【戦国武将姫MURAMASA秘密のお話・治部少輔の憂鬱】

大人気ソーシャルゲーム・戦国武将姫MURAMASAのナビキャラ兼広報「みの吉」が語る、ゲームに登場する武将の小話
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門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

待庵……まさに茶の最高の場所……官兵衛さんは茶を……利休さんの侘びを知っていくのですねぇ……

2014-10-12 20:45:47
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

ううむ……日曜日ののお話は三成さんが悪役に書かれてますけど……三成さんは三成さんで必死だったのですよ……

2014-10-12 21:15:24
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

(≡×≡)因みに……三成さんが……主役のお話でも大体大変な目に会いますね、三成さんは。虎そのものに化した清正さんに食べられかけたりと!!

2014-10-12 21:17:27
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

三成さんのような能吏は職務を全うにこなすだけで冷徹にみられちゃいますからねぇ……ま、まぁ、忠興さんに柿を食わせる話とかをみると人付き合いが不器用なのは間違いありません!!

2014-10-13 09:53:21
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【戦国武将姫MURAMASA秘密のお話・治部少輔の憂鬱】

2014-10-13 10:36:46
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とある日――石田三成は思い、頭を悩ませている事があった。即ち人間関係である。元々三成は職務を全うする上で過剰な人付き合いは不要だと考えている。と言うのも、秀吉の非道とも言える命令を遂行する際に情があっては行えないからだ。 1

2014-10-13 10:37:01
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故に他者の目からは冷酷に移り、時には憎悪すら受ける事が多々ある。それを総て甘受し、主君への憎悪を堰き止めてこそ官吏であると常々思っている……しかし、それにも限度がある。2

2014-10-13 10:37:15
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特に戦場で武勇を振るう者からの評判が甚だ悪いのは官僚と軍人の対立は古今往々にしてあるものの、加藤清正、福島正則と古くからの付き合いが在る者も三成を嫌い、特に細川忠興からは憎悪めいた感情すら持たれている。3

2014-10-13 10:37:44
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さすがの三成もこれは問題があると同僚である前田玄以に仲立ちを頼み、和解の為の一席を設ける事にした。と、そこまでは良かったのだがそこは石田三成、どうやって切りだすかを思案に思案を重ねるも妙案に至らない。4

2014-10-13 10:38:13
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「どうしたものか……」三成は書斎で頭を抱えている。一席設ける前に朋友の吉継や左近に相談したかったが、善は急げと日時調整をしたのが裏目に出ていた。5

2014-10-13 10:38:20
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「とりあえず、柿は用意したが……」三成の目の前の盆には美濃より取り寄せた丸々とした柿がある。前田玄以曰く柿が好きだといっていたので取り寄せたのが先ほど届いたのだ。(●ω 6

2014-10-13 10:38:36
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「だが、このまま、柿を出しては無礼だが……一つ趣が欲しいな」三成は柿をどうするか……どうやって切るか等を脳裏に浮かべる……「柿でうさぎちゃんを作るか??」7

2014-10-13 10:38:54
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三成はその考えを否定するように首を振る。「うさぎちゃんは林檎で作るものだろ……」この融通の利かなさが三成である。「柿……かき……うぅむ……」8

2014-10-13 10:39:09
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

三成の頭の中でかきという言葉がぐるぐると回っている。「ひょっとして花器とかそういうのも好きなのだろうか??」考えてみれば忠興は茶の名人でもある。そうして書斎を見まわしてみると本が乱雑にあるだけの何とも殺風景な部屋。9

2014-10-13 10:39:34
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

「茶室に置く花器も用意して無いな……この際、柿を置くのはどうか??」床の間に置かれた柿を想像する。「意味が解らん!!」自分の考えが妙な方向へと流れているのを振りはらった。10

2014-10-13 10:39:59
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

しかし、茶室を脳裏に描いた際、床の間に飾る軸が無い事にも気付いた。そもそも、三成は茶は点てる事が出来るが正直好みではなく、うっかりしていた。 11

2014-10-13 10:40:23
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

「柿の軸は……さすがに無いが今から描くのも……この際、夏季とか牡蠣とかでも良いか??」当然しっくりこない。ただただ時間だけが過ぎていく。柿が届いてから既に太陽は西へと傾き始めている 12

2014-10-13 10:40:44
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

「とりあえず、柿を茶室に運んでおくか」と三成は茶室に足を踏み入れると怒気を隠そうともしない忠興の姿を見る。「あ」三成は思い出した。柿が届いた際に忠興がもう来ている事を聞いていたのを。 13

2014-10-13 10:41:08
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

「あ……柿食べる??」三成は考えがまとまらないまま、盆のまま、柿を差し出す。忠興は無言で出ていってしまった。この後、前田玄以にこっぴどく怒られ、左近もこの話を聞いては溜息をつき、吉継は少し微笑んだと言う…… 14

2014-10-13 10:41:28
門弟★戦国武将姫-MURAMASA-【公式】 @minokichi_ss

【戦国武将姫MURAMASA秘密のお話・治部少輔の憂鬱 終わり】

2014-10-13 10:41:37