- sekaisyoboh
- 7841
- 56
- 8
- 16
昔ブログにも書いた bluelines.hatenablog.com/entry/20130404… けど、「論じることができない」はグローバル社会で致命的な弱点に成り得る。この問題は、英会話の時間を増やして、見た目だけ会話ができるようになっても解決しない。
2014-09-24 09:12:15大学教員が「論じなさい」と言ったら、それは日本語で言うところの「エッセイ」のように、思うところを柔らかな言葉でつらつらと並べなさい、ということでは無いのである。論点を立て、主張をし、その主張に対して理由を述べ、理由を裏付ける事実を提示しなさい、と言うているのである
2014-09-23 18:32:36文系理系とか関係ない。というかそもそも、アカデミアを離れても「他人を納得させ、動かすための文章」は全て論点―主張―理由―事実を組み立てたものになってないといけないのよ。企画提案書も、答申も、仕事依頼のメールも全部そう。
2014-09-23 18:40:35レポートの課題を「論じなさい」にしたら、「何をしたらいいのかわかりません」と言われ、そうかこの子らは「論じる」とは何かについて説明されたことがないのだということに気づいた。
2014-09-23 18:40:00「論点ー主張ー理由ー事実」という構造の文章は、ちゃんと調べてちゃんと考えないと絶対に書けないのよ。だから文章の書き方を知るということは考え方を知るということだし、文章を書くとは考えるということである。大学で専攻が何であれ、まともに文章書けるようになるんだったら学費お釣りがきますよ
2014-09-23 18:51:29しかし学生の立場からしてみたら、今まで教科書で読まされてきた「論説文」を一生懸命真似て書いてみたのに、「論じてない」とダメ出しされても途方に暮れるよな。なんだろうなこの歪みは
2014-09-23 19:22:48ただ実は書かれている方に異論、というか、言い訳をしたい気持ちもある。現在の中学校の教科書を読むにつけ驚くのは、十数年前からずいぶん変わって、評論を事実と意見とにわけるところから始まり「論理的な文章を書く」ことが意図されているつくりになってきていること。
2014-09-24 08:55:29論理的な「書く」技術については、横文字を駆使したうえで多くの私立中高が売り文句にしている。実態はどうだかしらないが。(私立は教員に流動性がないので、ともすると、教員に新しいことを押しつけても旧態依然の文学教育派が反発して停滞しがち。売り文句ばかりの学校には一定の注意が必要)
2014-09-24 09:02:27公立は、指導要領に沿うことを一応は求められるので、「国語表現」が大きく打ち出されて以降、論理的な「書く」技術について、外野が思う以上には取り組んでいるだろう。旧態依然型の私立よりは公立の方が全然先を行っているはずだ。
2014-09-24 09:05:08ただ、返す刀で申し上げれば、大学の入試問題が変われば中高の現場は否応なく変わる。悲しいけどそれも現実。国語のセンター試験が、「表現」の領域がある、という名目を立てなければならずに問7だか8だかで気の抜けた設問(本文の表現の特徴を選ばせる問題。きわめて恣意的で醜悪)を出して(続く)
2014-09-24 09:15:59良しとしている現状を変えてくれれば、ずいぶん変わってくる、とは思う。なお私は、14年センターが小林秀雄を出したことに、日本のこの20年の作文教育・評論教育を足蹴にした行為だと激昂した(未だに激昂しておる)。文学趣味エッセイ=国語という国語観と戦い続けている現場を愚弄する営為だ。
2014-09-24 09:22:05