2014年9月29日

「名誉」と「面子」の取り違えについて 《山崎雅弘》

表題に関連するツイートをまとめてみました。「名誉」と「面子」を取り違え、面子を「名誉」だと錯覚したまま、全力で国の「面子」を守ろうとすれば、わずか10年ほどで国が滅亡の淵に導かれることを、先人は自らの犠牲によって我々に教えてくれていると思います。 ここで言う「面子」は、以前に作成したまとめ「本当の『愛国』とはなにか」http://togetter.com/li/498553 で書いた「美化された自国のイメージ」と、ほぼ同じ意味です。こちらも合わせてお読みいただければ幸いです。
117
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

歴史や政治を「名誉」という尺度で語る言説が増えてきたが、実際には彼らの言う「名誉」は「面子」でしかない。名誉と面子は似ているので錯覚しやすいが、決定的な違いは「名誉」は自分の失敗や瑕疵を認めても「認める態度」によって保たれるのに対し、「面子」は自分の失敗や瑕疵を認めると失われる。

2014-09-24 12:46:07
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

自分の失敗や瑕疵を指摘された時「他の連中もやっているのになんで自分だけが」と感情的に反発するのも「名誉」ではなく「面子」にこだわる人間の特徴で、価値判断の尺度を内面でなく「他人からどう見えるか」という外面に置いている。失敗や瑕疵を認めて「他人から見下される」ことを心底から恐れる。

2014-09-24 12:47:31
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

名誉に見せかけた「面子」は、犯罪行為を指摘されても「他の連中もやっている」という言い訳で守れるが、本物の名誉はそんな言い訳では決して守れず、逆に言い訳のお粗末さで失墜する。自分の過去には瑕疵がない、とは「名誉」を重んじる人は言わないが「面子」にこだわる人はそこに最大の価値を置く。

2014-09-24 12:48:38
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「名誉」でなく「面子」にこだわる人間は、交渉では「実質的勝利」でなく「形式的勝利」を求めるので、名を捨てて実を取るという「譲歩」を行えない。「面子」にこだわる人間は「形式」に思考を支配されているので、名と実の違いすら認識できない。失敗するとわかっていても、他の方法を選択できない。

2014-09-24 12:49:43
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

先の戦争における敗戦と膨大な犠牲は、政府と国民が「名誉」と「面子」を取り違えて、ひたすら「面子」に固執した結果だったと思う。国際連盟脱退も、日中戦争解決の失敗も、敗北確実な対米英蘭戦の開始も、面子に固執せず譲歩すれば避けられたが、それができずに日本軍人だけで230万人が死亡した。

2014-09-24 12:50:53
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「名誉」と「面子」の取り違えは、捕虜の扱いにも見られる。実質の「名誉」を重視していた日清・日露戦争の日本軍は、捕虜を不名誉とは考えず敵の捕虜にも敬意を払ったが、昭和の日本軍は捕虜になれば「面子が潰れる」と考えて厳禁し、敵捕虜も虐待して、大勢の日本軍人が戦後に戦犯として処刑された。

2014-09-24 12:51:59
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

実質としての「国の名誉」が日々失われていることに憂慮する日本人は少なくないが、形式としての「国の面子」にしか関心のない人には、前者の人間に見えている破壊が全く見えない。自国の失敗や瑕疵を認めて「他国、特に自分が見下している国から見下される」不安から「国の名誉」をさらに壊し続ける。

2014-09-24 12:53:09
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

政府と国民が「名誉」と「面子」を取り違え、ひたすら「面子」に固執した結果、この国は1945年8月に破滅の瀬戸際へと追いやられた。本物の「愛国者」は、その状況を「二度と繰り返してはならない」という点から思考を始めるが、「面子」にこだわる「偽の愛国者」は、逆にそれを繰り返そうとする。

2014-09-24 12:54:40
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

この先、政治家や新聞、政府に近い人間が「名誉」という言葉で思考や行動を誘導・制約する動きが増えていくと思うが、美麗な語句に惑わされて「名誉」と「面子」を取り違えたまま暴走すれば国が滅ぶことを、先人は自分たちの命と引き換えに教えてくれている。彼ら彼女らの犠牲を無駄にしてはいけない。

