#鳳翔の艦娘講座　正規空母　～翔鶴編～

鳳翔 @Housyou_kankore

それでは、時間も良い頃合いとなりましたので、本日の #鳳翔の艦娘講座 を始めたいと思います。 …その前に。

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本日これから行う #鳳翔の艦娘講座 で、紹介艦娘ちゃん数が１００人になりました。 去年の６月末から、最初は何となく始めたのですが、気が付けばここまで来る事が出来ました。 これも、応援して下さる皆さんのおかげと、本当に感謝をしています。 ありがとうございます。

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それでは、記念すべき１００人目、行ってみましょう。 何時もの様に拙いお話ですが、酒の肴・寝物語と聞いて頂ければ幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、日本が誇る大型正規空母。長らく空母機動艦隊を支えたお一人。翔鶴型空母・翔鶴さんです。

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なお、艦これ世代の翔鶴さんは、３代目さんに当たります。 ですので、何時もの様に初代さんから系譜を辿っていきたいと思います。

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初代の翔鶴さん。正確には「翔鶴丸」さんは、幕末の木造蒸気船です。 １８５７年頃にアメリカで建造をされた木造蒸汽外車船ですね。

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木造蒸汽外車船と云うのは、皆さん何かでご覧になられた事があるかも知れませんが、船の両舷に大きな水車の様な物が付いていて、それを蒸気機関で回して動力を得るタイプの船ですね。

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今でも似た様な形式の船は存在して居まして、観光船などに使用をされていますね。 さて、初代翔鶴丸さんですが。 １８５７年頃、アメリカで建造をされます。当初の名前は「ヤンチー」と名付けられていました。

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どのような経緯を辿ったかの資料がありませんが、１８６４年に当時所有をして居たイギリスの船会社から、江戸幕府が購入をします。 購入後、江戸幕府では若干の武装を施した後、当初運送船として使用していました。

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１８６４年２月５日、参与会議に出席するため、時の将軍徳川家茂が座乗をし、品川沖で幕府・諸藩連合の艦隊旗艦となります。勝海舟の指揮下の元、暴風雨を突破して大阪に航行をして家茂の上洛を成功させます。 １８６４年９月、横浜に寄港していたフランス軍艦の船員により修理を受けます。

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この際、そのフランス船員の作業の誠実さにより、幕府はフランスを強く信頼するきっかけになったと云われています。 １８６５年、第２次長州征討に参加をします。 周防大島上陸作戦、小倉口の戦いに参加をし、砲撃を行っています。

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また、１８６８年１月の鳥羽・伏見の戦いにおいても、榎本武揚艦隊の一隻として大阪湾海上封鎖に加わっています。 大政奉還後の１８６８年、旧幕府から明治政府に翔鶴丸さんは上納をされ、日本海軍艦籍第２号となります。

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戊辰戦争に従事をしますが、１８６８年１１月、大阪から東京への兵員輸送任務の途中、伊豆の網代湾で沈没をしてしまいました。 以上が、初代翔鶴丸さんの戦歴でした。

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翔鶴丸さんの諸元…ですが、残念ながら資料がありませんでした。 木造蒸気外船であること、排水量が３５０トンであること以外は解りませんでした。

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では続いて、２代目の翔鶴さんです。 …と云いましても、実はこの翔鶴さんは実際には計画のみで終わっています。

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八六艦隊計画から引き続く八八艦隊計画におきまして、海軍は私の建造実績を元に、１２５００トン級の航空母艦２隻を建造する計画を立案します。 この際、実際に艦名登記をされたのが、「翔鶴」と云う艦名でした。

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この頃、私自身はまだ「特務艦」扱いでしたので、航空母艦として登記をされたのは書類上だと翔鶴さんの方が先だった、と云われています。 つまり彼女は、私との関係で云えば、建造は私が先で書類上では先に空母として登録をされた、姉で有り妹で有り、と云う複雑な関係になっています。

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結局の所八八艦隊計画自体は、ワシントン軍縮条約により破棄をされ、この際計画をされた翔鶴さんは建造される事はありませんでした。 その代わりに建造を認められたのが、巡洋戦艦天城さん・赤城さんを改装して空母にする、と云う物だったと云いますから、運命とは実に不思議な物です。

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この２代目翔鶴さんも、１２５００トン級と云う数字以外は諸元等は伝わってきていませんでした。 さて、では本日の真打ち。 艦これ世代の翔鶴さんの登場です。

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翔鶴さんは、翔鶴型航空母艦２人姉妹の長女です。 大和さん達が計画をされたマル三計画に於いて建造をされたうちの一隻ですね。 艦名は、先程お話しに出ました天城さん・赤城さんが空母に艦種変更をされた余波で建造中止になった名前を復活させた形になります。

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翔鶴型航空母艦は、条約破棄後に建造を行われたため、必要十分な性能を備えた、日本にとっては理想的な航空母艦として建造をされました。 排水量制限を受けなかったため、加賀さんまでの運用実績と、蒼龍・飛龍の建造実績を元に設計・建造をされています。

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さて、翔鶴さんですが。 １９３７年１２月１２日に起工、１９３９年６月１日に進水、１９４１年８月８日に就役をして居ます。 竣工後直ぐに連合艦隊に所属をして、妹の瑞鶴さんと共に五航戦を編成。第１航空艦隊（南雲機動艦隊）に所属、真珠湾攻撃に参加をしました。

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就役から終結までおよそ３ヶ月と短い間だったのですが、その間に猛烈な訓練が行われた、と云われて居ます。 ただ、練度が追いつかなかったため、一航戦・二航戦は主に艦艇攻撃、五航戦は基地攻撃を担当したと云われています。

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終結→集結ですね、訂正してお詫びします。

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さて、そんなデビュー戦を飾った翔鶴さんですが、その後は日本に戻った後、１９４２年１月１７日にトラック泊地に進出、ラバウル空襲などの南方での作戦に従事をします。

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２月３日に横須賀に帰国をした後、３月７日、セレベス島に向かいますが、その途中で米機動艦隊出現の急報により日本東方に進出をしますが、この時は会敵せず帰国をします。 翌日にまた出港、セレベス島に改めて進出をして南雲機動部隊と合流。 セイロン沖海戦に参加をします。