ヨコスカ・アサイラムVSラブホテル鎮守府 ～チキチキ ポロリもあるよ！ドキドキ合同演習 in なんばパークス～

高峯みやび @sukamelancholy

不知火「司令、こんなニュースが」 提督「なになに……連続通り魔事件？」 不知火「大阪から始まって、兵庫の三宮や神戸へと続いています」 提督「ふーん……。被害者は全員男？　しかも……全員睾丸を失ってる」 不知火「……」 提督「……まさかな」 #変態不知火さん

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不知火「鎮守府周辺の警備を強化しましょう」 提督「気にしすぎだ」 不知火「念には念をです」 提督「そうか」 不知火「護衛はお任せください」 提督「うん……悪いな」 不知火「それが不知火の使命です。司令と司令の股間の為に」 提督「最後がなかったら素直に喜べたのに」 #変態不知火さん

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提督「……あの」 Bis「なぁに」 提督「そこに居られたら動けないんだけど」 Bis「あら、妻の私がこうしたらダメかしら？」 提督「いや、だって俺の膝に乗ったら仕事出来ない……」 Bis「印を押すだけで良いわ」 提督「いや、その」 Bis「……！　……えっち」 #変態不知火さん

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提督「……みんな恐がりすぎだろ。風呂、さらにはトイレまでついてきて……主にぬいぬいが。確かに被害受けてるのが男でしかも睾丸って、まさにピンポイントではあるが……うん、考えないようにしよう。怖い。いや、ないって。ないない」 ？？「……」 #変態不知火さん

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？？「ｳﾆｬｯ」 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

夜も遅く、心配をしている不知火やビスマルクを宥めて、一人静かにベッドに入った後、微かに聞こえたその猫を真似たような声を聴いた瞬間、理解よりも先に身体がそれに反応した。まるでアクション映画のようだと急旋回する視界の中でふとそんな事を想った。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

ベッドに寝転がった状態から一気に右へ回転しながら回避。その動きは俺自身も理解の範疇にないのだが、今はそんな冷静な分析などをしている暇はない。何者かが居て、その者が俺を狙った。俺の寝ていた場所に、見知らぬ者が居り、右腕がベッドを突き破っていたのだ。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

しかしその動作には全くの物音がしなかった。例えば、木の棒を折ればばき、という音がする。鉄をハンマーで叩けばがん、という音がする。それなのに、一体何の冗談なのか、全くの無音でありながらも、その襲撃者の右腕はベッドを突き破っているのだ。もはやそれは、暗殺。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

達人の中の達人の領域にまで達しているであろうその者は、今何が起きたのかを理解するのに時間を要しているらしい。そのままの状態で、首だけをこちらに向け「――どうして避けられたのかしら」若い女の声。それも、何処かで聞いた事がある声。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

「おっかしいなぁ。今、確実にあなたのωを狙えたと思ったのに」またも同じく、音もなくベッドから右腕を抜き、その右手をわきわきと動かして、正面に立つ。ああ、悪い予感は当たるものだ。もしかすると、これまでで最凶の相手かも、しれない。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

俺は彼女を知っている。最早その名を知らぬ者は居ないであろう、その艦娘。狂気に身に染めた者でもなく、心から〝楽しんで〟狩りをするモノ。獲物を狩り、その感触に酔う。男性として生まれた者ならわかる、その恐ろしい艦娘の名は。まさか、お前は……そう言うと彼女は笑った。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

「 足 柄 よ 」 #変態不知火さん

キタユキ @k_t_y_k

素　手　に　よ　る 　　去　　　勢　　　が 　　　　　得 　　　　　意 　　　　　な 　　　　　の　 #変ぬい

高峯みやび @sukamelancholy

「ふふ、宜しくね」可憐に微笑む足柄。あぁ、きっと彼女は街の店先に並んであるお洒落な服を着こなせば、それだけできっと栄えるであろうに、その手にあるものは、ω。それを見た瞬間、確信した。彼女は行脚をしていたのだ。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

ゴールのこの鎮守府を目指しながらも、道中で遭遇した男性のωというωをその手でちぎり、去勢したのだろう。お遍路さんならぬ、おωさん。ならば到達点である筈の俺が…………八十八個目のωとなるのか。今は無事な俺のアレが、きゅっと縮こまったような気がした。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

不意を突いた足柄の一撃は偶然の回避で避けられた。……が、彼女がそのたった一撃で大人しく諦めるようなタマではない。ωだけに。いや、彼女にωはないのだが。――雑念。それは死を意味する。世にも恐ろしい怪物が、俺の目の前に居る。それが問題なのだ。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

まさか、俺の鎮守府に乗り込んで直接狙いにくるとは思いもしなかった。確実にωを取れると信じていたからなのか。今までがそうだったように、これからも彼女はそうしていくだろう。勝利のωをその手に掴んで。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

みすみす、狙われるわけにはいかない。この距離は恐らく、彼女の射程内だろうが、それでも俺は命とωを護らなくてはならない。片時も、目を離せない。そして案の定、足柄の右腕は残像を残して一気に俺の下半身へと伸びる――！ 気が付いた時にはもう、その手には…… #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

「……司令のωは、不知火がお守りします」不知火の手が暗殺の手を止めていた。ああ、我が優秀なる秘書艦、不知火。本当に彼女には感謝してもしきれない。小柄でありながら達人中の達人の拳を、止めたのだから。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

続いて、異変を察知したビスマルクが部屋に入る。灯りが付き、部屋と襲撃者の姿をはっきりと見せる。そしてビスマルクは足柄に食って掛かり、両者の手が重なった。戦艦の力にも劣る事なく、対等に渡り合うその足柄には指輪があった。ああ何てことだ、彼女は〝限界を超えている〟 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

「こんなにも急に来るなんてッ、随分とッ、せっかちねッ！」ギリギリと歯を食いしばりながらもビスマルクは対峙した相手の眼を見て、内心恐れを感じた。ヨコスカ・アサイラムの足柄と言えばωが有名であるが、その余りにもωに対する執着に、その瞳にはωが宿っていたのだ。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

アサイラムの足柄とビスマルクが両手で力比べをし、睨み合っている。俺は不知火に護られながらも部屋の外へ。随分と勢いよく開けたらしく、扉が倒れている。蹴破ったのか。「重巡なのにッ、なんて、力ッ！」「うふ、ωを収穫するのは力仕事なの」足柄の声には余裕があった。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

「だからってッ、誠士郎をッ、狙わないで欲しいわねッ！」「沢山の艦娘と交わったωですもの、きっと上質なωを生み出せるわ。ふふ、ωω。厳選素材よぉ♥ 氷室誠士郎のωを、この手に掴むために♥」……怖い。死ぬほど怖い。俺のアレを狙うωハンターがすぐそこに居る現実が怖い。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

「エリザさん、伏せてくださいっ！」両者の力比べに介入する一声。そして同時に、外から夥しい数の艦載機のエンジン。いち早く理解したビスマルクは足柄の手から逃れ、床へ飛び込む。そして次の瞬間、艦載機の機銃が一声に火を噴く。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

ありったけの弾薬を撃ち尽くさんとばかりに、艦載機は銃身が焼けるまで射撃を止めなかった。部屋の中に居たら蜂の巣どころか細切れになってしまいかねない程の弾幕。限界を超えた彼女にそれが通用するのかはわからないが、牽制にもなった筈だ。 #変態不知火さん