2014-09-24 12:55:55

コメント

緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2014年9月29日
この心理は愚かな日本人だけでは無く、中国人や韓国人などもこの「面子原理主義」によって動くからメカニズムを理解しておく必要はあるんだよな
4
緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2014年9月29日
オスプレイ恐怖論やら放射能恐怖も同じで、おおむね「現実を認めると面子を失う」と言う恐怖の方があの人たちを支配してると考えた方が良く無いか。また痴漢冤罪を量産し続ける司法当局も同じ
8
緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2014年9月29日
で、おそらく彼らを恐怖させているのは「誤りを認めたが最後、未来永劫敗北者としてあらゆる権利が剥奪され奴隷の地位に落とされる」と言う事。そしてそれはあながち根拠の無い恐怖でも無い
4
Muji @ togetter憲兵隊 @643Myshelf 2014年9月29日
これは纏め人氏自らの自己紹介ですか?
9
とびお @tobio926 2014年9月30日
プライドなく気位ばかり守ってるってことね
0
y.🍀 @yabtter 2014年10月1日
相手の方が面子にこだわるようなら、その相手の方の面子を立ててやって、こっちは実を取るように付き合うと良いワケですね
1
コガ宮太郎@AfricaTwin @kogamiyataroh 2014年10月1日
マキャベリは相手の面子を保ってやる危険性を説いているわけだが…
3
冷たい熱湯 @Tuny1028 2014年10月1日
取り違えということではまず「名誉」と言う訳語(訳語だよね?)がまずかったんじゃないかと。「名」も「誉」も他人からの良い評価を意味する言葉だから
0
nokomoco@エドンポスキー💉💉💉 @otokonoko88 2014年10月1日
『面子』は見栄や虚栄心を含めた自意識ってことかな? なるほど、見栄はバレなけりゃ尊敬されてキモチイイから、隠すため自他へのウソを巻き込んで雪だるま式に大きくなっていくね
1
クニノサギリ @q9q9q9q914 2014年10月2日
心理学でも人間が面子を重要視することは確認されている。猿から人間は進化したため、猿時代の「集団内の序列を守ることで生存能力を高める」戦略が本能として残っているらしい。
1
山北篤 @Gheser 2014年10月7日
先の戦争に関しては、確かに面子を重んじすぎた日本が原因の一つだが、黄色人種ごときが列強たることを許さぬアメリカも原因の一つ。もちろん、だからといって日本の誤りを免罪すべきではないが。
0
hiroharu.minami @hiroharu_minami 2014年10月7日
先の戦争の敗北が名誉や面子に捉われた結果と云う見解には同意しないけれども --「名誉」は自分の失敗や瑕疵を認めても「認める態度」によって保たれる-- と云う文章には全く同意する。
2
はみばさん@しらす丼喰いたい @hummingbirdtako 2014年10月7日
言ってることはもっともですが、名誉と面子をすり替えるのは政治家と新聞だけなんですかね?
0
安納 丹益 @psydadias 2014年10月8日
途中で読むのヤメタ人手を上げて(・ω・)ノ
4
結城あすか @pixytale 2014年10月8日
「名誉」は客観的な評価、「面子」は主観的な自負・体面。面子に拘り過ぎる人は得てしてそのことによって名誉を損なってしまう。
2
ぼんじゅ〜る・ぼんそわ〜る @France_syoin 2014年10月8日
まぁ色々言ってるが結局の所言葉遊びではあるなw
0
PYU @PYU224 2014年10月25日
何言ってるのかぜんぜん分からん。
0
永添泰子(次回第7回期日は11月11日11時からWEB会議)山口敬之氏に名誉毀損で提訴されました @packraty 2016年3月9日
名誉は自分の失敗や瑕疵を認めても「認める態度」によって保たれるのに対し「面子」は自分の失敗や瑕疵を認めると失われる
1
大石陽@聖マルク @stmark_309 2016年3月9日
kogamiyataroh 全体として相手の面子を保ったほうが長期的に安定するぞって言ってないか? 都市国家を征服する場合もそこの市民を活用したほうがよいとあるし、ペルシアがアレクサンドロスの下で安定したのもその地域の諸侯に自治裁量を与えたからとあるし、周辺諸侯の便益を図って親交を保てとあるし。
0
Dcdcxr @Dcdcxr 2016年3月9日
日本はニッポンと日本では読んでいるのに、世界には日本をニッポンと呼ぶ国は多分一つも無くて、ジャパンに近しい発音で世界の国々で好きなように呼ばれている。これは日本の名誉をそこなう事は全くないと日本では考えている。ここで日本が日本をニッポンと呼ばないとは何事だ!とか怒り出すと日本の面子は傷つく事になるだろう。具体例の一つとして。
0
SSSSほげくん @hoge_bs 2016年12月7日
「若者よ、大いに誤り、改めなさい」ですね。
0