アームヘッド三章ジ・エンドまとめその1
- yosidagumi2025
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エクジコウ率いるトンドル侵攻は食い止められた。しかし皇帝を失ったプラント、首都を失ったリズは崩壊した。その代わりに御蓮やアプルーエが隆盛した。
2014-09-15 00:52:19僕が生まれた頃からアームヘッドは存在していた。だんだん、アームヘッドが当たり前の存在になっていく。かつておじいちゃんのセイントメシアが世界に名を轟かせたのも昔の話で、今ではもっと凄いアームヘッドがたくさんいる。トンドルの月の技術が入ってきたからね。父と母は今トンドルにいる。
2014-09-15 09:39:04トンドルとの和平を結ぶための視察だという。家には姉と両親が僕らを任せた帽子マントのいつも寝ている男だけだ。僕は家にいてもしかた仕方がないと思い、出てきている。今アームヘッドのコクピットの中だ。アームヘッドは今では一般に普及し、一般道を歩くことも申請があればできる。
2014-09-15 09:43:07マーニというアームヘッドは僕の設計だ。この歩行はいわば定期テストのようなものだ。だが思いがけず戦闘テストもすることになった。続く。
2014-09-15 09:45:46マーニを街の格納庫に駐機し、僕は目的地へとむかった。この皇京都、九姫市ではアームヘッド推進事業先端地域としてこのようなコイン格納庫が点在しアームヘッドの民間利用が進んでいる。九姫市には村井研究所も存在し、そのことがこの地域に強くアームヘッドが根付いている理由の一つとなっている。
2014-09-16 20:09:35格納庫は三十分300縁と高めなので急がねばならない。(縁とは御蓮の通貨である。円とほぼ同価値と思っていただきたい。なおプラントではプラント縁、リズではオル、アプルーエでは共通通貨のエイプなどが存在している。リズやプラントは崩壊したが崩壊後も通貨は同一である。)
2014-09-16 20:14:09目的地、伝説のカッフェレストラン。ジョニーのλ江だ。かつてエイワズが素人時代、ウエイトレスとして働いていたという。「ラッシャイ」店主が無愛想に出迎える。店主が席に案内する。「おや...」店主がこちらを見直す。「どうかしましたか?」「あんたあ、テーリッツさんのせがれかい?」
2014-09-16 20:17:57「父を知っているんですか」「あの人はエイワズちゃんと仲が良かった、よく奥さんをつれて仲間や敵と談笑しながらドーナツを食べてたんだ、あんたもドーナツかい」「いえ、ハンバーグをお願いします」衝撃の事実!父と今をときめくアイドルのエイワズちゃんが知り合いだったなんて!問い詰めねば!
2014-09-16 20:21:22ハンバーグが運ばれてくる。ハンバーグは家ではほとんど食べたことがない。父が嫌いだからだ。母が父と喧嘩したときは晩御飯がハンバーグになったっけ。「オッピョポッポオポ!」奇声!思考が中断される。「よく来るんですよ、暴アームヘッド族っていうんですかね」なるほど、店が寂れている理由か。
2014-09-16 20:25:00うーん、これから入り浸り。常連になろうとしてたけどなあ。あわよくばエイワズちゃんに会えるかもと思ったけど、考え直そう...。あいつらはスネークストロベリーの連中だ。上腕二頭筋に蛇とイチゴのタトゥー、伝説のイチゴ先輩を崇める新興のアームヘッド不良だ。ああいうのは皇京では珍しい。
2014-09-16 20:28:33アームヘッドが民間に浸透し始め、一部の不良はアームヘッドを所有し警察の頭痛の種となっているらしい。まあ無視すればいい。「おい!もやし野郎!」げ。「何ですか?」「パスタもうまいぞ!」「あ...はい」さっさと食べて帰ろう。まさかこんな場所になっているとは。バタン!扉開く。「チーッス」
2014-09-16 20:32:28「礼三郎先輩!」「うーん、お前ら元気か?」礼三郎と呼ばれた男が尋ねた。「オッピョポッポオポ!」なんだ、これ挨拶なのか。「よし!いい声だ!」ハンバーグをかっこむ。「うん、なんだ、あのもやし?」「新入りっす!」違う。「新入り、挨拶は」え。「...おぴょおぴょ?」「なんだあそれは?」
2014-09-16 20:36:13