発達障害の特性理解とこれから:京都大学付属病院船曳康子先生

第55回日本児童青年精神医学会総会 発達障害の特性理解とこれから:京都大学付属病院船曳康子先生
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aikider @sayoarashi

発達障害の特性理解とこれから:京都大学付属病院船曳康子先生

2014-10-12 15:21:44
aikider @sayoarashi

質問紙法にはm-CHAT,ASQ,AQ,CBCL,ADHDRSなどあるが記入者の主観にすぎないためこれだけで診断はできない

2014-10-12 15:30:22
aikider @sayoarashi

構造化面接:ADI-R、DISCOなど。比較的再現性の高い方法だが時間がかかる

2014-10-12 15:31:04
aikider @sayoarashi

行動評価:CHAT、CARS、PEP-R、ADOSは比較的使い勝手がよいが、評価者の訓練が必要である

2014-10-12 15:31:54
aikider @sayoarashi

発達知能検査:WAIS、WISC、ほかデンバー、ITPA、随意運動発達検査など

2014-10-12 15:32:34
aikider @sayoarashi

これらの検査は特定の疾患に対して適合するか否かという視点で作られている。翻訳にかかる時間も問題。

2014-10-12 15:35:56
aikider @sayoarashi

発達障害の診断は互いに大きく重複し、多様な個人差があることも問題。

2014-10-12 15:36:32
aikider @sayoarashi

ASD、ADHD、LD、運動障害の特性をレーダーチャートに整理する。衝動性、多動、不注意、微細協調運動、粗大運動、反復運動、感覚、こだわり、共感性、集団適応、コミュニケーション、言語発達、学習、睡眠リズム。得意項目は特記事項に。5段階評価。IQ・DQは別項に。

2014-10-12 15:39:17
aikider @sayoarashi

MSPA2011:重症度はDSM5とパラレルに対応している

2014-10-12 15:40:36
aikider @sayoarashi

通級指導を受ける児童は発達障害児が増加している。教育現場では診断名ではなく児の特性に合わせた対応を行っている。

2014-10-12 15:42:39
aikider @sayoarashi

現場のニーズに合わせて特性別にい直すと、同じ診断名でもずいぶん違う

2014-10-12 15:43:27
aikider @sayoarashi

自閉、アスペルガー、PDDNOS、ADHDの各診断で平均値をプロットしてチャートにしたが、どの診断も不注意で困っており診断特異的な兆候はみられなかった

2014-10-12 15:45:54
aikider @sayoarashi

社会的視点からみると:発達障害率の高さ(H14文部省全国調査6.3%)、H16発達障害者支援法制定、支援センター、年金や手帖の取得条件、診断ツールの翻訳輸入、セミナー、講演会など

2014-10-12 15:49:45
aikider @sayoarashi

当事者の視点から見ると:受診まで、予約連絡から受診まで、診断後支援まで・・・支援までの道のりが長い。

2014-10-12 15:50:41
aikider @sayoarashi

専門家不足→待機期間の長さ。診断重視→個人差への対応困難。専門分野間の理解の相違。二次的な問題。

2014-10-12 15:54:33
aikider @sayoarashi

MSPA個別面の整備:診断にこだわらない、特性理解、生活の場での活用、共通言語として連携に使える。

2014-10-12 15:55:10
aikider @sayoarashi

二次的な問題:不眠、、神経症、うつ、妄想、パーソナリティ、育児不安、いじめ、ひきこもり、就労問題

2014-10-12 15:55:46
aikider @sayoarashi

発達障害は診断閾値未満が多く存在する。MSPAでは閾値未満でも評価し、多少の発達特性由来の問題も捉える。発達認知特性を知って二次的な問題を予防する。

2014-10-12 15:57:04
aikider @sayoarashi

国際的に頻用されるメンタルヘルススケール:ASEBAの日本語版開発

2014-10-12 16:00:25
aikider @sayoarashi

ライフステージごとにみていくこと

2014-10-12 16:02:59
aikider @sayoarashi

乳幼児期:育てにくいと思われがちで愛着形成が難しい時期がある→基本的な人への信頼の構築の失敗

2014-10-12 16:03:28
aikider @sayoarashi

学童期:怒られやすい→自己評価の低下、対人不信

2014-10-12 16:03:46
aikider @sayoarashi

青年期:いじめや孤立がおこりやすい→被害感、不信感、不安感

2014-10-12 16:04:10
aikider @sayoarashi

成人期:就職が続きにくい→抑うつ的、自己否定感、上記の蓄積 なぜ自分がいじめられたり、阻害されたり、怒られたりするのか見定められない

2014-10-12 16:05:10
aikider @sayoarashi

思春期には二次的な問題として、ASDが統合失調症様に発展していくことがある。被害念慮→被害妄想、現実逃避(ファンタジー、独語)→独語、空笑、独特な発想→妄想、感覚過敏・特殊感覚→幻覚、二次的な抑うつ→陰性症状様、意欲低下 つまり、適応できなかったことによる症状?

2014-10-12 16:07:31