ODS血風録

池浦　さだ夢 @nikusole

近畿大学に入学してきたアイツに俺は声をかけた。 「なぜ、こんな掃き溜めに？」 アイツは、城之内コゴローは俺に言ったんだ。 「別に。最強という引力にひかれただけですよ」 ～ODS血風録 第二章「長いアイツ」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「これ以上は危険だ」 出血が止まらず、意識朦朧となりながらアイツは言った。 「この散弾銃を避けきった時、僕は初めてダンサーになれる気がするんです。お願いします」 すみだはその夜、星になった。 ～ODS血風録 第四章「みんなのすみちゃん」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「このPKが決まったら俺たちはIHに行けるんだよな？」 吉田みるくがそう言った瞬間、キャプテンの頭が吹っ飛んだ。血しぶきの向こうに立っているのは、悪い芝居のアイツだったんだ。 「俺はアキラ。お前たちを殺しにきた」 ～ODS血風録 第八章「京都は天国」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「兄貴……何やってんだよ情けねえなあ……踊れよ……踊れよぉ！」 中川さんはもう動かなかった。右腕は根元から引きちぎれ左足は炭化している。それでも、笑顔だった。 「もしもあの世があるなら、もう一度一緒に踊ろうな」 ~ODS血風録　最終章「はりきっちゃん」より抜粋~

池浦　さだ夢 @nikusole

「わいの名前はいせむらや。あんたらの旨味を吸うだけ吸って、踏み台にさせてもらいますわ」 村上はそっと頷き、手を差し出した。 「よろしく」 いせむらが半笑いで手を取ると、、あっという間にミイラになってしまった。 ～ODS血風録 番外編「先生はゴッドハンド」より一部抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「兄ちゃん、俺もうすぐ死ぬんだって…」 痩せ細る弟の夢を叶えるため、兄は走り出す。 「一緒に演劇をやろう。ホテルは辞めてきたよ」 兄は誓う。弟のために、鬼になると。 ～ODS血風録 第七章「ボブってロブって」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「悔しくないのかよ。これが俺たちの実力かよ！」 西垣の言葉は届かない。みんなが帰っていく中、一人だけ近づいてきてこう言った。 「いいじゃないですか。二人で目指しましょうよ」 バスケットボールにそっと光が射していた。 ～続ODS血風録 第3章「はぁ？マゴノテぇ？」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「ありがと。大歳くん。君と会えて、よか、た……」 大歳の胸の中で冷たくなっていくアイツに声を絞り出す。 「バカ野郎！憎まれ口ばかり叩く癖にこんな時だけ、お前は……。死ぬな、死ぬなイエティ！！」 ～続ODS血風録 第5章「涙の行軍」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「死んでもらおう」 僕は死を覚悟した。目を覚ましたとき、そこにあったのは千を超える敵の死体と黒木さんの笑顔。 「今度な、ドキドキぼーいず、出るねん」 あんたが出るなら、俺も出る。 ～新ODS血風録 第18章「魁！黒木塾」より抜粋～

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KUNIOはサンフランシスコで僕に言った。 「演劇はお祭りだと俺は思ってるんDA！観に行くんじゃない、遊びにいくのSA！」 EXILEのタオルを振り回しながら彼はしあわせな日々を読んでいる。どんどん埋まってく。 ～真説ODS血風録「KUNIO29 演劇とその分身」より抜粋～

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まるで漫画を読んでる気分だった。目の前でロボットが街を破壊してるのだから。 「ロボット、か。大変だなあ。どうにしなくちゃね」 そう呟いた酒井さんの顔は、ほんの一瞬だが、笑ってるように見えた。もしかして……。 ～真ODS血風録 「A.Iが止まらない」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

「すいません。彼女と焼肉食うんで今日はやめときます」 俺がアイツを初めて誘った時そう言って断られた。 「夏に同期の子と企画やろうと思ってるんで、公演はちょっと出れないです」 結局企画はポシャってアイツと俺は同じ道に立ったんだ。 ～真ODS血風録 「真顔は双子」より抜粋～

池浦　さだ夢 @nikusole

もしかすると僕は教育を間違っていたのかもしれない。 「踊ればいいんでしょ！あと叫べばいいんでしょ！」 クリ太マメ男を前頭葉を切り落とそう。ロボトミー手術を僕は酒井さんに頼んだ。 ~新・続ODS血風録　あとがきより抜粋~