限りの種目に出場しようと思ったのだ。 #変態不知火さん

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狙うは一位のみ。陸上の世界はそれしかないと私は思い込んでいて、運動会の本番では艦娘だからという理由で大会に出場出来ない鬱憤をはらそうとすべく頑張っていた。100m走、リレー、棒高跳び。出来る限りの事をした。そしてあの種目で、彼と出会った。 #変態不知火さん

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二人三脚。私は兎に角勝ちのことしか考えてなくって、一緒に走る人の事なんて興味も湧かなかった。だから、いざ本番になった時、パートナーを見て驚いてしまった。「よう、一緒に頑張ろうな」氷室誠士郎。……学校にいた艦娘の間ではちょっとした有名人だった。 #変態不知火さん

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何せ、艦娘と知らずに空母の加賀さんにお付き合いを申し込んだのだ。学校内の艦娘のネットワークは狭く、すぐに彼の事は知った。同じクラスである事ぐらいにしか認識がなかったし興味もなかったけど。まさかその彼と二人三脚で出場するとは思いもしなかった。 #変態不知火さん

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「足、引っ張らないでよ」「ウチのクラスのエースだからな、頑張ってついていくさ」「二人三脚だからついてくじゃ、困るわ？」「オーケー、わかった」走る順番待ちの間に交わした会話は、今でも覚えてる。艦娘の間では有名人な彼は結構きさくな人だったのだ。 #変態不知火さん

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そして、その後私は二人三脚のパートナーをちゃんと選ぶべきだったと後悔することになるのだ。いざ走ろうとした時、彼が私の左肩を強く掴んだのだ。二人三脚なのだから当たり前なのだけれど、急にだったし何よりも男の人に触れられる事が初めてで、一気にテンパってしまった。 #変態不知火さん

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まず、最初から派手に転んだ。私の方から、一気に。先に出す足は右足だったのに、左足から出してしまうほどに私はテンパって、それでも彼はしっかりと私を支えて走ろうとした。「頑張れ」とか、「しっかり」とか、「大丈夫か？　痛くないか？」とか。ちゃんと気遣ってくれていた。 #変態不知火さん

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それでも結果は散々で最下位。しかもゴールと同時に転んでしまって。だというのに、彼は大笑いで「いやぁ負けたなぁ」などと言ったのだ。陸上の世界は勝ちだけが唯一と思っていた私と、不名誉なはずの最下位で大笑いする彼。その時から価値観が、少し変わった気がした。 #変態不知火さん

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そこからは彼の事を妙に意識してきてしまって、でも彼には加賀さんがいる。それに艦娘になればもう二度と会えない。だから、もう諦めていたのに。 ……鎮守府に所属したら、提督が彼、氷室誠士郎だった。 こんな奇跡、ないと思ってた。 #変態不知火さん

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けれど、彼は私の事を、鈴音の事を忘れていた。名前を言っても気付きもしなかった。艦娘の名前ではなく、本当の名前を教える事の意味も知らないで。 ……なによ。学生の時と髪が伸びてるしちょっとスタイルが変わっただけで気付きもしないなんて。同じクラスだったのよ？ #変態不知火さん

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でも、わかってる。彼、誠士郎の周りには三人の大切な人がいる。それに、薬指じゃないけれど、指輪もくれた。だから、これでいいの。 ──これは私の一方的な想い。 誰にも教えない、秘密の想い。 大切な、大切なきもち。 #変態不知火さん

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提督「五十鈴……というか、鈴音の事、忘れてる訳じゃないんだがなぁ」 五十鈴「本当かしら。怪しいものね」 提督「え、だって二人三脚した時とかすげぇ楽しかったしさ。着任した時もうわー、変わってねぇなーって──」 五十鈴「ちょ、ちょっと待って！？」 提督「え？」 #変態不知火さん