2014年10月12日

航空爆弾による対戦車攻撃~東部戦線での事例いくつか

なんとなーく戦車は飛行機には成す術もなくやられちゃうイメージが無いでもないですが、では実際飛行機ではどれくらい戦車を殺せるものなんでしょう? とくに爆弾の効果ってどうなの? というお話について、いくつかの事例を
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えすだぶ @FHSWman

どこかで戦車への榴弾の間接射撃の効果について話題みたいですが、それとは微妙に関係ありそでなさそなお話。戦車への航空爆弾の効力について、東部戦線での事例をいくつか

2014-10-11 22:15:15
えすだぶ @FHSWman

まずT-70軽戦車について、1943年ブリャンスク方面での事例。100kg爆弾の至近弾(50cm以内)を受け、戦車は後方に半回転し裏返しに。破片により貫通孔が生じ、走行装置にも損傷が生じた

2014-10-11 22:20:45
えすだぶ @FHSWman

同43年ブリャンスク方面での別のT-70の事例。ここでもやはり100kg爆弾による攻撃に曝され、右後方3mに至近弾を受ける。弾片により装甲を貫通され、走行装置も損傷。右側の履帯が切断される

2014-10-11 22:24:16
えすだぶ @FHSWman

T-70クラスの軽戦車の場合、100kg爆弾クラスの至近弾でも十分危険なようで。まあ、あんまり意外な結果でもありませんけども

2014-10-11 22:25:34
這い寄る混沌@最近低浮上 @Nyarlathotep_44

@FHSWman 100kg爆弾だとチハ車でも側面4.5m、前後2mで「一、二時間以上戦列を離脱せざるべからざる程度」以上の被害を受けるので、50cm以内だとその程度の戦車ならそんなもんの被害をうけるかと思います。

2014-10-11 22:28:58
えすだぶ @FHSWman

@Nyarlathotep_44 T-70の側背面は15mmしかないですし、割と破片でも抜かれちゃうんでしょうね。チハなら精々履帯が切れる程度で済むのかも知れません

2014-10-11 23:46:08
這い寄る混沌@最近低浮上 @Nyarlathotep_44

@FHSWman んー、とは言えチハ車も車台側面は20mmぐらいだったと思いますしどうでしょう。50cm以下の距離だと場合によっては穴が開くぐらいまではいくかもしれません。ただ、車内に影響を及ぼすか、乗員が死ぬかまではちょっと運が絡むかもしれないです。

2014-10-11 23:57:10
えすだぶ @FHSWman

@Nyarlathotep_44 恥ずかしながらチハのどこが20mmでどこが25mmなのかを知らなくて……参考までに、艦艇の世界だと12インチ砲級の弾片なら25mmの隔壁があればほとんど防げてしまうのだそうで。チハの25mmってのはその点いい感じの厚なのかなと思います

2014-10-12 00:05:33
這い寄る混沌@最近低浮上 @Nyarlathotep_44

@FHSWman 日華事変だと直射含めて割と軽迫なんかの榴弾がガツガツ戦車に飛んできてたそうで、確かそれが書かれてる報告書では、戦車の側面の垂直面と上面の平盤面を極力無くすようにしてほしいって要望が現地から届いてたはずです。案外、榴弾の攻撃については結構考えてたのかもしれません。

2014-10-12 00:11:46
這い寄る混沌@最近低浮上 @Nyarlathotep_44

@FHSWman あ、あと一度操縦席真上から命中したときに内部火災を生じて一輌を喪失したって報告もあったはずです。昭和十三年の資料なんで、多分これ八九式中戦車かな、とは思うんですが。

2014-10-12 00:14:31
えすだぶ @FHSWman

@Nyarlathotep_44 やはり至近弾はともかく、直撃弾はしばしば被害をもたらすみたいですね

2014-10-12 00:50:50
這い寄る混沌@最近低浮上 @Nyarlathotep_44

@FHSWman ええ、なんで至近弾より命中弾になるとよっぽど運が絡むので、まあ普通そっちの心配をした方がいいです。えっと……あった。「支那事変戦車関係情報の件(C01004555800)」ですね。中身としては上海事変の戦闘報告っぽい感じです。多分、八九式中戦車の初期型ですかね。

