欲望と悪堕ちの関係

欲望が悪を形作り、無意識の内に悪堕ちしてしまう。欲望を肥大化させた末に悪堕ちしてしまう、能動的な悪堕ちについて考察してみました。
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悪堕研究機構 @utakuochi

「人間の欲望と悪の発生は深く結びついていて、例えば、強くなりたい、あの人が欲しい、幸せになりたい、などの欲望が肥大化することで、無意識のうちに悪を形成していくのです」 「では無欲な人は悪堕ちしないんですね?」 「いえ、魔王の血を引いている可能性があります」 「……なるほど?」

2014-10-13 18:28:36
悪堕研究機構 @utakuochi

「なぜ欲望は悪と結びつくのです?何かを望むことは、決して悪いことではないはずです」 「そうです、欲望そのものは悪ではありません。ですが、その欲望を満たそうとした時、少なからず他人に干渉することになります。誰かの欲望を満たすことは、誰かの何かが犠牲になるのです。」

2014-10-13 18:59:49
悪堕研究機構 @utakuochi

「幸福量保存の法則?」 「少し違いますね。幸福の総量は増やすことができる。人間の可能性はそこで終わるものでないと考えていますが、全人類が幸福の総量を増やせるようになるにはまだ時間が掛かる」 「そこでアクシズが地球に落ちるわけですね」 「いえ、全人類に叡智は授けられるものではない」

2014-10-13 19:10:30
悪堕研究機構 @utakuochi

「望んだものを手に入れることは、誰かの何かを奪うことです。であれば、欲望の大きさが大きいほど、より多くの人と敵対することになりますね。さらに、敵対者がマジョリティになり、目に見える形になった時、欲望を抱いた人は悪とみなされないでしょうか。欲望が悪を形作るとはそういうことです。」

2014-10-13 19:17:09
悪堕研究機構 @utakuochi

「欲望は、誰もが少なからず抱いているもので、それ故に誰かを犠牲にすることに疎くなりがちです」 「無意識に悪堕ちしてしまうことを避けないといけませんね」 「そう、悪堕ちを意識する件ですが、私は悪堕ちはネットゲームの課金行為に近いと思っています。あれを観察してみてはいかがでしょうか」

2014-10-13 21:20:17
悪堕研究機構 @utakuochi

「課金?なぜですか?」 「課金すると、通常プレイでは手に入れづらいものが簡単に手に入りますね?言い換えれば、プレイヤーが望めば簡単に力が手に入る。そしてそれは他の多くのプレイヤーを圧倒する力だ。でも、そうやって特殊なルートで手に入れた力は、その価値を忘れがちです。」

2014-10-13 21:32:15
悪堕研究機構 @utakuochi

「価値を忘れる?」 「例えば、ゲームを10時間プレイしたら手に入る武器があるとします。これが100円課金すればすぐに手に入るとすれば、課金する人は多いのではないでしょうか。私は10時間の努力というのは100円よりも価値があるものだと思っていますが、これが、即刻崩壊してしまった。」

2014-10-13 21:41:54
悪堕研究機構 @utakuochi

「でも、よく考えてください。長い間遊んで、やってるプレイヤーも多いネットゲームです。10時間程度の価値を一瞬で手に入れただけでは多くのプレイヤーと大差ない。他のプレイヤーに勝ちたい―そういう想いが、更なる課金に駆り立てます。これが“欲望”に忠実に“力”を求める行為です」

2014-10-13 21:47:29
悪堕研究機構 @utakuochi

「課金行為を悪堕ちの感覚に近い例として挙げたのは、大抵の人が経験しやすい行為だと思っているからです。最後に付け加えますが、課金も無課金も、どちらが正しいというわけではありません。ゲームを楽しむことが最も重要だと思っています」 「先生も課金に闇を見たんですね」 「それはどうかな~」

2014-10-13 21:53:42
悪堕研究機構 @utakuochi

ネットゲームにおける「課金」行為は悪堕ちに近い感覚です。課金により得られる対価は、無課金では望んでもすぐには得られない強大な力……特殊なルートで力を手に入れるほど、闇に飲み込まれやすいです。自分は無課金でやるんだと息巻くほど、課金の味を知ってしまった時、深い闇に沈んでいくのです。

2013-08-18 11:40:11