ザ・ヴァーティゴについての考察2014/10/7(ネタバレ注意)

ザ・ヴァーティゴ=サンについて考察してみました。コトダマ空間についても。全部読んでてもまずいかもしれないレベルのネタバレ注意。
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モ。 @TFMMS

次元旅行者にしてヘッズのアイドル、ザ・ヴァーティゴ=サン。「アンダー・ザ・ブラック・サン」や「ザ・ヴァーティゴと屋台のあやかし」で起きた明らかに不自然なキャラクター描写について色々思うことがあったので考察してみる。

2014-10-07 02:18:49
モ。 @TFMMS

まず、ザ・ヴァーティゴ=サンは因果律無視ニンジャである。世界を飛び越え、我々読者とコンタクトを取ることが出来る。ニンジャの枠に収まらない超自然のパワーを使うことも出来る。それゆえに一つの世界にとどまることが出来ず、数多の次元を旅し続ける。

2014-10-07 02:21:11
モ。 @TFMMS

俗に言う「第四の壁」を突破できるメタ的なキャラであるが、ならばどうやってザ・ヴァーティゴ=サンは壁を突破しているのか。それはおそらく「設定」である。「定義」や「物理法則」と呼んでもいいかもしれない。世界の設定を外側から認識することで、設定された箱庭から自由に外へ移動できる。

2014-10-07 02:24:59
モ。 @TFMMS

そんなの普通のメタキャラと同じじゃないか、と思うかもしれないが、ザ・ヴァーティゴ=サンに関してはその意味する所はもっと限定的な内容だ。 この先の話をするには、まずコトダマ空間の考察が必要になる。

2014-10-07 02:28:27
モ。 @TFMMS

コトダマ空間とは、ところどころに現れる描写から簡単に推察できるが、要は世界の裏側だ。内側の生物には本来見えることがない、世界を「記述」するプログラム。これは忍殺世界がプログラムの内側という話ではなく、世界のあり方そのものをプログラミング的に解釈することによって現れる存在だ。

2014-10-07 02:32:12
モ。 @TFMMS

この世界のキャラクター、もしかすれば我々までもがコトダマ空間が定義し、記述する通りに存在する。 そしてニンジャとコトダマ空間はなんらかの形で関連しており、それはキョジツテンカンホーやシルバーキー、メンタリストなどの一部のニンジャの「世界の定義を書き換える」ジツを見るとわかる。

2014-10-07 02:37:03
モ。 @TFMMS

遠回りになったが、ニンジャとコトダマ空間の関連、その極北に存在するのがザ・ヴァーティゴ=サンなのだと思う。彼のみがコトダマ空間の記述の束縛を離れ、ある程度自分の思い通りに行動できる。自分の定義情報を保持し、それを別世界のコトダマ空間に持ち込める。そして別世界の登場人物になれる。

2014-10-07 02:41:51
モ。 @TFMMS

それを戦闘に応用したのが、触れずに「動かすこと」を記述するネンリキであり、物体にその存在としての定義を上書きすることで「斧として定義する」テツノオノなのだ。彼からすれば我々も「読者として定義された世界の住人」でしかないのかもしれない。 そしてその能力が、冒頭に書いた現象を起こす。

2014-10-07 02:47:27
モ。 @TFMMS

ザ・ヴァーティゴには自分を縛る「定義」が存在しない。その場合彼はどうなるか?それは彼の行動が、そのまま彼の存在を記述するコトダマとなるのだ。 超自然の旅人として行動すれば「超自然の旅人」として定義され、「ウドン屋台の店主」として行動すれば「ウドン屋台の店主」として定義される。

2014-10-07 02:52:58
モ。 @TFMMS

wikiwiki.jp/njslyr/?%A1%D6… ザ・ヴァーティゴの能力が持つメタ認識能力はまさにこのまとめwikiのようなもの。世界を人物と世界の設定の塊と認識して行き来する。自分はその束縛を逃れられるが、世界の中で行動すれば、行動によって自分の存在が定義されてしまう。

2014-10-07 03:02:44
モ。 @TFMMS

彼は最初「精神が崩壊」「狂人」と表現されていたが、その意味する所は彼の人格的なものではなく、彼の能力そのものを表現したものなのだと思う。行動することによって自身の定義が記述され、その定義を脱しては、また行動して新たな定義を与えられる。まさに「Vertigo(めまい)」。

2014-10-07 03:07:17
モ。 @TFMMS

以上、ザ・ヴァーティゴに関する考察でした。しかし、彼に憑依したエメツ・ニンジャとは一体?それは何者で、どれだけの力を持った存在だったのか?いつか彼も自分の運命と決着をつける日が来るのかもしれない。備えよう。

2014-10-07 03:09:46