2014-10-12 00:57:22
えすだぶ @FHSWman

これらT-70はまだマシな方で、原型はしっかりと残った。より悲惨な例は、例えば250kg爆弾の至近弾を受けた独軍マーダー対戦車自走砲。これは右後方(?)1.8mの距離に至近弾を受け、車体の後方1/3くらいの部分がどこかに消えてしまった。後方からそのまま操縦席が見えそうな壊れ様

2014-10-11 22:29:27
えすだぶ @FHSWman

同様に悲惨な例として、車体左1.5mに250kg爆弾の至近弾を受けた三号突撃砲の例。直径5.7m、深さ1.2mのクレータが地面に生じ、突撃砲は車体右側面下部装甲が内側にごっそり押し込まれた様子。これ故か弾薬が誘爆し炎上、戦闘室・機関室の天板も吹き飛んでいる

2014-10-11 22:33:58
えすだぶ @FHSWman

WoTフォーラムの「何の戦車でしょうクイズ」スレにあった例。意地悪過ぎる問題のような気もするけど、答えは「左履帯の真下に250kg爆弾を受けたT-34」。爆発で砲塔は12m飛び、エンジンは18m先にあった。他の破片は30mの範囲に飛散 pic.twitter.com/e6iPiGoOri

2014-10-11 22:42:45
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えすだぶ @FHSWman

もっとも、T-34だっていつもこんな風にバラバラになってる訳じゃない。独軍が鹵獲したT-34を赤軍が再鹵獲して爆弾の標的として使った例では、100kg爆弾を車体左前方50cmという至近距離で受けたものの、装甲はこれに耐えた。履帯は切断され、左第一転輪は完全に変形してしまったけども

2014-10-11 22:47:08
えすだぶ @FHSWman

赤軍はこのような航空爆弾での戦車攻撃の試験を当然他にもしていた。鹵獲したパンターに対して100kg爆弾を投下した例では、車体前方6.2mに着弾。マズルブレーキが破片により破損したが、それ以外には目立った損傷は無かった

2014-10-11 22:50:56
えすだぶ @FHSWman

距離は遠いし、爆弾はそんなに大きくないし、おまけに装甲の厚い前方であるし。このくらいならパンターにとっては大した事ないのね

2014-10-11 22:51:48
えすだぶ @FHSWman

そしてみんな大好き「虎」戦車の場合。車体左後方に50kg爆弾の至近弾(50cm程度?)に受けた例では、履帯が幾らか損傷したものの切断さえしていない。「虎」に対しては、50kg爆弾は直撃しない限り重大な損傷を与えられないとされている

2014-10-11 22:55:18
えすだぶ @FHSWman

別の「虎」戦車は、複数の50kg, 100kg, 250kg破片爆弾・徹甲爆弾による攻撃を受けたが、直撃弾は無かった。左後方4.6mの距離に250kg爆弾が落ちたが、これでさえ重大な損傷は与えなかった。ただし、装甲材で出来ていない車外装備品の多くは損傷した

2014-10-11 22:58:51
えすだぶ @FHSWman

そういうわけで、普通の航空爆弾で戦車攻撃するのはイマイチ効率良からんよねって話になるんですかしらね。軽戦車級でさえ、その装甲を貫くには100kg爆弾の至近弾が要るぞというわけで。直撃弾なんぞ、そうそう出るでもなし

2014-10-11 23:07:03
えすだぶ @FHSWman

でかい爆弾なら狙いが甘くても戦車を殺せるようになるかと言えば、NOとは言い切れない。確かに多少遠い至近弾でも効果が出やすくなる風だけど、それでも精々m単位のこと。機体側の制限もあろうし、爆弾の大型化で戦車に対抗しようってのはあまり効率が良からん

2014-10-11 23:11:52
えすだぶ @FHSWman

であれば、小爆弾多数をばら撒いて直撃率を上げてやるほうが戦車殺しには効率が良かろう、って話になるわけでして……

2014-10-11 23:12:46
えすだぶ @FHSWman

「T-34にクラスター成形炸薬爆弾が命中し搭載弾薬が誘爆したあとに残っていたもの全て」 1943年ブリャンスク方面にて pic.twitter.com/X73bDC6MTY

2014-10-11 23:15:39
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えすだぶ @FHSWman

クラスター成形炸薬爆弾ってえと赤軍のPTAB-2.5-1.5がよく知られてると思うのですが、独軍もSD4HLだのの同様な爆弾を持っていたようで upload.wikimedia.org/wikipedia/comm… 先のT-34はその犠牲になったんですかしらね

2014-10-11 23:17:26
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