
ギャンブル依存症研究で見えてきたこと―筑波大学准教授 森田展彰氏と語る
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本日これから、筑波大学の森田教授をお迎えして質問会を開催します。 twitpic.com/ec5yxa
2014-09-28 13:34:26ギャンブル依存症者の家庭環境など―インタビュー結果より
首都大学東京の新井清美先生が、回復に向かっているギャンブル依存症者の本人・家族、複数組にインタビューを実施。その結果から見えてきた、依存症に陥り、回復につながるまでの道のりにおける典型的なパターン。

ギャンブル依存症者本人においては、親からの厳しいしつけ、プレッシャーがあったと答える人が多かった。また、大人がしているギャンブルに対して楽しそう、かっこいいなどという動機づけ。
2014-09-28 13:51:31
家族においては、ギャンブルをしてはいるけれど依存症というほどではないだろう。借金をするほどではないだろうと楽観視しているうちに、約束の時間にいつも遅れてくるなどといったギャンブル依存症の症状に気づきはじめる。
2014-09-28 13:53:03
一方で本人は、お金が足りなくなる、仕事で役職を担うようになるなどで現実から逃れたくなり、よりギャンブルにのめり込む要因となる。そしてサラ金に手を出すようになる。病気という認識がないため、借金・返済の自転車操業に陥ってくる。
2014-09-28 13:55:03
家族、特に妻は、子育てに忙殺されたり、夫を信じたい気持ちがあったりと、問題に気づきにくい。そして晴天の霹靂のごとく借金に遭遇するが、衝撃を受け、なかったことにしたいと尻拭いをしてしまう。
2014-09-28 13:56:39
本人は借金を尻拭いしてもらい、身軽になってさらにギャンブルにのめり込んで行く。この段階で双方とも病気という認識がない。
2014-09-28 13:57:22
家族は、とにかく怒り狂い、借金をしないように夫を教育する。この段階で子供が影響を受けることも。そしてインターネットなどで検索sて、ギャンブル依存症という病名を知り、自助グループなどにつながる。そして夫を手放すことで、夫が追い込まれ、治療に結びつくというパターン。
2014-09-28 13:59:31
以上のことが、本人・家族ともに回復につながっている家族へのインタビューから明らかになった、ギャンブル依存症者のプロトタイプ。
2014-09-28 14:00:19本人の段階は
1:ギャンブルの効果を体験する(勝つ快感など)
2:お金をやりくりしながらギャンブルを楽しむ
3:ギャンブルへの動機付けが強化される(お金が足りなくなり、ギャンブルで取り戻したくなる、仕事で責任が増え逃れたくなるなど)
4:金銭の入手経路を多様化する(サラ金など)
5:借金・返済の自転車操業に陥る
6:追い込まれて治療に結びつく
家族(主に妻)の段階は、
1:理想のパートナーを追い求め、相手をコントロールしようとする
2:晴天の霹靂のごとく借金に遭遇
3:不安と怒りが交錯する
4:追い込まれて治療に結びつく
というパターンが見えてきました。
ギャンブル依存症における本人・家族の心理状態
本人の頭の中、家族の頭の中で一体何が起きているのか。なぜやめられなくなるのか。

ギャンブルによって金銭の悪いことが起きると、その嫌な結果をギャンブルによって解決しようとするのが依存症のパターン。こだわりが強くなり、一発大逆転を狙う。脳の条件付が極端になっていく。
2014-09-28 14:01:41
アルコール・薬物だと健康に影響が出るが、早いうちから医療機関が選択肢に入ってくる。しかしギャンブルだとそれがないため、相談機関に結びつくのが遅くなる。お金の問題でトラブルが起きているときに相談に行く場所で、依存症のチェック体制ができてほしい。
2014-09-28 14:03:06
家族との関係で見ると、薬物・アルコールよりもギャンブル依存のほうが、家族の認識が甘く、理解も遅い。薬物などだと薄々おかしいことは気づいているが、ギャンブルの場合は隠されていたことが急に発覚するので、ptsdのようになってしまう家族も。
2014-09-28 14:04:52
人格的な問題、だらしないといった問題ではなく病気だという対応に切り替えることができればと思う。ひどくなってからだとダメージが大きいため、早めに予防・対策できると良い。
2014-09-28 14:06:38
ずっと人格的・道徳的な問題だと思われてきた。しかし病気だと強調しすぎると、他人事だと思われてしまう。ものすごく深刻で路頭に迷っている絵だけがマスコミに使われてしまい、回復した人の姿が報道されない。病気というラベルを貼って終わりにする人が多いので、困難とともに回復できると伝えたい
2014-09-28 14:08:39ギャンブル依存症者とその家族へのアンケート結果
ギャンブル依存症が重症化する要因とは。
また、家族の精神健康度をあげるにはどうすればよいのか。
その方法がアンケート結果から示唆された。

ギャンブル依存症の家族アンケートの結果概要。SOGSというギャンブル依存症スクリーニングテストがある。賛否両論あるが現在最も広く使われているもの。アンケートでは三分の二の人が重症に入った。
2014-09-28 14:11:40SOGSはこちら。
http://www.ibutake.com/sogs-test

依存症の家族から、「病的依存症者対象のアンケートなのに、軽傷なんて存在するのか?全員重症かと思ってた」とコメント。
2014-09-28 14:12:50
自殺予防のゲートキーパーで使われている、心の健康度をはかるスクリーニングテストで家族の精神健康状態をアンケートした。不安・うつ状態が4割。アルコール・薬物依存の家族でも同様の数値。一般的に4点以下となるこのテストで、家族の数値は13点以上の人が42%
2014-09-28 14:15:25
心の健康状態を調べる「K6テスト」(修正版) : Welcome to GRACELAND & Keigo Kageyama's LABEL blog.livedoor.jp/keigo814/archi…
2014-09-28 14:16:31