読書でハズレを引く楽しみ

作家の柴田よしきさんが玉石混淆の読書の楽しみをツイートし、それに太田忠司さんがコメントしておりましたが、スレッドは短いながらも読書の醍醐味を伝えているように思います。
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柴田よしき @shibatay

サンリオSF文庫について言えば、あの頃は雑誌でも買うみたいに、出ていたら買ってたな。「サンリオの新刊出てるよ、買った?」「あ、まだ。本屋寄ってこ」みたいな感じ。中身が何か知ってから買うんじゃなかった。玉石混淆を楽しんでいた。自分も若くて読書時間も豊富だったからなー

2014-09-24 11:12:43
柴田よしき @shibatay

そういう読書が復活してほしいと切に願う。ハズレをひく楽しみ、って今はゆるされない雰囲気で。他の人にはハズレでも自分には大当たり、って可能性もあるのに。他人が評価したものだけ読んでたら、たぶん永久に「超大当たり」には出逢えない。

2014-09-24 11:14:43
柴田よしき @shibatay

なんとか賞の受賞作とベストセラーだけ読んでたら、おそらく数年で「なんかつまんないや」と小説を読まなくなると思う。それらの作品は傑作なのかもしれないが、自分の心が求めていたものなのかどうかは、他人の評価ではわからないものね。

2014-09-24 11:17:31
柴田よしき @shibatay

自分にとって何がいちばん「心にくる」のかは、乱読してハズレひきまくってようやくわかって来るものだと思う。その意味でも、図書館にベストセラーを何冊も置くのはどうかと思う。いろんな作家の本を一冊ずつ置いて、いろんな読書体験ができるようにしてほしいんだけど。特に若い人に。

2014-09-24 11:22:03
太田忠司 @tadashi_ohta

@shibatay それ、わかります。僕もつまらない本を読んだり美味しくないものを食べたとき、なんだか楽しくなってくるんです。「わあ、これハズレ」という経験が楽しい。たぶんそういうものの中に自分が求めているもののカケラがあるのかも。

2014-09-24 11:23:45
柴田よしき @shibatay

デジタルで小説が安く簡単に買えるのは、その可能性を広げる意味ではいいことだと思う。特に、書店には並んでいない数年以上前の作品なんかを積極的に読んでほしい。それにはデジタル書店の検索機能を考え直さないと。

2014-09-24 11:24:23
柴田よしき @shibatay

@tadashi_ohta 「まあまあ当たり」は自分の本当の好みと完全にずれていても、小説としてよく出来ていればあり得ますが、「ハズレだっ!!!」と投げたくなるものには、自分の好みと確実に外れた部分があるわけで、そこにこそ自分にとっての「最高」を知るヒントがあるんですよね。

2014-09-24 11:26:17
太田忠司 @tadashi_ohta

@shibatay ああ、そうかもしれないですね。ハズレだと思う本を読んだときの方が自分で作品を書くときのヒントが生まれやすい気もしますし。

2014-09-24 11:28:07