- hadukino_tc
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詩のレシピ1
「シナナケレバイイト思ッテ」え。お母さんそんな事を?「ヨウスケノヨウハ中庸ノ庸ヲ取ッテ」の笑顔からヨウ家も波乱に満ちた。シハ「一般的主体より一段低い所に身を置き、この世界の受容体とならなければ」と安川。そんなにいい事は、ないよ。覚悟は良いか。ヨウソロ!(詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 03:45:10すきなことばが変遷して。落ち着かない気持ちもことことと。同じ鍋に入れて煮込む。市販のルーでも掛け合わせれば好みの味にできるんだ、と自慢げに。何が混ざっているのか当てる器量はない。「おいしい」「そう、よかった。次はあなたね」。じゃあ流行りのシヲレモンでも(詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 12:37:20連詩のタイトルが「詩のレシピ」ときて、「シ」の一文字がキーになる流れだった第1回。最近嫁が流行りの塩レモンにハマっていたので「シヲレモン」という表現でつなげてみた
おもてに書き付けたハイライトには成功への意思。昇りゆく煙を見上げた旅の軌跡は受け入れた証。塩っぱい記憶にも豊富なバリエーションがある。どんな思いが込められていたかは知らないが生きようとするから味わえる。ぐにゃぐにゃしててもまっすぐにさ。(詩のレシピ1) #pwGT組
2014-09-21 15:35:10レシピは「手順書」、組長の詩の中で安川(奈緒)さんを取り上げ、「ヨウソロ」という出発の掛け声。これらの要素から連想したのは的川(泰宣)氏、手順書から「性能計算書」、出発は数度の失敗を経て日本初の人工衛星おおすみ打上げを達成したことと、そのときの性能計算書の表紙タイトル「hi-lite」。と、材料を得て書いた
詩のレシピ2
仄暗くすれ違う風の揺さぶるさざ波は脚をひらく角度でひろがり、辿りつく頃には島を割る。さべつ/ようご/です/か、お母さん? はて卵黄になれなかった精子として何処へいこうか。洋洋と酔う孤独が要るようだ4には。それすら幻の、おなじ渦のなかで (詩のレシピ1)#pwGT組
2014-09-21 10:10:47窓を開ければ、また窓がある。網越しの恋。宵越しの夢。指を離しても走る窓。慣性スクロール感性ストローク。タイムを上り下りするラインの流れ。難所と嘆きと鎮魂と。熱狂も捏造も妖怪ものせて。よ、みとれ、渦の中の渦うむ岩を。待ち伏せするシ。窓を巻く。 (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 00:13:24トリビュタリが全身に張り巡らされる。例えば左手薬指には孤独。右手人差し指には希望。脚に流れる目標が止まらない。血筋をのこしたい。と思ってもう、そうしている。どうきは不純がいい。混じり気のないイノセンスはよくしに抗えないから。(詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 07:27:50バンバさんの詩のモチーフにネット(ツイッタータイムライン)が入っているところにつなげて、支流を意味する「トリビュタリ」を使って書きたいと着想。「慣性スクロール」から「タッチパネルを操作する指」のイメージが湧いてきて作品の構成が固まった。「イノセンス」という表現が入っているのは、前夜に佐野元春の“ヴィジターズ”特番を見ていた影響
飛び石に足を滑らせて落ちた。先は。シの間際、わたし為らしめる呪が解かれて命綱になる。境界線にフックして描く古い十字架。背負ったものを捨てる機会はめったにない。力を緩める手。溺れてもいい関係を取り違えた子のように。泣く。(詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 20:46:16「ラインの流れ」から素直にライン川を連想。ライン川といえばローレライ、ならば惑わされて溺れる話、という形で詩作。
詩のレシピ3
夜を泳ぎ抜けて 幾つもの夜を 闇のコールタールが絡み付いて ところどころ黒く固まりこびりついている そんな魚に朝日は届かないが 目を射抜かれはっとする 花嫁衣裳の白(詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 08:46:22私の頭を抱えて 私が空を飛んでいた (シャガールの絵のように) フロイト(一九三九年九月二十三日没)と ユングの交流と決別を描いた映画の 私の記憶の中では ジークムントは全てのシーンで 葉巻を燻らせていて そうやって吸い込んだ 他人の夢を燃やしている (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 03:26:35実は3日目は急病で倒れてしまい、参加できず。
詩のレシピ4
夢をはらんだ しろい息吹は 細く紡がれ 雲になる かたちを変えてでも側にありたかったものたち 『私』を溶かして、頭を見れば 目を閉じた安らぎと、 (詩のレシピ3)#pwGT組
2014-09-23 21:47:20空だけある部屋でパンの皮をかじる 心寄せるものがなくてもきっと生きてはいけるのだろう おや、鱗だね にぎりしめた右手には 跳ね回る朝の贄 (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 00:45:26一人抜けても回るようになっている 不自由な水槽を右から左へ どこにもいけない いたいのもとんでいかない なにも通らない喉の裏側がささくれだって 生きる欲だけを主張する (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 10:15:00病床から。「空だけある部屋」は病気の身には「空っぽの部屋」に感じられた。そして参加できなかった三日目への思いと病状をそのままに書き出した。
詩のレシピ5
魚の黒ずんだハラワタを割り箸の先でほじくってチロチロ舐めては、安い酒を呷る夜だ。 あの女の汚らわしい内蔵をぼくは刻んで焼いて、醤油をかけて食べた。骨は森の中に棄ててきた。 さようなら、ぼくの過去。 さようなら、ぼくの肉体。 (詩のレシピ4)#pwGT組
2014-09-24 23:53:24手押し屋台のバッテリーが少なくなっています、のれんの臙脂が至極まっとうにひらめき、さきほど皆さんを遠まきに数えていたうちのひとりが大将と呼ばれる、どこまでを持ち場とするかは歯を磨きながら考えるとして、バッテリーの問題は目の離れた女に置き換えられない (詩のレシピ5) #pwGT組
2014-09-25 01:04:37