岩波茂雄と蓑田胸喜の関係・メモ

岩波茂雄と蓑田胸喜の関係について主に蓑田胸喜の自害に際しての岩波茂雄のエピソードについてのメモ。
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岩波茂雄と三井甲之・蓑田胸喜の会食

猫の泉 @nekonoizumi

岩波茂雄の「回顧三十年」からの抜粋。ここでも三井・蓑田にふれていたのか。「当年軍閥に迎合し、今また民主主義を謳歌している徒輩に比べれば、蓑田君は自己の主張に殉ずる忠実さを持っていた点は感心である。」⇒bit.ly/yxVSle

2012-03-04 14:10:53
猫の泉 @nekonoizumi

蓑田胸喜・三井甲之と岩波茂雄の微妙な関係は気になるところ。蓑田と三井で岩波に対しては結構な温度差があったようだけど。ちなみにさっきのRTの会食ってこれかな?「三井甲之君は往年、僕の同学年の関係から、同君の懇意であった蓑田胸喜君を呼んで三人で築地の錦水で話し合ったこともある。」(続

2013-01-28 00:49:35
猫の泉 @nekonoizumi

承前)解に基づいて無用の論議に短き人生の尊き時間をつぶすことはお互いによくないと思いこの会談を試みたが、結局その目的は達せられなかった。」と岩波が書いている 「回顧三十年」 bungeikan.org/domestic/detai…

2013-01-28 00:51:04
猫の泉 @nekonoizumi

そういえば以前もこれ引いたけど続き。「近時、蓑田君の自殺が伝えられるが、まことに気の毒である。同君とは根本的に主張を異にしているが、当年軍閥に迎合し、今また民主主義を謳歌している徒輩に比べれば、蓑田君は自己の主張に殉ずる忠実さを持っていた点は感心である。」やっぱり微妙な関係。

2013-01-28 00:52:20

蓑田胸喜の自害に際しての岩波茂雄のエピソードについて

猫の泉 @nekonoizumi

あの蓑田胸喜の死に際して岩波茂雄が「やはり本物であったか」と言って、金一封を送ったという話の出典の資料が収録されていそうな文献はわかったのだけれど、まず、一般に出回っていないものだったので困る。

2013-04-01 23:57:35
猫の泉 @nekonoizumi

蓑田胸喜の自害に際して岩波茂雄が「やはり本物であったか」と言って、金一封を送ったという話について、一件、文献見れたのであらためてメモ。

2013-12-24 23:12:50
猫の泉 @nekonoizumi

まず一番有名な?出典。 「美濃部といい津田といい、蓑田胸喜は随分岩波書店には祟ったものである。しかし敗戦後蓑田の自殺を聞いた岩波は、やっぱり本物だったといって、香奠を贈った」(安倍能成『岩波茂雄傳』、p.353[新装版p.307])

2013-12-24 23:13:35
猫の泉 @nekonoizumi

2つ目。 「蓑田胸喜が岩波を攻撃したことは前にのべたが、戦争が終わったとき、蓑田が自決したのを知り、「それでは蓑田は本物であったか」といい、その遺族に金一封を送った。」(小林勇『惜櫟荘主人 一つの岩波茂雄伝』、p.346)

2013-12-24 23:14:29
猫の泉 @nekonoizumi

@nekonoizumi 中島岳志『岩波茂雄 リベラル・ナショナリストの肖像』 をチェックした時、この本が出典になっていた。小林勇は岩波茂雄の女婿で岩波書店会長も務めている。

2013-12-24 23:16:01
猫の泉 @nekonoizumi

今回見た3つ目。 「昭和二十一年、蓑田胸喜の自害を知った岩波茂雄は憎むべき存在である彼を「自己の信念に準じた純粋な右翼主義者」と再評価している。彼の霊前に金一封を捧げた唯一の文化人でもあった。」(石橋一哉『文献蓑田胸喜』胡蝶の会(1992), p.100)

2013-12-24 23:17:01
猫の泉 @nekonoizumi

@nekonoizumi 佐藤卓己「歌学的ナショナリズムのメディア論」『表現における越境と混淆』(日文研叢書),2005で、同エピソードの出典になっていた。

2013-12-24 23:18:02
猫の泉 @nekonoizumi

中島岳志とともにこの間出た、十重田裕一『岩波茂雄 低く暮らし、高く想ふ』のほうは、ちょっと見ただけだけど、このエピソード見当たらなかった。見落としているかもしれないけど。それにしても、どれもどういう根拠で書かれた記述かはつかみにくいのだけども、他に出典になりそうな文献あるのかな。

2013-12-24 23:22:08

蓑田胸喜bot @MINODAMUNEKIbot

同人宮崎五郎兄は今春第一徴兵保険会社に、また大塚英雄兄も別項挨拶状の如く今度岩波書店に就職せられ、慶應精神科学研究会創立に当られました諸兄はこれに全部世に出でて報国の実業にいそしまれることとなりまして喜びに堪えませぬ。 (『原理日本(第八巻第五号)』「編輯消息」)

2014-09-21 23:05:49